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また来世で会いましょう  作者: あおいあお
第一章 七日間の旅編
18/172

17:上位悪魔と上位悪魔



 なんだよこれ……


 目の前に広がる光景につい立ち止まる。

 しかしそれは、とても絶景と呼べる様な物ではなかった。

 瓦礫となった建物達。一つ、二つのなんて物じゃない。

 教会の周囲全ての建物が、天災でもあったかの様な有様だ。


 幸いと言うべきか、ここらに人気はなかったので建物の下敷きになってる様な人は居なそうだ。

 仮に居たとしても、悪いが狙われてる天使達を優先しなきゃいけない。


 僕は教会だった物に近づく。

 瓦礫と化した塀を越え、倒れた扉を踏み、屋根のない聖堂へと入った。


「おーい! 誰か居ないのか!?」


 そう叫びつつ、辺りを見渡す。

 僕は影になっている残り少ない壁を覗いて行き。


「居た!」


 そして遂に見つけた。

 壁の陰で寝っ転がっていた金髪の少女。


「ね、ねぇ! 大丈夫!?」


 僕はそのの元へ着くと膝を突いて小さな肩を揺さぶる。

 その娘は右目に質素な眼帯を着け、左目も閉じていて瞳の色は分からないが、状況的に考えて間違いなく天使だろう。

 その輝く様な金髪も肩口で切り揃えられている。

 ただ服装がレミリア達と違い、こっちの人が一般的に着るような物だった。

 そして手には白く清潔なハンカチの様な物が握られている。

 と、もともと起きてたのか、その娘はすっとその深い碧眼を開けると。


「今日は、本当についてないなぁ」


 そう諦めた様に言う。

 第一声がそれか。


「ついてないとこ悪いが、生きてもらうぞ。勝手に約束したから」


 僕はその娘の腕を取ると肩を持って移動する。


「知らない人に襲われるわ、知らない所に連れて来られるわ……。私なんて放っといて、逃げて下さいよ」


 その娘は抵抗までしないものの、不貞腐れた様に言ってくる。

 少々声は擦れてるが、喋れるくらいには元気みたいだ。

 僕はそれを無視スルーし。


「他に人は居ないのか? 誰か見なかった?」


「……見てません」


 うむ。訊いといてなんだが、これで本当は誰か居たとなると洒落にならない。

 僕は一応物陰になっている場所を見て回る。


「平気なんですか?」


「ん? 何が?」


「いえ……」


 少女は手に持っていたハンカチをポケットに仕舞う。

 眼帯の娘と軽く会話しつつ、本当に誰も居ない事を確認すると教会の範囲を出た。

 と、教会前に屯ろする武装した集団を見つける。

 五、六人の男手でその道の者と分かる。


「おい! 何があった!?」


 その集団の一人が僕に気付くなりそう訊いてくる。


「分からない! ただ戦闘になるのは避けられないと思う!」


 僕は率直に思っている事だけを伝えた。


「あ、お前は!」


 と、集団の中から一人見知った顔に指を指される。


「あ。ど、どうも」


 僕はその茶髪の青年に会釈する。

 僕がこの世界に来て早々カツアゲしてきた人だった。

 と、僕に絡んできたもう一人の方もいる。

 ってかこの状況大丈夫か!? リンチとかされない!?


「あーもー、こんな緊急事態にしねぇよ」


 と、僕の焦燥が顔に出ていたか、頭を掻きながら言う茶髪の青年。


「そ、そう。とりあえず、僕はこの娘を安全なところへ連れて行くから」


 僕はそう言うと、集団の間を抜けてさっと去ろうとし。


「それは困りますねぇ」


 そう、決して大きくもない、怒っている様子でもない。

 ただ本当に、その一言が響いただけで、場の雰囲気が凍り付くのを感じた。


 ──この、感じは……!


 僕はめっきり動かなくなった足の代わりに自身の首を動かすと、そいつを見た。


「その娘は置いて行きなさい。少年よ」


 そう、僕に語りかけるのは一人の男性だった。

 いつの間に居たのか、崩れた教会の前に立つ男性。

 目元まで下ろした髪は黒く、両の瞳と前髪の一部が真っ赤に染まっている。

 全身黒いタキシード姿の整った顔立ちをした男性だった。


 なんら違和感ない。

 でも何故だろう?


 ──こんなにも怖いのは……


「おい、何だこりゃ!?」


 僕達が言い知れぬ何かを黒髪の男から感じて動けないでいると、遠くから声が聴こえてくる。

 そして何やらぞろぞろと大人数の歩く音。


「おーい! どうしたんだー!」


 ダメだ、来るな。

 状況を問う声掛けに僕は内心彼らを拒絶する。


「行ってみるか?」


 誰も彼らへ返事できない中、その集団が近付いてくる気配を感じた。

 やめろ、来るな! こいつはヤバい!


