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峠を越えた世界  作者: Making Connection


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19/19

第十九駆

「皆さんはどう思いますか?」

寺の中で檀家の鈴木さんと田中さんと三人で地図を見ながら話をしていた。私の問いに鈴木さんが

「でも、確実に一回は一周する体験をしておいた方が良いとは思うよ。」

「まぁ、確かに経験としてやっとかないとぶっつけ本番は無理だと思うな。田中さんはどう?」

「う~ん、でもそうなると一日で全部とかは難しいでしょ。だから、2泊3日とかで予定を組んで余裕を持ってやった方が良いでしょう。その日程をとれるんですか?」

私が

「確かに私は何とかできそうですが、少年は学校があるし、親御さんの許可をとらないといけないですよね。」

鈴木さんが、

「というか少年は親御さんに大会にでることを言ってるのかな?」

「それを言ってないとなると泊まりで合宿みたいな事は難しそうですね。」

「住職はそこら辺は聞いてないの?」

田中さんに聞かれて、そう言えばプライベートな事についてはあまり触れてきていない事などを話した。

「確かに少年が大会にでる理由を話さないとかもあるから聞きにくいよね。でも、ここまで来ると親御さんも何となくわかってる気がするよね。」

「そう言えば、お母さんらしき女性が来たことありましたね。コーチの料金とか聞かれました。」

「住職って、何かあっても曖昧にしとく事が多いよね。」

「私からすれば、立ち入りすぎて距離をとられるくらいなら距離感を大切にしたいと思う方ですね。」

「まぁ、人間関係って難しいですよね。」

鈴木さんが言い、田中さんが

「話を戻しますが、とにかくビワイチは一回した方が良さそうだから、少年にも話してみた方が良いよ。

親御さんにも色々と相談した方が良いことも今後は出てくるだろうしね。」

「私から聞くしかないし、話すしかないですね。」

「住職も色々と大変ですね。」

鈴木さんが言い、田中さんが

「大事ですから、しっかりと心を決めた方が良いですよ。そもそもが結構難しい挑戦な訳ですから言いにくい事とかでもしっかりコーチとして言わなきゃいけないと思いますよ。」

「確かにそうですね。

よし、今日の練習の時にでも言ってみます。」

「海の日辺りの連休で行けたら良いですね。」

鈴木さんが言った日程が一番良さそうだし、もうその日も近づいているのでしっかりと伝える事にした。

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