62:ロビアの件。史実の絵本。そして山脈へ──
走りに、稽古に、瞑想に。特訓の日々を過ごす今日この頃。
最後の町を発ってから八日以上が経っていた。
僕は左側の椅子に座ると付箋の貼られた本を開き、なぞられた文字を新調したメモ帳へと書いて言葉の勉強をしていた。
御者の方、僕の左隣りにはリリスが居て、時折り付箋を貼りながら軽い小説を読んでいた。
「ここらも物騒になったわよねぇ。フィットネア領なんて、平和の代名詞みたいなもんだったのに」
と、壁に掛けられた猟銃の下、対面のリシアが新聞へと目を通しながら呟いた。
「それとも、それで目を付けられたのかしらねぇ?」
「どうかしたの?」
要領を得ないそれに僕が手を止めて訊き返すと。
「ルンバスの町で悪魔が出たって話よ」
「えっ」
顔を上げたリシアの返答に僕はつい声を零した。
「しかもその隣のロビアでも悪魔教徒が出たんですってね」
「へ、へぇ〜」
リシアの説明にそわそわする気を抑えつつ応じる。
「ち、ちなみに、その新聞にはなんて載ってあるの?」
「自分で読みなさいな」
そう言ってリシアは新聞をこちらに向けて寄越した。
「〝若き魔女、悪魔二体を討伐せし〟だってよ?」
恐らく新聞の見出しだろうそれを言うリシア。
「凄いわよねー。悪魔の二体同時討伐なんて。すっごい若いのに、この件でBランクに昇格したそうよ?」
まだ半分以上読み取れない新聞に目を落としつつ、リシアの説明を聞く。
「詳細は新聞じゃ載ってないけどね。私の見立てじゃ、きっと相手の悪魔は受肉した中位悪魔ね。そんな大物じゃなきゃ『B』には上がんないでしょ」
「う、う〜ん。上位悪魔って言ってた気するけど」
「はぁ? 誰が?」
「ほ、本人?」
僕の返しに視線を呆れたものに変えるリシア。
「あなたね、本当に相手が上位悪魔だったらもっと盛大に表彰なりする筈よ? ランクだって更に上がってもおかしくないわ。まあ、確かに本人が拒んだなら別でしょうけど」
と、そう言うリシア。
「噂じゃ女の子らしいわよ? それにすっごく可愛いんだって! 強さと容姿の相互関係に関する研究に、また一石投じた訳ね」
うんうんと頷きながら言う。
ちらりとリリスの方を見ると、リリスは本を綴じて話を聞いていた。
「ここだけの話ね? その噂の子は神様の使いなんじゃないかって言われてるのよ」
「え? 神さまの、使い?」
「そう。私も詳しく知らないんだけどね? とある神様が悪魔の悪事を察知してご降臨なさったそうでね。その子が案内をして、神敵を討つって言う大役を仰せつかったそうなのよ」
そ、そういや御加護で救われたとか、そんな話に落ち着いてるんだったな。
「立て続けに起きたロビアの事件の方はあんまり詳しくないんだけどね。結構謎が多いみたいで。その分雑誌の方じゃひっきりなしに話題になってるみたいだけど」
と、リシアは続く。
「会ってみたいわ〜。どんな子なのかしら。名前は〜、なんだっけ? 忘れたわ。噂じゃ黒髪碧眼で、赤髪の少年と一緒にいるらしいんだけど……」
こちらを見て途中で言葉を止めるリシア。
「い、いや、まさかね」
そう自分に言い聞かせる様に頭を振って。
「あ、そうそう。名前はリリスって子で──」
思い出した様に続けた言葉も、得意げに上げた人差し指も表情と止め、不意に一時固まると。
「え、えっとぉ」
そう窺う様に、リリスの方を見るリシア。
一時の沈黙の後、それを受けてリリスは。
「まぁ……そうなります」
そう音を上げる様に白状した。
「ええぇぇぇええぇ〜〜!?」
リシアの驚声が響いたのは、そのすぐ後であった。
○
「わー! すごい! すごいわよ! Bランクのギルドカードなんて! 私でも話でしか聞いたことなかったもの!」
リシアが興奮冷めらぬ様子でギルドカードを両手に天井へと翳しながら言った。
「すごいわぁ、すごいわぁ。Bランクのカードなんて。本当に裏は海獣なのね」
その言葉に僕も覗くと、そこには荒波に顔を出す一匹の獣の絵が彫ってあった。
鯨に真っ直ぐな一本角が生えた、イッカクの様な獣である。
いずれ満足いったのか、リシアはギルドカードを返し。
「凄いわね! 本当にこんな可愛いかったなんて! お人形さんみたいね!」
「ど、どうも」
邪気の無い笑顔で褒められ若干気後れするリリス。
「ねぇ、握手してよ!」
「あ、は、はい」
控えめに差し出したリリスの手を前のめりに両手で受け取りに行くリシア。
