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0滴目 「ぼくは道化です」

はじめまして、のれりです


俺の念願のヴァンパイア小説です(笑)

書こう書こうと思っても、ヴァンパイアが好きすぎてあれも書きたい、こんな設定もいいなと、あれこれ考えてしまってなかなか書けずにいましたが、ついに書き始めることが出来ました。

嬉しい限りです(笑)


他のサイトでも他の小説を投稿しているため、亀投稿になると思いますが、ちまちまっと書き続けていこうと思います。

応援、よろしくお願いします。

 ずっと先生を見ていた。

 高校の入学式の日からずっと、ずっと、ずっと。

 少しでも先生と一緒にいたくて、先生の担当する保険委員にも入ったし、毎週一回は勇気をだしてノートでわざと指を切り、保健室に通った。すると先生は、いつもにっこり笑ってこう言うんだ。


「君、また指を切ったのか?」


 先生の向けてくれる笑顔はいつも優しくて、どこか安心する。

 だけど、先生がぼくに向けてくれる笑顔は他の生徒に向ける笑顔とまったく同じで、先生にとってぼくはただの一生徒なのだと再認識させられる。そんな時、決まって心臓むねのあたりがぎゅってなって、無性にさびしくなる。


 先生が、好きだ。

 誰よりも、何よりも好きで、大好きで大好きでたまらない。

 ……こんなことを先生に言っても、困らせてしまうだけだから。

 ぼくは今日も道化ピエロを演じる。

 自分の気持ちを押しつぶして、切り刻んで飲み込んで、『イイコのぼく』を演じる。

 先生が喜ぶなら。先生が笑顔を浮かべてくれるなら。先生が一瞬だけでもぼくを見つめてくれるなら。


 ぼくは何でもしますよ、先生。



 ぼくは貴女の道化ピエロです。

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