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祝1歳!

ブックマークをしていただいた方々、ありがとうございます。

これを励みに頑張りたいと思います!

初めてのお喋りからしばらく経った今日は、私の初めての誕生日です!祝1歳!!イェイ!!いやー、たった数ヶ月だったけどなかなか濃い日々を過ごさせてもらったよ。たくさんの初めてを体験する日々は私自身、結構楽しかったな。



初めてのレモン体験とかね。前世でレモンを食べたことあるし苦手とかでもなかったから期待されているようなリアクションなんてとれないとか余裕ぶって食べたら酷い目にあったわ。この身体で食べたことないからかすごく変なリアクションとってしまった。あまりにも変だったから記念に動画撮られましたよ…。思春期とかになってからこういう動画観たら恥ずかしくて悶えそうだな…。



あと最近になってからハイハイからグレードアップしてつかまり立ちができるようになったよ!自分のこととはいえつかまり立ちが出来たときはちょっと感動してしまった。うん、いい思い出だね。家族も私のつかまり立ちを喜んでくれたから私も嬉しかったんだけど、父なんかは感動屋さんだからまた泣いちゃってた。こんなにすぐ泣いちゃって大丈夫なのかって不安になるくらい涙腺がゆるゆるだから多分、今日の誕生日会でも泣くんじゃないかな?って思ってたりします。





私の誕生日会は父が帰ってきてからやる予定なので、今日は朝から母が飾り付けや料理の支度をしてくれている。兄も学校から帰ってきたら準備を手伝うと意気込んでいた。私はその間、母の邪魔をしないようにテレビの子ども番組を観たり、昼寝をしたり、時には母へ応援の気持ちを込めて笑顔で『ママ』と呼んでみたりとなかなか忙しい時間を過ごした。16時頃になると兄が家へと帰ってきた。どうやらダッシュで帰ってきたようで息切れをしている。






「はぁはぁ、ただいまぁ!はぁ、疲れた~」


「あら、走って帰ってきたの?そんなに慌てなくても誕生日会は葵さんが帰ってきてからだから大丈夫よ?」


「それはわかってるけど、しずくに早く会いたかったからさぁ~…」









なんて可愛いこと言うんだ!そんなことを言われたらなんかサービスしてあげたくなっちゃうじゃないか!ここは1つ妹らしく兄に甘えてみようかな。








「にぃちゃ」


「なんだしずく?抱っこか?しょうがないなぁ~」






と言いつつ抱っこをしてくれる兄。しょうがないと口では言っているけどやはり甘えられるのは嬉しいようで、表情はかなりデレっとしております。こういう表情は父にそっくりだな。







「あらあら、仲のいい兄妹ね。じゃあ、太陽くんに雫ちゃんを見ていてもらってる間にママはご飯作っちゃおうかな」


「うん、しずくはオレが見てるから任せて!」


「ふふふ、すっかり良いお兄ちゃんね!」


「へへへ、まあね!」







そう言いながらドヤ顔の兄。ドヤ顔って腹立つものかと思ってたけど、こうして兄のドヤ顔を見てみると可愛く思えるから小さい子ってすごいよね。いつかこんな可愛い兄のドヤ顔が見えなくなると思うとちょっとだけ切なくなるから今のうちにこの可愛いドヤ顔を目に焼き付けておかないといけないな!




私が兄の表情を目に焼き付けようとしている間に兄は私のお気に入りのヌイグルミを持ってきてくれていた。どうやらこれで私と遊んでくれるらしい。さんくす、兄よ。存分に私を楽しませておくれ!








「ほら、しずくが好きなヌイグルミだぞ~」







私は兄からヌイグルミを受け取ろうと笑顔で手を伸ばすと、兄は何を思ったのか私にヌイグルミを渡さず目の前でヌイグルミにアクロバティックな動きをさせて私を翻弄し始めた。そのアクロバティックな動きに私は思わず賞賛の声をあげた。







「ふぉぉぉぉぉ~」


「へへ、楽しいかしずく?よし、いいこと思いついた!」


「にぃちゃ?」






兄は私と少し距離をとってから私に「おいでおいで!」と言っている。まだ私はつかまり立ちまでしかできないから多分ハイハイで兄のところまで行けばいいんだな。よし、そんなに期待しているなら私の素晴らしい高速ハイハイを兄に見せてやろう!



私は勢いよく兄にハイハイで突撃をした。すると兄は自分が想像していたよりも私が速く兄の元へ来たのが嬉しかったらしく私のハイハイをべた褒めしてくれた。褒めてくれるのは私としても嬉しいんだが、兄の褒め方がムツ○ロウさんみたいでちょっと兄の今後が不安になったのは内緒だ。




しばらく兄と遊んでいると私の誕生日会の準備は終わっていて、あとは父の帰りを待つだけとなっていた。19時頃に父は家へ帰ってきた。私は母に抱っこされて一緒に父の出迎えをした。その後家族全員がテーブルについてから私の誕生日会が始まった。私は残念ながらまだ離乳食が完全には終わっていないのでみんなとはちょっと違うメニューではあったが美味しく夕食を食べた。夕食のあとは母が私のために手作りしてくれたケーキが登場。パンケーキとヨーグルトクリームで出来たケーキには一本のロウソクが挿してあり火はまだ私では吹き消せないので兄が代わりに消してくれた。



ケーキを食べる前に家族それぞれが用意をしてくれていたプレゼントを渡してくれた。母は新しい洋服。父は私の身長と同じくらいの大きさのテディベア。兄は折り紙で作ったメダル。どのプレゼントも嬉しくて、呂律が回らない口でお礼を言うと皆嬉しそうにしてくれた。父はというと予想通りウルッときていた。





誕生日会の最後に家族みんなで記念写真を撮った。改めて私は家族に恵まれていると感じさせられる誕生日となった。











最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は父と雫がイチャイチャします。

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