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お泊り会は大成功

今回でお泊り会のお話は終わります。

おやつを食べ終わった後に兄は思い出したように私のことを大和くんに紹介をした。その紹介がなんというか、すごかった。実は前々から兄はシスコンなのかもしれないと思っていたけど、今日確信した。私の兄はシスコンだ。だって大和くんに紹介してくれるのはいいけど、言ってることがめちゃくちゃだったから。











「大和、そういえば紹介してなかったよな。この目の前にいる可愛い天使がオレの妹の雫だ。ほら、雫、大和に挨拶して」


「しずくでしゅ!3さいでしゅ!」








私が兄に促されて大和くんに自己紹介をすると兄は『よくできました』といいながら頭を撫で回してくれた。私は兄が褒めてくれるのが嬉しくて胸を張りながらドヤ顔をした。








「やべえ、オレの妹マジで天使…。いや、天使より可愛いかもしれない。なんだこの可愛さは!!オレをこんなにメロメロにさせてどうするつもりだ~、このこのっ!」








ぐりぐりと頬ずりをする兄の様子を見た大和くんは苦笑いをしている。そりゃそうだ。友達がこんなにシスコンだと思っていなかったんだろう。私もこんなにシスコンだとは思ってもみなかったから仲間だね!大和くん!私は勝手に大和くんに仲間意識を持ち、大和くんに仲間同士、これからよろしく!という気持ちを込めてニコッと笑いかけた。すると兄は何を思ったのか大和くんに忠告をした。








「大和がいいやつだってことはオレもよく知ってる。だがな、オレの雫に惚れることは許さん!あと勝手に雫を魅了するのもダメだからな!確かにお前は何もしなくてもイケメンオーラめっちゃ出てるし周りの女子が勝手にお前のことを好きになっていってるのも知っている。だけどそれとこれとは話が違う。とにかく、オレの雫に手出すなよ?」









兄よ、君は思っていたよりも重度のシスコンだったようだね…。そこまで顔も悪くないのにあんまりシスコンが過ぎるとモテなくなって将来困ることになるぞ?あと、大和くんが3歳児に惚れるわけないじゃんか。考えすぎだ。少し落ち着きたまえよ。









「わかった。もし仮に雫ちゃんのことが好きになるようなことがあったら太陽に許可をとればいいのか?」









おいおい!大和くん!黙って何か考えてると思ったらそんな兄の戯言を気にしてたのかよ!?しかも、許可をとればいいのか?って大和くん、君、意外とノリが良かったんだね!!








「そうだな。そのときはオレと父さんが見定めてやる。」


「了解した。」


「うむ。」







なにやらお互いに納得したみたいだけど、これで良かったのか?というか、私は将来好きな人ができたらいちいち兄と父に相談しないといけないってことか?……うん、想像するだけで面倒くさそうな展開になりそう。まあしばらくは恋愛よりも友情を優先するつもりだから問題ないか?




兄と大和くんはお互いに納得したことでこのよくわからない会話を終了させた。その後は食器を片付けてからリビングで宿題を始めた。私はテレビの子ども番組を観ながら体操のお兄さんと一緒に身体を動かした。いやね、ケーキ食べちゃったし、これから晩ご飯もあるからちょっとでもカロリーを消化しておこうかと思ってね。ぷくぷく太った幼児は可愛いけど、健康によくないし、なにより私に無駄なお肉は必要なくってよ!




私が音楽に合わせて踊っている間に母は晩ご飯の仕度をしてくれていた。匂いから察するに今日はハンバーグだと思う。私の大好物ですね!これは踊りにも気合が入っちゃうな!





しばらくして兄たちは宿題を終えるとテレビゲームを始めた。あ、私は気合の入った踊りをしすぎて疲れたので兄たちが宿題を終える少し前にテレビを見るのをやめて兄の膝の上に座って宿題してるのを見てたけど、今は母の傍をうろちょろしております。言っておくけど宿題の邪魔して母に回収されたわけじゃないからね!ちょっと、暇だったから兄のほっぺたつついたりとか大和くんジッと見てたとかそのぐらいしかしてないから!そしたら母がこっちにおいでって言うから行っただけなんだから!ちゃんと黙ってたから邪魔のうちに入ってないからセーフだし!!