にっこりとリシアが微笑み、気持ちでお腹いっぱいになった様子のリリスが若干手を引っ張る。
「そんなに珍しいの?」
リリスを助ける意味も含めて僕が問うと。
「あなたね、Bランクって本当にすごいのよ? 冒険者じゃ五年から十年くらいに一人しか昇格されないんだから。それをこんな身近な人で、間近で見られたんだから幸運に思いなさい」
そう懇々と語ってみせるリシア。
まぁ、もちろん。リリスとの出会いは幸運だと思っているが。
手を離してもらったリリスは一息ついていた。
「って事は、ねぇえ? やっぱあるの? 〝通り名〟」
と、リシアはワクワクした様子でリリスへ問う。
「詳しくは知らないのですが、〝氷の魔女〟と、言われているそうです」
「カッコいい〜!」
リシアは目を輝かせていた。
「氷の名を頂戴するなんて凄いわね。まあ、確かに街を凍らすなんて派手な事してるけど」
と、リシアはしみじみと思う様零す。
「その通り名? ってのが付くとやっぱり凄いの?」
「あなたそんな事も知らないの? Bランクになると『二つ名』が付くのは常識でしょう?」
僕が問うとリシアは逆に問い返す様に答える。
「大概は『C』や『C+』の時点で何となく付いてるものなんだけどね? その人の居る街とか、冒険者の間では隣の隣の町まで広まったり。それが何となく国中に知れ渡って名が定まるきっかけになるのが、Bへの昇格なのよ」
なるほど。
「殆どの場合はその人の戦い振りから取った名前ね。Bランクへ昇格ってなるとそのきっかけとなった依頼がある筈だから、そこから捩ったりもするわね。後は単純に見た目とか武器とか」
リシアは指を立てながら付け加えていく。
「迷宮を攻略してBランクへ昇格って例もあるわね。その時は大概その迷宮に因んだ『二つ名』が付けられ、それに憧れる人も多いわ」
なるほどねぇ。
っていうか迷宮って何だ?
「実際わくわくするしカッコいいでしょう? 公式の名になる訳でもないのに皆んな真剣よ。野次馬根性丸出しで決まるのよ、渾名って。その中でも属性の二つ名が付くって結構凄い事なの。氷の魔女なんて安易な名前、被りそうなものでしょう? それでも付くって事は、それだけ力を示したって事よ」
「ふーん。つまりはリリス凄いって事だね!」
「そうね! あなたってばそんなに強かったのね!」
僕の安易な断定にリシアも便乗してリリスへ満面の笑みを向ける。
それにリリスは視線を逸らすと頬を軽く指先で掻いていた。
珍しく照れている様だ。
「私も見に行こうか迷ったのよね〜。まだぜんぜん残ってるそうだし」
「何が?」
「氷よ。街の一部を冬にした氷山」
「えぇ? あの氷まだ溶けてないの?」
「魔法で作った氷は溶けにくいのよ。その氷がどれだけ溶けるのに時間が掛かるかで、その術者の力量が分かるのよ?」
へぇ~。
魔法ってすごい。
「迷惑になってないといいのですが」
「ちょっとした観光名所になってるそうよ? 御神体扱いされてるとか」
り、リリス教とかできてないだろうか?
いや、話じゃリリスはエリア様の使い扱いらしいし、エリア教のってことか。
「その話題の女神様の方も目が離せないわよ。すごい勢いで入信者が増えてるとか。つい最近『普教』になったそうよ」
「ふきょう?」
「『辺教』の一つ上です。信者数千人以上を指します」
「えぇ!? もう!?」
まだ一月しか経ってないのに。
「この調子じゃ、信者数一万人以上を指す『成教』になるのも時間の問題ねー。もしかしたら『階教』にまで昇りつめたり……」
「そんなに上手く行くかな?」
「あら、今じゃこの話は国中に知れ渡ってるわよ? 更に上の『階教』になってもおかしくないと思うわ」
リシアは当然と言った風に応える。
「ぶっちゃけた話、話題性抜群よ? これ。Bランク冒険者の誕生に、悪魔の襲来、果ては女神様の御降臨でしょ? しかも討伐したのは幼い美少女で、襲われた町は平穏で有名なフィットネア領。一つ一つが大事件だもの」
確かにこう聞くとだいぶてんこ盛りだな。
「何より女神様が御降臨なさったのが本当なら、逸話か伝説としてお隣の国にまで……いいえ、大陸中にだって渡るかも」
だ、だいぶ話が大きくなってしまったな。
「来年辺りじゃ絵本でも出てるかもよ? そしたら逸話持ち女神様としてまた名が上がるわね!」
と、リシアはリリスに笑いかけて言った。
それに瞬きして返すリリス。
う〜ん、そこまで行くとエリア様も面倒くさがりそうだな。
