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のんびり屋さんの魔法使い  作者: ひろーら


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第2話 3人の賢者

登場人物紹介

フレア  魔法使い

ミント  魔法道具屋、フレアの友達

マール  騎士、フレアの友達

カリス  3賢者の一人

サリーネ 3賢者の一人

ニル   3賢者の一人

ネル   闇の魔法使い


*登場する名称等は全てフィクションです。

3賢者を探すことになったフレア・ミント・マールの3人。旅に出る支度も整い長老に挨拶をしに来た。

「それでは長老、行ってまいります。」

「行き先は分かっとるのじゃな。」

「ん?そう言えば賢者って何処に住んでんのかな。」

「なんじゃ、知らずに行くつもりか?」

「長老~、知ってるなら教えて下さいよ~。」

「うむ、3賢者は魔法の都、魔都マジタリウムにおる。恐らく神殿におるじゃろう。」

「マジタリウムだね。では早速…。」

「待つのじゃ。お前達がフラフラ行っても中に入れてもらえんぞ。」

「じゃ、どうすればいいんですか?」

「これを持って行きなさい。スーが持っていたペンダントじゃ。見せれば中に入れてもらえるじゃろ。」

「師匠のペンダント...、形見になっちゃいますね…。」

「スーもこうなることは分かっとったんじゃろ。ワシに託しておった。」

「さ、魔都に向かおっか。」

「フレア、行きましょう。」

「では長老、魔都マジタリウムに行って来ます。」

3人は村を旅立った。


村を出て数日。

「まだかなぁ。」

「この先に見えると思いますよ。」

「都ってどんなとこだろうな。」

「あっ、あれは!」

「あれが魔法の都、魔都マジタリウムです。」

「ミントは行ったことあるんだよな。」

「はい、魔道具の売買で行きますよ。」

「神殿には入ったの?」

「特に用事は無かったので行きませんでしたが、一般人は入れないと思いますよ。」

「アタシらは入れんのか…。」


魔都の神殿に着いた。

「ここだね。」

「じゃあ、中に入ろっか。」

「お前達、何の用だ。」

門番に止められて中に入れない。

「3賢者さんに会いに来ました。」

「そんな話は聞いてない。怪しいヤツらだな。」

「どうしました。」

「はは、カリス様。この者達が賢者様に会いたいと言ってますが。」

「会いたいのですか…。あなた、そのペンダントは何処で手に入れたのですか。」

「これはスー師匠の形見ですが。」

「形見?!スー大導師はお亡くなりになったのですか。」

「先日、ネルと言う魔法使いにやられました。」

「そうですか。なら、急がなければなりませんね。衛兵、サリーネとニルをすぐ呼んで来て下さい。」

「かしこまりました、カリス様。」

「そうだ。まだお名前を聞いてなかったわね。」

「私はフレア、友達のミントとマールです。」

「わたくしは3賢者の1人、カリスです。中へどうぞ。」


神殿の広間に入る。

「カリス、どうしたの。」

「何か急に呼び出すなんて…まさか。」

「スー大導師がネルに殺されました。」

「何!スー大導師が!」

「やはりネルが…、この方々は?」

「スー大導師のお弟子さんのフレアさんとお友達よ。」

「初めまして、3賢者の皆さん。」

「あの、3賢者さんに見てもらいたい物があるんです。あ、私ミントと言います。」

「ミントさん、何を見てほしいのでしょうか。」

「この箱です。中に魔道具があるみたいなんですが、封印魔法で開かないんです。」

3賢者が箱を調べる。

「恐らく、この中にはスー大導師が入れた魔道具が入ってますが、封印を解くことは私達には出来ません。」

「3賢者さん達でも出来ないんですか。」

「スー大導師は私達の師匠です。その力は絶大でした。中の魔道具はスー大導師の力を込めているのでしょう。フレアさん、あなたならいずれ封印を解くことも出来るかもしれません。」

「ネルと言う魔法使いがこれを狙っています。」

「分かっております。私はニル、ネルの姉です。」

「あのネルのお姉さんですか?」

「ネルは昔から魔力の強い子でした。ですが、スー大導師はネルでは無く私を賢者にしたのです。」

「ネルちゃん負けず嫌いだからね。あっ、私サリーネ、よろしくね。」

「ネルは賢者になれない事を逆恨みし、スー大導師と勝負し、敗れてそれ以来行方不明でした。」

「スー師匠の力ならネルにはやられなかったんじゃないですか。」

「スー大導師はその力を悪用しようとする者を避け、本来の力を魔道具に入れ封印したのでしょう。人里離れた村に籠り、私達3人に後を託し神殿を去りました。」

「フレアさん、スー大導師の意思を継ぎネルの野望を止めることが出来るのはあなただけなのです。」

「この魔都から遥か北の地、聖地ヘブンズリーフに向かうのです。」

「聖地ですか?」

「聖地ヘブンズリーフはスー大導師の故郷。そして修行した地でもあります。あなたなら力を得る事が出来るでしょう。」

「さあ、向かいなさい。ネルもここに来るでしょう。今のあなた方ではかないません。」


ん?外が騒がしい。

「大変です!3賢者様、ネルと名乗る者とその一団が魔都を破壊しています!」

「一団?ネル1人じゃないんですか。」

「ネルは闇の力で更に魔力を高めています。ここは私達3人で食い止めます。フレアさん、裏手から逃げて下さい。」

「3賢者の皆さん、ありがとうございました。私必ずスー師匠の意思を継ぎます!」


3賢者が神殿を出ると魔都が破壊されている所だった。

「お止めなさい、ネル!」

「あら、ニル姉さん。相変わらず甘っちょろい仲間とつるんでるのね。」

「ネルちゃん、マジ怒るよ!」

「サリーネさんに止められるかしら。まあ、私が出るまでもないわね。四天王、後はよろしく。」

「はは、ネル様。我々にお任せ下さい。」


第3話 予告

魔都を襲うネルと四天王。3賢者は食い止められるか?聖地に向かうフレア一行は?

次回 「魔都崩壊!脅威のネル四天王」

フレアの師匠、実は凄い人だったんですね。

新たなる四天王の登場でどうなる?

ではまた次回に。

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