心の授業その1優しさ
人間育成塾…それは本当に人間になりたかったモノ、動物…つまり人外が通う塾。
人間になりたい。ただそれだけで入れるわけではない。人間になれやすいかどうかの多くの審査を通らないと入ることはできない。
なんでも人間になれる魔法があるらしい。
しかしそれでもなれなければ諦めなければならない。しかもなれるのは全体の0.01パーセントにも満たない。
俺の名前は春樹。当時は中学を卒業したばかりの15才。
俺はそこの塾長にこの話をされたとき正直引いた。こいつはどうかなっている。でも理由あって仕事がない俺はここで働くしかなく、なんだかんだでもう5年になる。俺は20才になった。もー限界だ。無職でもいい。ここをでようと思ったその時…
ついに奇跡が起きてしまったのだ。その0.01パーセントの奇跡が…
「わ…私…え!?喋れてる!人間になれたぁ!」
そこにいたのはどこからどう見ても女の子に
「なりきれてねーーー!」
「どうしたんじゃ春樹くん…」
「どーしたじゃ、ねーよ!こいつ猫だろ!猫だったろ!耳も尻尾もあんじゃねーか!」
「いやいや春樹くん驚かんかね?猫が人間になったんじゃぞ」
「人は驚きすぎるときっとこーなるんだよ!塾長も口空いてんじゃねーか!」
「あの〜私は…」
はっ!そうだったこいつの事忘れてた
「おい!塾長聞いてるぞ!どーすんだよ、この猫、逃がしてやれよ!」
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