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第3話「自己紹介と敵の狙いと現状確認」

 Side  天野 猛


 =晴雲町・夜・村役場周辺=


 地球外生命体の侵略。


 様々なフィクションによって描かれた出来事が現実の物となった。


 地球全体が大パニックだ。

 実際対応らしい対応も出来ていない。


 猛達も流れるがままに戦ったが改めて思うと、とんでもない事をしたものだと思う。


 が、同時に不安に思うよりも謎な点が多すぎる。


 そもそもにして奴達がこの星に来た理由は。


 この自然豊かな田舎町に来た理由は何なのだろうか。

  

「それは僕から説明します」


 と、現れたのは黒髪の青年だった。


「僕は――星空 カナタ、アルティアス――と言っても分からないか。さっき巨大な円盤と戦っていた巨人です」


 と、簡潔に自己紹介してくれた。


「僕はハネル。この星の危機を伝えに来たのだが残念な事になったのだ」


「えーと、流星 ユキトです。ただの学生です、はい」


 ハネルとユキトも自己紹介してくれた。



 まず星空 カナタ、アルティアスが事情を説明してくれた。


 簡潔に言うと侵略者の名はブレン軍。


 地球には侵略に来たのではなく、この町で遠い昔に倒されたブレン軍のボスとも言うべき存在を復活させに来たか、あるいはブレン軍の何かしらの遺産を手に入れるためにやって来たのだろうとの事だ。


 ブレン軍が倒されたのは遠い昔の話。

 まだブレン軍が地球侵略を目論み暗躍していた頃の話だ。


 次に話してくれたのがウサギ型宇宙人、銀河連邦から派遣された宇宙刑事でもあるハネル。

 

 最盛期のブレン軍はこの町に広大な地下都市を作り、そこに住民を拉致して強制労働させて働かせて本格的に地球の侵略の下準備を行っていたようだ。


 それを阻止したのが銀河連邦や地球に過去存在したヒーローであり、その関係者の一人が流星 ユキトやハネルの親族だったと言うわけだ。



「つまりあいつらは自分達の遺産か、あるいはボスを復活させるために地球に再襲来したワケ?」


 と、姫路 凜が話を纏める。


「その通りなのだ。放っておくととんでもない事になるのだ。だから必ず阻止しなければならないのだ!」


 ハネルが語気を強めてそう言う。


 のだが――


「これもう私達に手に負える案件じゃないような――」


 春歌が言う通り敵のスケールがけた違いだ。

 ブラックスカルでもヒイヒイ言ってたのに、今度は宇宙人である。

  

「そうは言ってもね――町全体がこのありさまじゃ……」


 逃げ出したくても町全体がバリアの様な物が張られて抜け出すに抜け出せない状態だった。

 

 今この場にいるのは天照学園のメンバーは4人。

 天野 猛、城咲 春歌、揚羽 舞、姫路 凛。

 後はどうなっているか分からない状況だ。

 バリアの影響なのか通信やネットが使えないのだ。


 他に戦えるメンバーはハネルとユキト。


 そしてアルティアスこと星空 カナタだけ。

 その星空 カナタは暫くはアルティアスに変身できず、変身できたとしても一度きり、もって3分間が限界らしい。

 

 実質今戦えるのは6人と言う有様だった。

 

「取り合えずここに避難させておくワケにもいかないわよね?」


 と、避難民に目をやる。


「なら一番いい場所がある」 


 ここでユキトが提案した。

 ハネルは「ああ、あそこか」と合点がいったようだ。


 猛達を含めて皆は首を捻った。


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