↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我ら、魔王討伐部!~異世界には行かずに普通の学校生活を送りたい~  作者: UCベクトル
序章 我ら、魔王討伐部!
PR
21/60

番外編4 怒り心頭

 遅い。


 夜になっているにもかかわらず、ノエルが帰ってこない。


 私は、帰りの遅いルームメイトが心配で、生徒会長の権限を使って、夜の校舎に忍び込んだ。

 実際は鍵を開けてくれた『まじめがね』のおかげだが。


 今までノエルがここまで遅くなることはなかった。


 異世界に行っていることは知っているが、おばあちゃんのお世話をしているというノエルは、遅くても夜の7時には寮に帰ってきていた。

 しかし、現在夜中の11時である。


 彼女が心配で寝れたもんじゃない。


「ここだな」


 真っ暗なE棟を進み、第5倉庫の前までやって来た。


「――! 鍵が開いている」


 第5倉庫の扉に触れると、鍵が開いていることに気づく。


 まさか、放課後にノエルと一緒に歩いていた宗像《むなかた》アリマとか言うく○ったれに、何か如何わしいことをされているのではないか?


 そう思った私は、勢いよく扉を開けた。


「おい、貴様! 私のノエルに向かって何をしている! ……いない」


 勢いよく第5倉庫に入ったが、中には誰もいなかった。


「ん……?」


 私は隅にある掃除箱に目が留まった。


 掃除箱が締まっている。


 前にノエルがこんなことを言っていたのを思い出す。


『この掃除箱がね! 異世界に繋がってるの! だからね、扉が閉まっちゃったら地球に戻れなくなるから、気をつけないといけないんだ!』


 いやあ、あのときのノエルは可愛かった。


 あんなに楽しそうに語るノエルの姿ときたら、何枚も写真に収めていればよかったと後悔するぐらい。

 それ以来、私はカメラを持ち歩くようになったのだが。


 おっと、話が逸れてしまった。


 つまりはこの扉が閉まっているってことは、ノエルは異世界に閉じ込められてしまっているんじゃないか?


「アイツ、絶対に許さない! あの雄豹《オスヒョウ》めが!」


 怒りが抑えきれない私は、掃除箱の扉を開けてノエルとく○ったれが戻ってくるのを待つのだった――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。