「それもそうなんだけどさ! ねぇねっ! どんな戦いぶりだったか教えてよ! あ、もしかして本当に上位悪魔だったの? あなたの言ってた本人って、リリスちゃんの事?」
「え、えーとー。どう? リリスぅ。それぐらい強かった?」
上位悪魔がどれくらいか知らない僕は困ってしまってリリスへパスしてしまう。
と、リリスは覇気のない視線を下げ。
「あまり……覚えていないので」
「あらそう。残念ね」
言葉の割にはその時を思い出す様に言ったリリスに、こちらも簡単に身を引いたリシア。
「じゃあ表彰の方は? 本当は簡易的に済ませたものだったの?」
「まぁ」
「有り合わせの報酬だけ貰って?」
消極的に頷いたリリスにリシアは更に問う。
「あの時は、大事な用事があったので」
「ふーん。そう」
と、答えたリリスの表情を見ながら、リシアは頷くに留めていた。
「でも勿体なーい。絶対もっと貰えたでしょー。今からでも貰えるんじゃない?」
そう訊くリシアにリリスは無表情のまま一拍置くと。
「別に、どうでもいい」
そう淡白に応じた。
「そっ。才ある者程お金に無頓着ってのは本当みたいね」
と、リシアはそう零す。
リリスの横顔からはその感情を読み取る事はできなかった。
「にしても、詳しいね」
「ふふーん。常識よー?」
と、リシアは得意顔して胸を張っていた。
褒められて嬉しそうである。
「ああ、暇になりそうだったし、雑誌は適当に買い揃えたわよ? ゆっくり読もうと思って。かってに読んでいいからね」
リシアは言いながら自身の座っていた椅子の座板を持ち上げ中を見せた。
すぐ隣に本人が居る中、それも当事者として諸々関わってた事を考察してる雑誌を読むとは。
なんだか妙な気持ちだ。
まぁ、文字の勉強ついでに少し読んでみるか。
○
席の場所は特に決まっていない。
椅子に座ってのんびりするでもいいし、御者台や入り口の方に座って景色を眺めるでもいい。洗濯物が無ければ屋根に登って日向ぼっこもありだ。
なので御者の順番が来たり、いろいろと思い思いに過ごしていると──
「リリス。少しの間だけ御者を変わってくれないか? 見張りをしたい」
「ええ。いいですよ」
左側の長椅子に座っていた対面のリリスが御者台のクレナに呼ばれて立ち上がる。
「すまない。助かるよ」
御者台への扉を開けてリリスを招きながらクレナはそのまま屋根へと登っていった。
屋根から足音が聞こえ、真上に居るのが分かる。
マリンは御者台の左手がお気に入りの様でリリスが座った後もその場に居て扉が締められた。
僕は絵本を手元にそれらを右側の長椅子に座って見ていた。
僕の左隣りにはリシアが頭を入り口の方に寝転んでいる。
──とまあこの様に、普段からするとちょっと変わった位置になったりするのだ。
「もう十日も走り続けてるのに遠いわねー。そろそろ峠に来てもいい頃なのに」
と、そうリシアが間延びして零す。
「そうだねー」
僕も絵本へ読めない単語をなぞりながら適当に返した。
「何してるのっ?」
それに興味を持った様にリシアが上体を起こすと覗いてくる。
僕の持つ絵本には至る所に振り仮名や単語の意味が書かれていた。
無論慣れるためにそれらもこちらの世界の文字だ。
「なぁにぃー? あなた今時文字も読めないのー?」
「うん」
早速揶揄ってきたリシアだったが僕は素直に頷くと勉強を進めた。
一時リシアは隣からその様子を眺めると。
「あ、ちょっと」
「いいでしょ、別に。減るもんじゃないんだし」
寝っ転がると僕の腿へと頭を置いたリシア。
そのまま絵本の方へと顔を向ける。
「分からない文字があったら言いなさい」
「う、うん」
どうやこのまま過ごすらしい。
「えっと、じゃあこれとか。単語がよく分からなくて」
「〝勇者〟って意味よ。ってか読んだまんまでしょ? 何言ってるの?」
「う、うん。まぁ、いろいろあって」
僕は適当に話をはぐらかす。
リシアはそんな僕を下から覗いてくる。
「ぼ、僕もよく分かんないんだよ。会話はできるけど文字は読めないんだ。何でも僕が精神生命体? だからとか」
「精神体生命体の事? 何? あなた悪魔なの? 冗談でもやめなさい。ばっちいわよ」
すぐ根負けした僕にリシアは序で程度に言い添えてくる。
「この際冗談でもいいんだけどさ。知ってるならご教授お願いしてい?」
「えー、いやよ。話すと長くなるもの。また今度ね」
「分かった」
