第2話「光の巨人」
Side アルティアス
(長くは持たない――速攻でケリをつけないと――)
50mサイズの光の巨人。
その名はアルティアス。
銀河連邦でも有名な光の巨人であり、宇宙警備隊の隊員として様々なアルティアスが宇宙中で活動している。
このアルティアスもそのウチの一体なのだ。
☆
Side 流星 ユキト
『今度は光の巨人まで現れたぞ? ウル〇ラマンの親戚か何かか?』
『と言うよりウル〇ラマンその物なのだ。その名をアルティアス。宇宙警備隊として宇宙の平和を守る種族なのだ』
『マジかよ――』
その新事実に流星 ユキトは驚いた。
『ともかくアルティアスだっけか? それを援護するぞ!』
『了解なのだ!』
ユキトとハネルはアルティアスの進路上にいる円盤を次々と撃墜していく。
アルティアスは敵の旗艦目掛けて突撃しながら光線技を放つ。
だが敵の旗艦も黙ってはおらず、砲撃の嵐をアルティアスにお見舞いしてくる。
『大丈夫なのかアルティアスは!?』
『信じるのだ! あのアルティアスを!』
『ッ――信じるぜ、援護する!』
とにかく二人は障害になりそうな円盤を撃墜し、そして旗艦である巨大円盤にも攻撃する。
その様子に勇気づけられたのかヒーロー部や悪の組織部も奮闘している。
そして――
『うぉおおおおおおおおおおおおお!!』
アルティアスは敵旗艦の円盤に右ストレートを放つ。
敵も負けてはおらず、反撃の砲撃をアルティアスに撃ち込む。
両者ともにノーガードの殴り合い状態と化していた。
そして最後にアルティアスは至近距離で光線技を放ち、巨大円盤は小爆発と火花を散らし、煙挙げながら人がいない町の外れに不時着。
アルティアスは姿を消した。
小型の円盤も旗艦へと撤収していく。
『アルティアスはどうなった?』
『センサーに反応キャッチしたのだ!! スグに回収するのだ!!』
『ああ――』
疑問はあるがハネルが見つけたようだ。
そこでふと疑問に思う。
俺達これからどうしようと――
『なあハネル――これからどうする?』
『うん? 地球のヒーロー達と合流するのだ。それともイヤなのか?』
『あー』
どうしようかと悩むが皆の前で変身までしたのだ。
遅かれ早かれ正体はバレる。
『仕方ない。合流するか――』
ヤケッパチになりながらもハネルの提案を受け入れる。
☆
Side 天野 猛
=夕暮れ・晴雲町・町役場=
敵の攻勢が落ち着いている間に避難作業が本格化させ、部隊を二つに分ける事にした。
猛や春歌、舞達などは殿を務めるチームだ。
不思議と不安はなかった。
新たなニューヒーローや光の巨人の存在もあるからだろう。
特にあの光の巨人の戦い振りは巨大さも相まって凄い物があった。
そんなヒーロー部や悪の組織部の面々の前に昭和特撮風の宇宙船と戦闘機風の外観が二つ着陸する。
『初めましてなのだ! 銀河連邦所属のハネルなのだ!』
『あーどうも。流星 ユキトです』
それぞれのマシンの中から挨拶する二人組。
これが新たな出会いの始まりだった。




