表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

第1話 トラブルは突然に?!

登場人物紹介

フレア  魔法使い

ミント  魔法道具屋、フレアの友達

マール  騎士、フレアの友達

スー   フレアの師匠

ネル   魔法使い


*登場する名称等は全てフィクションです。

とある地方のとある村。

ここでは今も魔法を使う人々が生活している。

村人は魔法を生活に生かし、平和に暮らしていた。


「フレア、今日も森に行くの?」

「何かあそこにいると落ち着くんだよね。」

「アンタ、この間なんか1日いたしね。」

村に住むフレアとミント、マールの3人はいつもつるんで森へ行っていた。

「ミントちゃん、また新しい道具あるの?」

「まあ、今朝入手したモノあるけど...。」

「おいおい、フレアに渡すとどうなるか知らんぞ。」

「マールちゃん酷いよ…、そりゃ新米魔法使いとか言われてるけどさ。」

「これならフレアでも扱えるよ。新作の探知魔法グッズだからさ。」

「それ使ったらお宝とか見つかるかな?」

「案外ヤバいモノだったりしてな…。」

こうして何気ない日常は過ぎていくのだった。


「師匠、スー師匠!」

「なんだい、朝っぱらから騒がしいねぇ。」

魔法使いスーはフレアの魔法の先生である。魔法の腕は凄いが、何故かこの村でのんびり暮らしている。

「師匠、今日も魔法の指導お願いします。」

「アンタ、筋はいいけどのんびりし過ぎるのがちょっとねぇ…。」

「じゃあ、どうすればいいですかね。」

「いいかい、魔法ってのは時には俊敏に行うことも必要なのさ。そのうち分かる時が来るさ。」

「よく分かりませんが、何か分かりました。」

「じゃあ、トレーニングでもするかい。」

こうしてフレアの魔法は上達して行くのであった。


そんな平和が続くと思われたある日。

「あっ、森が燃えてる!」

「山火事何て今まで無かったのに…。」

「とにかく火を消さないと。」

3人が森に着いた時だった。

森に向かい炎を放つ人がいる。

「何してんの!」

「ほう、近所の魔法使いかい。」

「アナタ何者なの。」

「私はネル。お前と同じ魔法使いさ。だがな、お前のような甘ちゃんとは違うのだよ。」

「アンタ、ネルとか言ったね。何で森に火を放ったんだい。」

「お前達はこの森のことを知らないのかい。」

「いつも遊んでのんびりする所でしょ!」

「まあ、知らないのなら用は無い。さっさと帰るんだな。」

「そう言う訳にはいかないんだよね。」

「ならどうするつもりだい。」

「火を消してアンタを止めるまで!」

マールが剣を構える。ミントは道具袋から何か取り出した。

マールがネルに切りかかるが、魔法の盾で当たらない。一方ミントは消火剤を森にまいてる。

「私だって何かしなきゃね。」

フレアは魔法詠唱で森に向かって水を巻く。

フレアとミントの協力で火は鎮火して来た。

マールはネルに攻撃してるが、効いてない。

「多少は出来るようだね。だが、お前のような魔法使いを放置する訳にはいかないね。」

ネルがフレアに向かって魔法を放つ。

ネルの攻撃魔法は強力だ。フレアがやられると思った時!

「師匠!」

フレアの前にスーが立ちはだかる。

「フレア、いつも言ってるだろ…、素早くだ…と...。」

「ちっ、邪魔が入ったか。まあいい。いずれ会う時もあるだろう。それまでせいぜい修行するんだな。」

そう言い残しネルは去って行った。


「師匠、スー師匠!」

「フレア、この先に洞穴がある。ヤツの狙いはその中の物。お前ならいずれ使うことが出来る…。アタシはもう…教えられそうにない…。3賢者を探すんだ…、後は…頼んだよ…。」

魔法使いスーは息を引き取った。

「師匠…、私どうすれば…。」

「スー師範の言う洞穴を探しましょう。」

「フレア、行くよ。」


森の奥に進むと洞穴がある。普段は木が生い茂っている為分からなかった。

「ここの木をネルは燃やそうとしたんだね。」

「この中に何があるんだろ。」

「入りましょう。」

洞穴を進むと箱が置いてある。

「この箱かな?」

ミントが箱を調べる。

「この中には魔道具があるようですが、封印魔法で開けることが出来ないみたいですね。」

「スー師範が言ってた3賢者とやらが開けられるんじゃないか。」

「この箱がネルの狙いなら、持っていれば向こうから来るかな。」

「ヤツの魔法力は強力だよ。今のアタシらじゃ太刀打ち出来ないね。」

「まずは3賢者を探しましょう。その間修業をして強くならなきゃですね。」


村では魔法使いスーの弔いがされた。

長老が話があると呼び出された。

「フレアよ、スーは残念じゃった。」

「私が弱いばっかりに、師匠が…。」

「スーがこの村に来た時、あの洞穴に強力な魔道具を封印したのじゃ。そして、いずれそれを狙う魔法使いが来ることを予期し、弟子を育てようとした。」

「スー師範の魔道具とは何ですか?」

「ミントよ、お前が持っていればいずれ分かるじゃろ。封印が解けたらフレアに渡すのじゃ。」

「あのネルってヤツは何者だい。」

「さあ、ワシには分からんが3賢者なら知っておるかもしれんな。マールよ、フレアとミントを守り3賢者に会うのじゃ。」


フレア・ミント・マールの3人はスーの墓前で手を合わせる。

「師匠、私必ずネルの野望を阻止します。」

「スー師範の守ろうとした魔道具、私が解明します。」

「スー師範、アタしゃもっと強くなって皆を守れるように頑張るよ。」

3人の旅が今始まる。3賢者はどこに、ネルは何を企むのか。


第2話 予告

都にいる3賢者。魔道具の秘密は分かるのか?ネルの狙いは何か!

次回 「3人の賢者」

いよいよフレアの旅の始まりです。

スー師匠が残した謎とは?

次回またお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