とりあえずは約束だけした。
その後はまた絵本へと視線を通していく。
「えっと、じゃあこの意味は?」
「聖杯よー」
また質問し、答えてもらった意味を書く。
しばし僕がペンを走らせる音が響く。
「あなた、その絵本読んだ事ないの?」
「ん? うん」
「えー? 誰もが一度は通る本でしょ」
「そんな有名な絵本なんだ」
「そうよ。書作によっていろいろ年代とか設定も違うけどね。そもそも由来となった歴史の方が諸説あるんだし」
そう、リシアは説明がてらに言って──
「ん? えっ? これ史実なの!?」
僕は遅まきながらそれに気付いた。
「あなたね……もうどこからつっこめばいいのか」
それにリシアは呆れ返った様な視線をくれる。
「そうよ。それは史実よ。それもかの氷の覇者、氷の魔王を討つ英雄譚よ」
と、リシアは神妙に言った。
普段なら話の内容相まってカッコよく見えるところなのだろうが、如何せん膝元で言われても威厳は無い。
「氷の魔王……ね。と言ってもそんな詳しくないんだけどね。さわりだけ聞いただけで」
「はぁー? あなたこれから魔王領に行こうってのに、何腑抜けた事言ってるのよ」
僕が呟くとリシアはわざわざ起き上がって呆れた表情を向けてきた。
「え? だって僕らが会いに行くのは『紅の魔王』でしょ? 『氷の魔王』とは別じゃん」
僕が何か変?と言うと。
「はぁ〜、あなた何も知らないのね」
リシアはいっそ何か諦めた様に溜め息と呟く。
「ここまで魔王事情に疎い人、それも男の子で、初めてだわ」
と、肩を竦めた風にリシアは言って。
「紅の魔王ってのはね。元々氷の魔王の配下なのよ」
そうこちらを見返すリシア。
「歴代の魔王でもかなり異質な『氷の魔王』による戦争は、かなり激化したそうよ。それでも結局人類勢が勝って、勢力がばらばらにされて、元幹部だった紅の魔王がこの大陸に移り住んだって訳」
「ふーん」
よく極刑にされなかったな。
それともできなかったのだろうか? 強くて。
「ね? すっごく関わりあるでしょう?」
「う、うん。まあ確かに、時期的にも合うのか。四百年前に即位したって話だし」
氷の魔王が台頭?してた時代も、確か四百年前だし。
「あなた、逆にそれだけの情報があってよく何も関わりがないと思ったわね」
「うっ」
リシアに真面目に突っ込まれつい唸る。
冗談っぽく言われるよりこっちの方が刺さる。
「すっごく強かったって話よ。配下もそうだけど、『氷の魔王』は歴代でも別格よ。〝魔王すらも下す魔王〟として有名よ」
「魔王すらも……」
リシアの説明に僕は呟いた。
「でも、王は王でしょ? 一人だけじゃない? それともばらばらになった後に『紅の魔王』って渾名が付いたの?」
僕はそれに引っ掛かりを覚えて問うと。
「確かに呼び名に関しては戦後に付けられたみたいね。でも戦争末期の頃には既に魔王としての強さを持ってたそうよ?」
リシアはそう補足するが。
「魔王としての強さって何? 魔王は魔王でしょ? 魔の王様って事でしょ?」
僕は腑に落ちず問う。
「とにかくすっごく強いって意味よ! まったく。だから『氷の魔王』は異質、いえ異常と言われてるのよ」
それにリシアは強引に話を進めていった。
「魔王をも統べる者として、『大魔王』なんて呼び方してる人も居るわね。ちょっと幼稚だけど、『氷の魔王』を比喩するのになかなか的を当てると思うわ」
そう説明してリシアは澄まし顔した。
氷の魔王ねぇ……
だいぶ規格外らしいな。
と、不意に馬車が止まった。
「どうかしたのー?」
僕が御者台の方に声を掛けると、後ろの方から地面を踏む音が聞こえてくる。
窓から外を見ると、屋根から飛び降りたのだろうクレナが居た。
「少し早いが、ここらで一度休憩をするぞ」
と、クレナはこちらを見ずに応えた。
その視線は馬車の進んでいる方向へと向いていた。
「もしかして」
「ああ、目の前だぞ」
僕の呟きに応えるクレナ。
早速立ち上がり入り口の方から半身を出したリシアに続いて、僕も馬車に乗ったまま半ば覆う形でリシアの後ろから顔を出した。
その先にあったのは、天辺に雲の被った自然の威容であった。
まるで要塞かの様に連なり来る者を威圧させる。
視界に収まらぬほどにそれは広がり、いっそ比喩表現では足りない程の〝絶景〟を顕現させていた。
「山脈だ」
クレナが一言その光景を見て言った。
まだら模様の雪肌を晒す山脈へ、緩い風が吹き込んでいた。




