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宮園 恵理と揚羽 舞の物語

 Side 宮園 恵理


 宮園 恵理はアウティエルになった理由は謎が多いが、経緯は昭和の特撮ヒーローみたいに悪の組織に拉致られて体を改造されたのである。


 その名もアシュタル。


 アシュタルはどんな組織かと言うとR-18のギャルゲーの変身ヒロインものに出て来る悪の組織。


 つまり女の敵な組織である。


 以前の戦いで組織に大ダメージを与えて暫くは動けない状況になっていると思われる。


 それでもしぶとく活動を続けるアシュタルの構成員を倒したり、時にはデザイアメダルの怪人を倒したり、合間を縫って倉崎 稜と一緒にいたりしている。

 


 =天照学園・某カフェ=


 そんな彼女は現在、揚羽 舞と一緒に私服姿でお茶をしている。

 美女二人で周囲から目線を集めているがもう二人は慣れた。

 

 揚羽 舞とは昔から一定の交流があったが、お互い変身ヒロインになってからはより深く、さらには中学生になって恋愛感情――思春期に突入してからはより二人でお茶する機会は増えた。


 実際、揚羽 舞と宮園 恵理は立場は逆だが恋愛に関しても逆に位置する。


 宮園 恵理が天村 志郎で揚羽 舞が倉崎 稜に置き換える事が出来る。


 そのためかよく互いの恋愛について報告をしあっている。


「正直恵理さんは大丈夫でしょ。稜とその――とても上手く行っているみたいだし」


「それを言うなら志郎とだって上手く行ってるんでしょ?」


「うん――だけど、どうしても身分の違いとか気にしちゃって――」


「大丈夫よ。最悪駆け落ちさせるように私が仕向けるから」


「それはそれでどうかなって――まあアイツなら幾らでも潰しが利くだろうけど」


「でしょ?」


 天村 志郎は性格はアレだが、天村財閥の御曹司であり、跡取り候補の一人であり、実際既にもうそれ相応の能力はある、天才を超えた天才なのである。


 舞は天才過ぎて一周回って馬鹿になってるんじゃないかと思ったりもする時もあるが――


 ともかく変な趣味に目を瞑れば理想の男性であるのは間違いない。


「稜も稜である意味では理想の男性って感じよね――志郎と同じでちょっと変わってるところあるけど」


「ふふふ、ありがとう」

 

 倉崎 稜もある意味では理想の男性のタイプだ。

 

 そもそもにして倉崎 稜とは胸が大きくなる前からの相思相愛の仲である。 

 

 純粋な少年で――その純粋さで色々とやらかした事もあったが、とにかく学習能力が半端ない。


 今では一通りの家事もこなせるし、天村 志郎の友人ポジションであり、やらしい話だがそれで身分差の恋について周囲を黙らせる事ができる。


 それに恵理にとって倉崎 稜は理想の王子様なのだ。 

 アシュタルに捕らわれた時に助け出してくれた時もあったし、心身ともに穢れ切った自分自身を受け入れてくれた。

 

 駆け落ちしてもいいぐらいの最良の相手だと恵理は思っている。


「だけど最近稜の奴、闇乃 影司と拾ってさあ――いや、まあ私に依存しすぎるのもアレだから男友達が作るのは嬉しいんだけどね」


「闇乃 影司って色々と複雑な事情を持ってるんでしょう?」


「うん――そうなんだけどね。何て言うか、見ていると不安になるのよ――ほら、影司ってあんな容姿しているからさ」


「あ~確かに物凄く可愛い容姿してるもんね~」


 倉崎 稜と同居中の闇乃 影司は控えめに言って物凄く可愛いい。

 容姿だけで言うなら世界基準でトップを争えるレベルだ。

 パリでモデルデビューしても違和感ない領域である。

 

 同性が見ると圧倒され、そして男だと知ると女性は自信を無くす。


 まあそれは恵理や舞もそうだが。特に恵理なんかはとても中学生とは思えないバストとスタイルをお持ちで舞も同じく中学生とは思えない抜群のスタイルを持っている。


 幾ら何でも発育が良すぎだ。


「でも、まあ信頼してるんでしょ?」


「うん。それに稜は優しい子だから」


「そう――」


 恵理は稜の優しさが好きだった。

 それに信頼もしている。

 だから影司を追い出すような真似をしなかった。


 それからも恵理と舞は色んな話をして、あっと言う間に時が過ぎていくのだった。

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