平凡な朝って難しい
どうも岩さんです!
小説って見るのは簡単だけど書くのって難しい…
でも、頑張って書きました!
感想やアドバイスをくれたら嬉しいです!
よろしくお願いします!
自室。それは文字通り自分の部屋である。
誰にも邪魔されるはずのないプライベートな空間。それこそが自室。
他人に干渉されることのない部屋こそが自室なのだ。
「見てよ佑香ちゃん。この頃の陸なんてかわいいでしょー」
「わわっ…小さくてかわいいです…」
「それなのになんで母さんと佑香がいるんだよ!?」
4月1日AM7:14 こうして俺は高校生活初日の朝を迎えた。
「朝からなに!?えっなに!?」
「うるさいわねー。近所迷惑になるからやめなさい」
「その前に俺への迷惑を考えて母さん!」
鈴木千代子36歳は俺への迷惑を考えずにアルバムを読み続けている。
これだから最近の母親は…。
「あ、朝から、ご、ご、ごめんなさい!」
母の横で綺麗な土下座を始めたのは佐々木佑香。
俺と同じ中学校出身である。黒髪ロングが特徴的で家が左隣のご近所さん。
「い、いや。気にしてないけどさ。なんで佑香はこんな早くからいんの?」
「あんた一緒に高校いく子いないでしょ?友達みんな高校違うし。だから、私が頼んだのよ」
母が私って気が利くでしょ?って顔をこちらに向ける。
はっきり言って迷惑である。
「いや、高校近いし1人でも別に―」
「ほ、本当にごめんなさい!私が来たから!こ、こんなことに!」
なぜ佑香はこんなに謝ってくるのであろうか。中学校からの疑問である。
「佑香のせいじゃないぞ、母さんのせいだ」
「な、ならいいんですが…」
ほっ…と落ち着く佑香。朝から大変な奴だなぁ。
「でも、佑香ちゃん朝早くからごめんねー。うちの息子に友達がいないばかりに」
「いるから!高校違うだけだから!あと、呼んだの母さんだよね!?」
「それにしても、佑香ちゃんは将来いいお嫁さんになるわ。」
「お、お嫁さん!…」
「話聞けよ!」
顔を赤くして動かなくなった佑香とうるさい母親の対処にはしばらく時間がかかった。