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ヒーローロード・リメイク  作者: MrR
ブラックスカル編
28/40

第27話「最後の決戦その3」

 Side 天野 猛


 =セントラルタワー・屋上=


 天野 猛は援軍に怪人を任せてブラックスカルと対決していた。

 今迄戦ってきた中で一番強い。

 ノーマルフォームの徒手空拳同士の対決では歯が立たない。

 

 ならばとフォームチェンジで対抗する。


 フレイムフォーム、サイクロンフォーム、ライトニングフォーム、アクアフォームと切り替えて戦うがどれも通用しなかった。


『遊びはそろそろ終わりだ――』


 そしてブラックスカルの猛攻がはじまる。


 

 Side 城咲 春歌


 =セントラルタワー周辺=


 再びデザイアメダルの怪人が現れはじめ、大乱戦の中あの銀色の怪人とのリターンマッチになった。


 春歌は覚悟を決めた。


 こいつはここで私が倒すと。


「でやあ!!」


 猛のためもあるし、自分のためでもある。

 そしてこの場に駆け付けてくれた皆のためにも。

 春歌は胸部中央の丸い出っ張りを開閉。

 両腕、両足に緑色の粒子を身に纏い、春歌自身信じられないパワーで相手を殴り倒す。


『グゴガァ!?』


 相手も何が起きているのか分からないぐらいに動揺しているようだ。

 だが今は相手を倒す事が重要だ。

 

『レヴァイザーパンチ!!』


 まず一発、跳躍してからパンチをお見舞いして相手を吹き飛ばす。


『レヴァイザーキック!!』


 続いて相手に飛び蹴りをかます。

 爆発と共に相手はゴロゴロと転がり人間形態に戻る。

 春歌の勝利である。

 


 Side 揚羽 舞


 春歌の勝利に元気付けられたかのように舞は果敢に接近戦を挑む。

 素手の殴る、蹴るだ。

 元々舞は道場の家の産まれであり、格闘戦の技術は高い。

 

 そこに新体操を取り入れ――まあ新体操を始めた理由は女の子らしくなりたいと言う理由からだが――をして、より磨きをかけている。

 

『なんだ突然――戦い方が変わった!?』


 相手の突然の戦闘スタイルの変化に戸惑う片腕が銃の怪人。


 それに構わず舞はセイントフェアリーの空中飛行能力を最大限に駆使して連続技を放つ。


 パンチ、蹴り、ソバット、ムーンサルトキック、アッパー、肘撃ち、裏拳、足刀――格闘ゲームの空中コンボのように次々と攻撃が決まる。


 流石にこの一連の攻撃の流れにグロッキーになった怪人は立ってるのがやっとだった。


 そこに舞の右腕が緑色に輝き光りだし――

  

「フェアリングスマッシュ!!」


 必殺の一撃が相手の胴体に突き刺さった。

 そして爆発。

 相手は人間体に戻る。



 Side グレース・ナディア


 =セントラルタワー・屋上=


 白銀の騎士型のスーツ、カリバーンを身に纏うグレース。

 色々あってヒーロー部に入部する事になった。

 その最初の仕事が学園を救うと言うとんでもない大仕事だった。


 相手はバッタの怪人である。


 確かに強いがそれは身体能力による力押しであり、グレースならどうにでもなった。

 

 冷静に追い詰めていくと呆気なく相手は膝をついた。


『悪いけど着任早々学園を滅ぼされるワケにもいかないんでね』

 

 そう言って剣が光り輝き――バッタ怪人を一閃。

 圧倒的な強さで勝利を飾った。



 Side 森口 沙耶


 =セントラルタワー・上空=


 沙耶はトンボ怪人と空中戦を繰り広げていた。

 

 相手は高機動力、高速の飛行能力を活かした接近戦、距離を放すと光弾を放ってくる。

 

 対して沙耶も高速で空中を飛び回り、バリアで相手の攻撃を防ぎ、時にはビーム、ホーミングレーザー、猛のサイクロンシューターのような攻撃で着実にダメージを与えていく。


 凜から『意外と強かったのね?』と褒められてしまう程だった。


「皆、そろそろケリをつけているし――私もケリをつけましょうか」


 そう言ってホーミングレーザーを乱射。

 そこからさらに――


「ッ!?」


「悪いけどこれで退場してね? さようなら」


 ゼロ距離での射撃。

 トンボ怪人は爆発した。


「一応殺しはご法度だから助けてはあげる」


 と、人間体に戻ったトンボ怪人を救出する。

 メダルの方は知らなかった。



 Side 天野 猛


 =セントラルタワー・屋上=

 

 一対一でのブラックスカルとの対決は防戦一方になっていた。

 多種多様な能力をフルに使われ押されている。


 だから猛は切り札を切る事にした。


『まだ立ち上がるか――』


「当然だよ――僕は――ヒーローごっこしているワケじゃないからね。これで倒れたら、本当にヒーローごっこをしている事になっちゃうから」


『ほう――』


「色んな人の後押しがあった。それを無駄にしないためにも――お前はここで倒す」


『その様でそれが出来るか?』


「出来る出来るじゃない!! やるんだ!!」


 そして猛は切り札を切った。


「来い、バニシングフォーム!!」


 猛のレヴァイザーが銀色になる。

 真っ赤なオーラーがジェット噴射のように吹き荒れた。

 

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