リベンジ
最近アクセスが伸びている気が.......
嬉しー(^_^)
エリカの屋敷の地下でエリスの封印の場所まで行こうとして、レイナとリースに阻まれた人物。
その人がいる。今度はレイナとリースを奥に行かせない為に。
「そういや、貴女達の名前は知ってるけど私の名前は知らないよね?」
「まぁ確かに。」
「私はモファスト。モファでいい。」
名乗るモファに二人は何も言えない。
なんでかって?
((どうでもいい.....))
モファは二人のどうでもいい雰囲気に不思議に首を傾げた。
「ん?どうしたんだ?」
「いえ......どうせ敵ですし。互いの名前が分かっても.....」
レイナもうんうんと頷く。
「まぁ確かにそうだな。ん.......でも待てよ。あの爺さんはいずれどうたらこうたら言ってたし、別に知ってても良いんじゃないのか?」
モファはぼそぼそと独り言で考え直し一つ頷き、大鎌を構え直した。
それに続いてレイナとリースも厳戒体制を敷く。
「そこのリースって子凄いね、あの高密度な質量を持ったあれを押し返すんだもの。その実力は誇ってもいい位にね。」
「敵に褒められてもあまり嬉しくないしそろそろ始めましょうか<電撃>」
リースの手から電撃がモファに向かって走る。
威力は、そこまで強くはない。雷魔法の初期の基礎だ。しかし戦闘の開始の合図には丁度良いだろう。
モファは体を横に傾けてかわし、初速からフルスピードでやって来る。
カキンッーー
レイナが剣でモファと拮抗する。
「あら、危ないわよレイナちゃん。あともう少し私が大鎌に力を込めたらそのままスパッとレイナちゃんの首が飛んじゃうわよ?」
ギギギィとモファは大鎌に力を込める。しかしリースが魔法を使用すると分かった途端、すぐに飛び退く。リースは心で舌打ちしながらも<大地獄炎>を三連発して、モファの地面を燃やす。
「おっと危ない、[魔技][巨人の大鎌]」
モファの持つ大鎌がさらに大きく巨大化したように見え、次の瞬間にはリースの放った<大地獄炎>はかき消された。後に残ったのはモファの大鎌の残像くらいな物だった。
一安心したモファにレイナはすかさず斬り掛かるが、モファは涼しい顔で避け、カウンターを決める。
「ぐっ.....」
レイナの腕は大鎌を受け止め悲鳴を上げている。
「負けない。今度は!」
剣の柄を回して大鎌を受け流し、レイナは鋭い突きを放つ。
その剣はモファの横腹を少しかすめた程度であった。そのままレイナは剣を横に向け、横一文字に切り裂こうとするが、そう上手くいくものではない。
モファは長い大鎌の持ち手を使い、防いだ。
「へへっ。リースちゃん、レイナちゃんの事が邪魔で魔法撃てないでしょ。」
今現在のモファとレイナの位置は奥の扉の方をモファが背を向けて、レイナが突っ掛かってる状態だ。魔法と言うのは基本的に一直線上しか進まない。もしもリースが今魔法を撃ち、レイナがすぐに避けたとしても、モファがレイナの急激な移動に気付いて魔法の存在が知られて対処される。
モファの魔法対処の速度は速い。
しかも一つ一つの動きは洗練されていて隙をなかなか見つけられない。
「レイナ!」
リースの呼び掛けでレイナは後方に身を投げ、モファは全ての魔法に対処出来るように視野を広げる。
このまま魔法を撃っても効果はない。そんな事はリースも百も承知だ。
「<寒零度吹雪>」
リースの魔力を溜め込んだ<寒零度吹雪>は扇状にモファを追い込んでいく。この攻撃の形は前回モファを倒したのと一緒だ。モファも無論、同じようにやられる事はしない。
大鎌を後ろに引き、強い一撃にて<寒零度吹雪>を相殺しようとする。