「ふふふふっ」


 と、その男が、何が可笑しいのか肩を震わせだした。


「随分と焦ってますねぇ。そう怖がらずとも、こちらはその娘さえ居ればいいんですよ」


 そう、至って平穏な口調で話す男。

 そいつが一言喋る度に、場がぴりぴりと張り詰めたものになる。

 どうする? どうしたらいいんだ!?

 気づけば新しく来た人達も皆、緊張的な面持ちで黒髪の男に対峙していた。


「おやおや、まだ何もしてないんですがねぇ」


 黒髪の男はそれに面倒だとでも言いたげに呟くと、不意に自身の左腕を上げた。


「もう、隠す意味も無いでしょう」


 そう言うなり、何か模様の描かれた腕を見せてきた。


「ひっ! 悪魔教!?」


 と、肩を貸していた眼帯の娘がそれを見てぴょんっと跳ね、自分の足で立つ。

 ふつーに元気じゃん……


 それもそうだが、あの印が悪魔教の象徴か。

 それはヤギの様な獣の骸骨の刺青だった。

 左右の角、耳。下の顎で逆さにした五芒星を象っており、それを更に丸で囲っている。


 僕は眼帯の娘のお陰で少し余裕ができた中、状況をよく観察する。

 悪魔に対峙する人は今や十人にのぼる。

 そしてその十人もその模様を見て動揺を示していた。

 あの印を見ただけでこの反応。

 どうやらこの世界では、悪魔教は本当に厄介者扱いらしい。


「ふむ、無闇な戦闘は避けたいんですがね」


 その印を見ただけで、どうやら僕達にとっては戦闘するのが決定されたらしい。

 皆がそれぞれの武器に手を当て、何が戦闘の幕開けとなるか分からない状態だった。

 緊張の中、じりじりと後退して行く。

 正直、僕は足手纏い以上の事はできないだろう。

 どうにかして眼帯の娘を逃がしたいが。


「あんた、何者だ?」


 と、集団の中の一人が黒髪の男にそう問う。


「ふふっ。何者? ですか。そうですねぇ」


 黒髪の男はもったいぶる様に一拍置くと。


「上位悪魔。とでも、言っておきましょうかね」


 そう、その正体を──あの化け物と、同等……!?

 その一言で不明確だった不穏さが明確なものとなり、誰かが抜刀する音を皮切りに皆次々と武器を構えてゆく。


「はあぁぁ!」


 そして続々と黒髪の男──いや、黒髪の悪魔へ斬り掛かって行った。

 思わず顔を背ける。

 ヤバい、見たくない。

 だって、見た目はまんま人間なんだし。


 と、顔を背けた先で眼帯の娘の左目とぱっちり目が合う。

 そ、そうだ。先ずはこの娘を逃さなくちゃ。


 僕はほんの一瞬だけ、ちらりと悪魔を見る。

 悪魔は七、八人に囲まれようともまったく余裕を崩さず、全ての攻撃を避けるのみで反撃には転じていない様子だった。

 だが、さすがにこの状態からは来れないだろう。

 逃げるなら今しかない。


「よし、行こう」


 僕は眼帯の娘の手を取って、そのまま立ち去ろうと。


「おやぁ? 何処へ行かれるので?」


 途端、途中の人達は無視して僕の背後までやってくる悪魔。


「に、逃げろ!」


 僕は眼帯の娘の背中を押すと反転して悪魔と対峙する。

 本当はこんな事したくないが、こいつが大人しく逃がしてくれないと言うのなら、僕は自分の事よりレミリアとの約束と彼女の事を優先する。


「速く! 置いていけないとか面倒な事言うなよ!? 助けを呼んでくれた方がよっぽど助かる!」


 僕は早口でそうまくし立てると、剣の柄頭に軽く指先を触れさせる。


「は、はい……!」


 一瞬の間はあったものの眼帯の娘は意を決した様に返事し、次第に背後から立ち去る足音が聴こえる。


「おや?」


 と、悪魔はそれに全く構う事なく、僕の胸辺り?を見て首を傾げだした。

 お、追いかけないのか?

 それに越した事はないが……

 そうこうしてる内に皆が悪魔を取り囲み、距離を詰め始める。


「少々予定が変更されました。ゾルダ」


「こちらに」


 悪魔が独り言の様に呟くと、いつのまに居たのか半壊した教会の前にいる男性から返事が来た。

 この場に居る全員が動揺し、どちらに注意した方がいいか皆首を左右に動かしている。

 その男はとても体格のいい、真っ黒な髪に緑の瞳を持った男性だった。

 赤眼の悪魔と同じく黒いタキシード姿である。


「この者達の相手をお願いします。私と差はあるとは言え、貴方も上位悪魔の一人です。この程度の者にやられる玉じゃないでしょう」


 は、はあ?

