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また来世で会いましょう  作者: あおいあお
第五章 エルドラド帝国編
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プロローグ:悪魔の子



 闇夜の様な暗がりに、少女の泣き声が一つ渡る。

 光源の一切が無い部屋の中には、闇以上に空間を黒く塗りつぶす、夥しい量の血が撒き散らされていた。

 十を越す数の人々が倒れ伏し、血を流している。

 その中心に啜り泣く幼き少女が一人居た。


「こ、これは……!」


 その時扉が開き、男性の驚愕する声が渡った。

 男性はゆっくりと部屋の中へと入る。


「君が……やったのか?」


 少女に恐る恐る問う男性。

 少女は変わらず泣き続けていた。


「ふはっ。ふはは!」


 唐突に男性は吹き出す様に笑う。


「素晴らしい!」


 その表情は歓喜に満ちていた。


「君は唯一にして最高の成功体だ!」


 男性は興奮した様子でその少女へ語りかける。

 そして、不意に表情と声音を落し。


「──リリス……」


 と。男性は言う。


「悪魔の子〝リリス〟。今日からの、君の名だ」


 男性はそう少女へ言った。闇でも褪せぬ黒髪の少女へ。

 その時少女の泣き声は止み、ゆっくりと顔を上げた。

 手の甲に隠れていた少女の瞳が睥睨する。

 その瞳は、血にも負けぬ紅色だった。



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