モファは[魔技]を発動しようとするが、次の瞬間にリースは<超滅連獄炎>を撃った。その地獄の炎は先ほど放った吹雪をどんどん溶かしていく。
まったく意味が分からない。
吹雪を溶かした事によって地面もびちゃびちゃになり、モファの体もびしょ濡れになるがまったくダメージはモファにはない。ただ周りを濡らした程度なものだ。
「ん?何をしてるのかな?わざわざ溜め込んだ一撃を炎で溶かすなんて。」
「レイナ、ちょっと時間稼ぎして。<付加魔法>」
リースがレイナの剣に手をかざして魔法を唱えると、レイナの剣が薄い紫色のオーラに包まれていった。レイナは試し振りをして「おぉ」と感想をこぼす。リースが付与した効果は<切れ味上昇>と<軽量化>だ。
もっと<付加魔法>が上手い者ならば、<残像実体化><思念移動可>等がある。
一応説明しておく。
<残像実体化>とは、例えば剣を振ったとしよう。普通ならその剣を振った位置に相手が来ても何もない。これは考えなくても理解出来る。しかしこれはその振った位置の残像を実体化させ、まるでトラップのように使う。
<思念移動可>とは、魔法を掛けた対象を自分の思うままに操れる。つまり自分の手数が増える。もはやチートかと思われるが、術者は同時に考えなければならないのでかなり難関だ。
リースはレイナに追加である種のような物を差し出した。
その種のような物を食べたレイナはその効果と、リースがやりたい事に気付き
「あぁ納得納得」「でしょ。」
「それじゃあ行きますか。」
レイナは軽くジャンプして俊足の速さでモファを剣の間合いに入れると、空気が斬れる音と共に振りかざした。あまりにも予想を越える速さだったので、モファは反応しきれず大鎌を盾にするが身を斬られてしまう。
そして好機と睨んだレイナはそのまま右、下、上、右、左、と攻撃していった。
その一撃一撃にモファの体はどんどん赤い血を流す。しかしモファも防戦一方な状況を打開し始める。レイナの剣を振る速さは、確かに速い。予測を立てて守りに入ってもそのレイナの優位性は変わらない。
ならばやる事は一つ。
モファはわざと斬られ、その剣を手で掴んだ。そして反対側の手で[魔技][門番の大鎌]を発動する。レイナは即座に剣を離して迫り来る大鎌を体を反らして避ける。
それでも避けきれず、レイナの腹部の辺りには血がにじんでいる。
「それ能力向上でしょ。まさか[魔技]までかわすとか強過ぎ。」
「へぇ、もう気付くなんて凄いと思うけどモファさん、チェックメイトよ。」
その宣言にモファは「ふふっ」と笑った。
「何を言ってるんだい?リースちゃんは確かに何か策を巡らせていたようだけど、無駄に終わると思うよ。レイナちゃんの剣もこっちにあるし、リースちゃんが最高位魔法を撃ったとしても私は相殺出来る自信があるよ。」
「そうですか。なら行きますよ<電撃竜の咆哮>!!」
魔法を唱えると、リースの目の前にどでかい電撃竜が現れ大きな口を開ける。
次の瞬間、電撃の咆哮が勢い良く放たれる。その電撃の咆哮はモファへと真っ直ぐ進む。
「こりゃ凄いなぁ。じゃあこっちも全力で行くよ[魔技][死神の大鎌]」
大鎌が黒く染まり、モファは思いっきり横一文字に振る。
闇の大鎌は電撃の咆哮に当たり、バチバチバチッーーと激しく攻めぎ合う。
「負けない!今度は絶対!」
リースのその言葉と共に<電撃竜の咆哮>はモファの[死神の大鎌]を徐々に押していく。
電撃竜の目がキラリと光ると、その咆哮が更なる威力を増す。
「ぐぐぅ。威力を上げたようだけど、残念だったね、おりりゃゃややゃゃー」
モファは渾身の力を込める。すると今度は[死神の大鎌]の方が押し返していく。
互いの一撃はまた攻めぎ合い勝利したのは..........
