日常の変化 1
私は朝比奈 雫( アサヒナ シズク)。
年齢は25歳、女。
彼氏はいた時もあったけど今はいない。
高校卒業後すぐにアパレル業界で仕事を始め今年で社会人5年目となる春の季節。
今日は何かとミスを連発して更にアルバイトの子とも仲良くしてたはずなのに何故かパワハラをしてる事にされミスの事も含め上司に大目玉を食らった。
今日は運がない…。
大きなため息をついて星がきらめく夜空を見上げる。
自宅に帰る途中で人が行き交う場所から少し外れの道で街灯が少なく物々しい雰囲気の道だ。
慣れた道のりだがこんな所で痴漢でも襲われたらたまったもんじゃない。
少し早足で自宅に急ぐ。
ふと視界の端に何か動いた気がした。
何?
…猫?ネズミ?
歩みを止めて何が動いたのか確認すると。
暗かったはずの道が光出した。
「っ!?なに!?」
その光の眩しさに目が眩み両腕で顔を隠した。
眩しさの中、感覚がグニャリと歪んだ気がしてそのまま気を失ってしまった。
「…ん…ここ、どこ?」
目を覚ますと石台の上に寝ていた。
訳も分からず寝たまま周りを見るとロウソクが所々にあり薄暗く石台の周りに何やら血文字の様な読めない字が沢山書いてあった。
うわ…これ何?
血文字…じゃ、ないよね?
文字は天井にまで書いてありそうでそれを見ていると黒いローブを来た人達がこちらを覗いてきた。
…!?ビックリしたぁ…。
あ、ここ少し高くなって気づかなかった。
こんなに人が居たんだ。
沢山のローブ男達は皆同じローブで目深にかぶっていて口元しか見えなかった。
男達に見下ろされるのは気分が悪く起き上がり声を掛けようとしたら1人のローブ男がこちらに手を向けた。
「な、なに?」
手のひらが光それを見ていると得体の知れない何かが体の中を這う様な自分の全てを見られてる様な嫌な感じがした。
光が収まるとローブ男が手を下ろし隣のローブ男に首を降る。
「なんと…何もか?」と訳の分からない話をボソボソと聞こえるか聞こえないかの声で話していた。
「…失敗だ」
この声だけが部屋に響き渡り周りが響めく。
な、なんなの、この人達は…。と私は半分パニックになりながら周りを見るしか無かった。
すると1つしかない扉がバンッと音を立てて開き金髪、碧眼で20歳くらいの若い男の人が入ってきた。
「お前達、召喚は成功したのか!?」
金髪の男の人と目が合った。
金髪碧眼以外に爽やかイケメンという言葉が似合いそうな容姿であった。
「成功してるではないか!」
「王太子様、それが…」
ローブ男が金髪イケメンに何やら耳打ちをする。
「ふん、あとは父上と話してから決めようではないか。」
金髪イケメンは、真っ直ぐこちらに歩いてきて私の横まで来ると笑顔になる。
「異世界のお嬢さん、よく来てくれた!
私達は、君を歓迎するぞ!」
片膝を着き掌を差し出た。
どうすればいいか分からず固まっていると小さい声で「ここは私の手を取ってくれ」と軽めのウィンクをしてこちらを見た。
「は、はい…。」
何が何だか分からずとりあえず手を載せるとグイッと引っ張り挙げられ隣を立たされる。
「異世界から来た者よ、分からない事だらけだと思うが私に着いて来てくれ。」
金髪イケメンは歩き出して私は後を追った。