料理が完成すると母は今日は少し父の帰りがいつもより遅いから先に食べていいわよ、と言って兄と大和くんにご飯を食べさせていた。母は父と一緒に食べると言うので私もワガママを言って父と食べたいから待ってることにした。だってご飯を食べたらお風呂に入る流れになるだろうし、ないとは思うが兄と大和くんと一緒にお風呂に入っちゃいなさいとか言われたら困る。そりゃ、兄と一緒にお風呂に入ることはあるけど、さすがに家族以外の人と一緒にお風呂は恥ずかしい。というわけで、今日の私は父という味方をつけることで一緒にお風呂を免れることにした。



案の定、母はご飯が食べ終わり一息ついた頃に2人にお風呂を勧めていた。2人がお風呂に入った頃に父は帰宅をした。父は私がまだご飯を食べてないと知ると不思議そうにしていたので、母がご飯を温めなおしてくれている間に私が父に説明をした。








「あのね、パパとたべちゃかったから!」


「え?雫はパパと一緒に食べたかったから待っていてくれたのかい?」


「うん!」


「しずくぅ…!パパ嬉しい!待っててくれてありがとな。」








父は私が待っていたというのが相当嬉しかったようでいつも以上にニコニコしながら食事をとっていた。そして私がご飯をこぼしたり、口元を汚していると横からサッと拭って世話を焼いてくれた。いやはや、相変わらず面倒見が良くて助かりますなあ。すぐ気がついてくれるから楽でいいね。こんなに父が私の世話を焼いてくれるなら私もお礼に今日は一緒にお風呂でも入っちゃおうかな!




食事が終わり、私専用の子供用の椅子から父の膝へ移動した私は、今日は父と一緒にお風呂に入りたいということを伝えると父は食事を待っていたときよりも大喜びをした。いつもは父と2人っきりでお風呂に入ることがなかったからだろう。そんなに喜んでくれるなら更にサービスして背中でも流してしんぜよう。




兄と大和くんがお風呂から上がったタイミングで私と父はお風呂へと向かった。お風呂では心の中で決めていた通り、父の背中を流してあげた。父は私が背中を流してあげると言ったときに感動したのかちょっと涙声になりながらお礼を言ってくれた。私は、父の大きい背中を洗おうと一生懸命頑張ったのだがなんせ私は幼児のため力が弱かったようで、父はずっとくすぐったそうにしていた。すまんな、父よ。これが今の私の限界だ。




お風呂でよく身体を温めたからか、お風呂から上がると一気に眠気が私を襲ってきた。なんとか眠気を抑えて歯磨きとトイレを済ませると眠気が抑えきれなくなってきたので父に寝たいという気持ちを伝える。すると父は私を抱っこして寝室まで連れて行ってお布団に寝かせてくれた。うとうとしているとお腹をポンポンと優しく叩かれ眠りを促された。私は眠たかったということもありすぐにぐっすりと眠りについた。






朝目が覚めると時間は7時をさしていた。うん、結構ぐっすり寝たからスッキリ!お腹も空いているし母に朝ごはんの用意してもらわねば!私はお布団から出ると母にトイレに連れて行ってもらてからご飯の催促をし、朝食を食べてから特にすることもなくなったので父のところへちょっかいを出しに行く。いつもの休日なら兄のところへ行ってちょっかいを出すのだが、今日は大和くんもいるのでちょっと気を遣いちょっかいをだすのをやめた。本当は父もぐっすり寝てるから邪魔をしちゃいけないんだろうけど、なんせ今の私は暇だ。母は家事をしてるので邪魔をしたくないし、だからといって大人しくしている気分でもない。というわけで父のところへレッツゴー!!





父が寝ているところに邪魔をしに行ったはいいが、なかなか父が起きないので父のお布団の中に潜り込んでちょっかいを出そうとしているとお布団の気持ちよさにまた眠気が襲ってきてしまい気がついたら私も一緒に寝てしまっていた。




その後は父と一緒に起床をした。兄と大和くんも私がもうひと寝入りしている間に起きたようで朝食も済ませ、公園へサッカーをしに出かけた後だった。私は父と一緒にダラダラと過ごし、お昼頃になると兄と大和くんが公園から帰ってきたので全員で昼食を食べた。昼食を食べ終えた後は父と私と兄と大和くんで遊んだ。まあ遊んだというか、父が筋トレをしていたので腕立て伏せをしているときに上に乗っかったり、ダンベル代わりに持ち上げてもらったりというようなことだったんだけどね。大和くんはそういうことをしたことがなかったらしく、最初は戸惑っていたけど途中から楽しんでいたようだった。もちろん私と兄ははしゃいで楽しみまくった。




楽しい時間はあっという間に過ぎて大和くんママが大和くんを迎えに我が家までやってきた。兄と大和くんはまたお泊りしようと約束を交わし、今度は大和くんの家にぜひ来てほしいと言っていた。そのときに大和くんママが気が向いたら私も一緒に泊まりに来てくれて構わないと言ってくれた。多分、私が兄だけズルイ!と羨ましがるかもしれないと思ったんだと思う。やっぱり、大和くんママは美人なうえにこんなチビッ子のことまで気にしてくれる優しい素敵なママさんだと改めて感じたよ。



母がお菓子を作ったのでちょっとだけお茶をしていかないか?と誘ったため、リビングで少し母と談笑をしながらお茶をしてから大和くんママと大和くんはお家に帰っていった。帰る直前に大和くんがとても良い笑顔で今回のお泊り会がとても楽しかったと言ってくれたのがなんだか私も嬉しく感じた。








最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

しばらくは大和くんの出番はお休みになると思います。

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