 い、今、なんて……?

 上位悪魔が、二体?

 それを聞き絶望する者や保ける者様々だったが、一瞬でも闘志を絶やさなかったのはきっと一人にも満たないだろう。


「さて、と」


 僕も茫然とした内の一人。

 赤眼の悪魔の一言で絶望感により緩んでいた緊張が思い出した様に張り詰め、僕は身構える。


「私はいろいろと気になる事があるので、ちょっと試しましょうか……ね!」


 途端、赤眼の悪魔の姿がぶれたかと思うと、右の二の腕から凄まじい衝撃が加わりその衝撃に従って転んで行く。


「──はっ、はぁ……!」


 余りの痛さにまともな声が出ない。

 どうすればいいかが分からない。

 ひしゃげた右腕を押さえて、とにかく痛みが治まる明後日の方を考える。

 気付けば周りに居た人と赤眼の悪魔は遠くにおり、僕がどこまで飛ばされたか理解する。


 ──ま、まて。って事は、後ろに……


 後方を仰ぎ見れば、僕を無表情に見下ろす緑眼の悪魔が居た。

 僕はそれを見て息を飲んだ。

 しかしその悪魔は顔を逸らすと何もせずに僕を跨ぎ、斬り掛かって来る相手を往なしていった。


「はて、さて。貴方の相手は私ですよ」


 そして、こつこつとこちらに向かってくる赤眼の悪魔。


「こっちにも構ってくれよ!」


 と、そう言って悪魔に斬りかかる茶髪の青年。

 悪魔はそれを難なく避けると。


「フフフ、邪魔をしなければ手出ししないと言うのに」


 そう言うなり、青年の腹を殴り上げる。

 青年はその場で膝を突き苦悶しだした。


「はあぁっ!」


 と、もう一人の少々体格のいい男も斬りかかるが。


「ふんッ!」


 緑眼の悪魔による猛烈な蹴りで、その場で苦悶しながらくの字に倒れる。


「フフフフ。その調子でお願いします。私の所に邪魔をさせるのも禁止です」


「御意に」


 赤眼の悪魔は緑眼の悪魔にそう命ずる。

 そして道中の攻撃を当然の様に躱すと、未だ地面に這い蹲る僕を見下ろしてきた。

 すると赤眼の悪魔はほんの少しニッと口を吊り上げる。


「やはり、貴方は我々と同じ精神体生命体。何故この様な場所に居るのでしょうかねぇ? ふん!」


「がはぁッ!?」


 質問の後、軽い気合いと共に放たれた回し蹴りでまたも数メートル吹っ飛ぶ。

 倒れた扉の上で悶絶する。

 痛みに声も出ない。

 一体どうすればいいんだ? どうするの

が──


「おやおや随分と脆いですねぇ。最下級の悪魔といった所でしょうか。しかし、魂が何やらボヤけて見えませんねぇ」


「何、言ってる……?」


 僕の反射的な言葉に悪魔は答える事無く、僕の胸辺りを覗きこむように見ていた。


「人間の魂で精神体生命体に? いえ、それは少々特殊な魔方陣を用事しなければなりませんし」


 そう一人で呟くと。


「まあ、どこぞの生まれたての悪魔と言った所でしょうかね。いいでしょう、同じ悪魔のよしみです。一つ、いい事をお教えしましょう」


 悪魔は一人で納得した様になると僕を更に蹴る。

 僕は数メートル吹っ飛び、両端に椅子の並んだ聖堂を転がる。

 息が詰まって嗚咽より咳が出た。

 そしてその悪魔はこつこつと近付きながら。


「貴方は産まれたてなので知らないと思いますが、我々精神体生命体は魔力で出来ています。故に、気を抜くと魔力が漏れ出てしまう。魔力とは即ち感情、思考、意識そのものです」


「ぐあッ……!」


 悪魔は僕の目の前にくると更に僕の胸を蹴り上げた。

 一瞬息に詰まり、痛みと共に吐いたのは息か叫びか……

 そのままごろごろと転がり、祭壇に打つかって止まる。


「つまり思考、感情、意識がだだ漏れという訳です。特に人が喋る時、意思を持って言葉を口にする時。ただの人間でさえ、これには魔力……つまりは意思思考が含まれています」


 悪魔は僕の髪の毛を掴んで持ち上げてきた。


「では、これが精神体生命体では? 答えは簡単です。その魔力だけで、まさに意思疎通ができると言う訳です。勿論、聴き手側に移る時もそうです。我々は魔力の存在故に、魔力……くどいですが、つまりは意思思考に敏感です。ですので、相手の発する微量な意思をも理解してしまう。これが、言語が違うにも関わらず、我々が意思疎通が可能な理由です」