「残念だけど私の勝ちね。」
モファの大鎌は電撃竜の咆哮を自分の斜め後ろに反らした。
モファは笑った。自分の勝利を確信して。もし、後ろに追いやった電撃の咆哮が地面に衝突する時にモファに飛び火ならぬ飛び電撃が飛んで来ても致命傷には至らないだろう。
「チェックメイト。そう言ったでしょ。」
リースはニヤッと頬を上げて宣言した。
電撃竜の咆哮はモファの背後の地面に衝突する。しかしそこで終わりではない、その電撃の咆哮は濡れた地面を伝い、モファの体に直撃した。
モファの体が電撃に包まれ、ビリビリビリッーーと電撃の音が鳴る。
モファが一体何が起こっているか分からずに電撃に苦しむ。
そして全ての電撃を食らったモファはその場に倒れ、落ち着かせようと呼吸をした。
「どうして......?」
「モファさん、周り...よく見てごらん。」
レイナに言われた通りにモファは周りを見渡す。
そこには濡れた水が所々蒸発したり、地面が焼け焦げていてまるで電流が通ったかのようだ。
それを見てモファは「ふぅーん」と納得し、体を大の字にする。
「これは作戦勝ちって奴だね。良い作戦だよリースちゃん。」
モファは右親指を上げた。
「あの奥の扉を抜ければ、君たちのお目当ての人がいると思う。多分もう一方のペアは迷いの迷路に入ってるんじゃないかな?助けてあげな。あの迷路は特殊な魔法が掛けられてあるから、この部屋を出て行った先のスイッチを切ってね。」
「何故私達に協力するのですか?」
「ん~。まっ、いずれ分かるよ。それまでは何にも聞かない事、いいね?分かったらさっさと行った行った。」
レイナとリースはモファの言葉に押される形で扉を開けた。
その扉の先は小さな廊下で、左手の方に小さなスイッチと扉がある。恐らくこれがイフンとミネセスに通じる扉だろう。
レイナはスイッチを切った。
「これでよしっと。」
「ねぇレイナ、よく私があの能力向上の種を渡した時、私が水浸しにして雷魔法で最後の一撃をするなんて分かったね。」
「ん?あぁ、あの時?まぁね。モファは前の戦闘とかでそれなりに強いって分かってたし、あんなにモファの周辺が水だらけだったから案外分かり易かったよ。」
「やっぱり分かり易かったか.......」
リースは左手を額に当てる。リース自身、かなりの自信があったのだがそれだけにショックが大きい。
「と言うかリース。あの種って何処から入手したの?」
「あれはロントからもらったのよ。確か不良だった頃に使っていた物のあまりなんだって。効果は能力向上に見えるけど、<付加魔法>の応用らしいよ。一見、無茶苦茶凄い物だと思われるけど、副作用で自分の魔力がごっそり持ってかれるしお蔵入りになったそうよ。」
「へぇ~、確かに魔力が持ってかれた気がする。てかっ、リース。私に副作用の事言わずに渡したよね?」
レイナは顔を近づける。リースはゆっくりと後退しながら
「.....まぁ、いいじゃない。どうせレイナは魔法なんてあんまり使わないタイプだし。」
「んー.......間違ってはないけど.........」
「あれアランのいる部屋じゃない?ほらほら行かなきゃ。」
リースは無理やり話を終わらせ、奥にある扉を開けた。
そこは暗く、ちょっと大きな部屋に小分けされた一つ一つの牢がある。
「何これ?牢屋のようだけど........」
「多分この中にアランが.....アラン!アラン!」
「ねぇ、これってレイナ。」
リースの指差した先には、食べ終わったと思わしき物がありアランの姿はそこにはなかった。
評価ポイントもしてねー!




