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日本人が収入を増やすための4つの方法  作者: 中将


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③ 効率の良い労使交渉・リスキリングのやり方

質問者:労使交渉とは言っても一体何を交渉するんでしょうか? 単刀直入に「給料を上げて下さい」って言うんですか?



筆者:では逆に聞きますけど、経営者の立場として見た場合でそれで給料を上げたいと思いますか? 



質問者:いえ、上げたく無いですね……。

と言うことは何かプラスでする必要がありますよね――あ! 分かりました。最近言われている「リスキリング」をすれば良いんですね!



筆者:確かにリスキリングをすれば給与が上がる可能性は上がるでしょう。ただ、それは“内容次第”と言うことです。


 先程話した①での例えを思い出してください。トラックの配送業で弁護士資格を取っても、「ああ、よく頑張って合格したね」とは言ってくれるでしょうけど、訴訟が起きるような騒動が無ければ収入はサッパリ増えません。


 つまりその会社が求めていないスキルをいくら頑張って取得しても“本業には使えない有能な社員”になるだけで、給料の上昇に直結してくれないのです。



質問者:え……どうすればいいんでしょうか。


 

筆者:僕の言う「労使交渉」は少し皆さんの想像しているモノとは違います。

 普通、皆さんが考えるのは労働組合の「ベースアップ○○%要求」とかだと思うんですが、

 それだと結局のところ労働組合が無い中小企業には何もできないんです。


 と言うことで僕が提案するのは“提案型労使交渉”です。



質問者:何ですか提案型労使交渉って……。



筆者:簡単に言ってしまえば給料の昇給などの権限を持っている相手に直接交渉をするのです。

 ただし、単に「給料を上げて下さい」と訴えるだけでは何の意味もありません。


 今の自分からどういうスキルを持てばどれぐらい昇給できるのか? 年齢や上のポストが空く以外の面での昇給・出世条件を教えてもらうのです。


 つまり、「今から会社のためにより頑張りますので給料が上がる条件教えてください!」ということを訴えるのです。


 こうすれば、リスキリングの効率も上がり資格取得の労力の無駄なく給料の増加に繋がります。

また、目標が明確になることで資格取得へのモチベーションも上昇することでしょう。



質問者:なるほど! すぐに給料は上がらないかもしれませんが、その条件をクリアすればかなりの高確率で昇給・昇進が見込めますね!



筆者:どういうスキルで昇給・昇進するのか、給与決定権限者ですら分からないような会社やはぐらかすような方もいらっしゃるかもしれません。

そういう会社は辞めて別の会社を探した方が良いでしょう。


 あまりにもリスキリングがし甲斐が無い会社と言えますし、将来性や成長性が無い会社なのではないか? と推測することができます。


 仮にスキルを得ても、当初言われたように給料が上がらなかったりした場合はこれも転職した方が良いでしょうね。

 スキルを得ているので、その職場環境より好待遇で迎え入れてくれる可能性は高いでしょう。



質問者:しっかり目標をクリアしたのに昇給・昇進できなきゃあんまりですものね。



筆者:そうですね。

 ただ、給与決定権限者と直接話をするのは勇気がいることだと思います。ですが、会社としても有能な社員を求め、会社の更なる発展・拡大を狙っている筈です。

 

 この交渉はお互いにとってWIN・WINな関係になると思うのです。

 

 一人で交渉するのが怖いのであれば、同じようにどんなスキルを持ったら昇給・昇進ができるのか困っている同僚の社員と一緒に行動を起こすのがベストだと思います。



質問者:しかし、リスキリングをするとは言っても日々の生活に追われて時間が無いと思うんです……。



筆者:取得したいスキル次第では使えないかもしれないので参考程度に聞いて欲しいのですが、

 まず第一に24時間の自分の大体の日常の時間割を作って何時に何をやっているのか? というのを30分刻みに書いていきます。


 次にそこから自分の自由時間を算出します。

 密かに書いていて“見えにくい自由時間”は「移動時間」です。移動している際に音声を聞きながら勉強をすることをお勧めします。


この際に睡眠時間を削って勉強時間にしてしまうと今の仕事や生活のクオリティも下がってしまいます。

ですから、断腸の思いだと思いますが自由時間を勉強時間に充てましょう。


 その次に、資格取得などに際して“○○時間”必要というのが検索したり予備校に行ったりすれば分かると思うんです。

 その時間を1日の自由時間で割ることで一体何日で資格取得ができるか大体の目安ですが算出できます。



質問者:なるほど、総勉強時間数を自由時間で割ることで算出するのですね。

 


筆者:この計算で次の試験に間に合わなさそうなら、その次の試験に標準に合わせるか無駄な時間が無いかもう一度検討することをお勧めします。

 “予備日”を作ることもお勧めしたいです。体調不良や予期せぬイベントの発生によって勉強が出来なくなってしまう可能性があるので月に1~3日程度の予備日を作っておくことをお勧めします。



質問者:しかし、そうやって頑張っても合格するとは限らないところがシビアなところですよね……。



筆者:まぁ、もし1回受験して失敗してまた同じことを次の試験までとてもできないなと思ったら、他の資格にチャレンジすることも良いのかもしれませんね。

 根気強く諦めなければ必ず目標は達成できると思うので、とにかく「粘り」がリスキリングには大事になると思います。


 ただ、人にはそれぞれ向き不向きがありますから“時間をかけたら理解できそうなのか?”と言うことをテキストを買ったりする最初の段階で見極めたほうが良いと思います。

 向いていないことを永遠とやり続けることで、資格取得に費やした膨大な時間が無駄になってしまう可能性もありますからね。



質問者:確かに取得したい資格次第では1000時間とかを要しますからね……かなり勉強には根気がいるのだなと思いますね……。



筆者:どんなことも一朝一夕にはいかないのだと言うことは僕も痛感していますね。

 地道な積み重ねがある時大きく実を結んだり、明るい人生の展望に繋がるのだと言うことを信じてやり続けるしかないように思います。


 次にリスキリングをしても会社の待遇に対して満足いかなかった場合の転職方法について見ていきたいと思います。

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