 そこまで話すと、どさりと僕を落とした。


「そうじゃ……ない」


 僕は荒く息を吐くと、本当に小さく掠れた声で呟き、全てを吐き出す様に咳をする。


「ああ、ただ注意しなくてはいけないのが、発音の方をすっ飛ばして意味を理解している訳ですから、現実の語調とは誤差が生まれてしまう事ですね。それに、あまり不躾に魔力を浴びるのも精神体に良くない。慣れていない者だと、酔ってしまう事があります。貴方の様な最下級の悪魔だと、嘔吐してしまうかも知れません」


 僕の声には気付かずに一人説明する悪魔。


「──そういう事……聞いてんじゃ、ない!」


 僕は荒く息を吐きながら、もはや震えもしなくなった手足で四つん這いまでもっていく。


「フフフフ……」


 やっと聞こえたか、悪魔は一つ笑うと。


「まずは、魔力を制御できる様になる事ですねぇ。言語理解の無意識な補正は無くなってしまうでしょうが、使うべき所で魔力を使えます。この様な時も、保留魔力さえ高ければ怪我も治せます。なんと言っても、体が魔力なんですから。底活状態の時などなら、無意識にも再生するんですがね。体が魔力たる我々にはヒーリングが効かない。死活問題です」


 そう悪魔が説明する間に僕は鞘ごと剣を抜くと、それを杖にして立ち上がる。

 中腰以下の姿勢で顔も上げられない。

 鼻先からポタリと何かが落ちた。

 自分では気付かなかったが、僕は血を流していたらしい。


「随分と遠回りしてしまいましたねぇ。さて、そろそろ本題です。何故、貴方の様な悪魔がここに? それから、なぜあの娘を助けるのですか? 興味本位で貴方を優先してしまいましたが、貴方は一体何者なのでしょう?」


 そう矢継ぎ早に質問してくる悪魔。


「お前と、一緒に……するな!」


 僕はそれを無視し、自分の力だけでよろよろと立つ。

 そしてそのまま剣を振るった。

 鞘から抜くのも忘れ、胸の高さにも満たずに。

 悪魔は一歩後ろに下がるだけで、避けたという表現も似合わなかった。


「ふむ。確かに、悪魔教である私とは気が合いそうにないですねぇ」


 そう、悪魔が言った時だった。


「全員、片付けました」


 いつの間に居たのか、緑眼の悪魔が丁寧に礼をしてそう告げて来た。


「フフフ……中々早いですねぇ。では私も、終わりにしましょうかねぇッ!」


 途端、今までと比べ物にならない威力の蹴りを腹に食う。


「が、はぁっ!? うっ、ぐはぁ……ッ」


 どれだけ飛んだかも分からず、ただ焼ける様な痛みに苦しみ回った。

 途端、頭や胴、瞼に手足など、体の隅々に至るまで重くなっていく様に感じた。


 ──ヤバい、意識が……


 もはや痛み何て二の次。

 意識が遠のいて行くのが自覚でき、それを繋ぎ止める事だけを考える。

 幸いなのか、意識は掠れ掠れだが繋ぎ止め、首の角度を変える事に専念する。

 さっそく視界も掠れて行く中、朧げに移るのはゆっくりとこちらに近付いてくる黒い人影。

 ああ、これは確かに。


 『悪魔』だな。


 きっと、このまま目を閉じれば楽になれる。

 眼帯の娘が逃げる時間は充分稼いだだろう。

 僕はもう、このままここで……


「──え?」


 幻覚か。

 目の前に広がるのは、夜にも関わらず光を反射する美しいクリスタル。

 首だけ動かして辺りを見渡すと、そこには一面輝くクリスタルが広がっていた。

 僕の周りを囲う様に。

 僕までは届かず、周囲を登って途切れる。


 ──いや、違う……


 それは氷だった。

 いつのまにか意識は幾分はっきりとし、僕は辺りを見渡した。

 氷のかまくらが、そこに出来ていた。

 僕はその小さな要塞ができた原因を求めて首を動かす。


 目の前に誰かが立っていた。

 黒い髪に黒いローブを羽織った人物が、背を向けてそこに。

 悪魔に対峙し、僕を守る様にして立つその人物は──


「リリ、ス……?」


 その人物──リリスはこちらを振り返ると。


「アズサ。よく保ちましたね。あとはもう、ゆっくり休んで下さい」


 そう、優しい声音で言ってきた。

 その声はとても安心できて、もう全て任せたくなって……

 リリスだって女の子だ。こんな事させたくない。

 でも、ここで任せないのは、なんだか信頼してないような気がして──


「うん……分かった」


 僕はリリスに全てを任せ、目を閉じる事にした。



 ──目を閉じる寸前、向こうへ振り返るリリスの目が、紅く光って見えた……



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