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それだけを続ける

作者: h

いつも誰かを許している自分だけが

損をしていて優しいと思っていた

自分だけがいつも抱えて背負って

息すらできないと思っていた


おかしな話だ

生きているのだから呼吸しているのだ

生きているのだから許されているのだ

呼吸する場所は

誰かが与えてくれていたのに

傘を差してくれる人がいないと泣いていた

晴れた世界でひとりよがりに

自分に必要のないものを探していた


ひとりで生きてきたみたいな顔をして

その実いつも誰かがいてくれたのだ

誰かの優しさを受け取ってきたのに

私だけが痛いと思っていた

みんなそれぞれ痛みを抱えて呼吸しているのに

自分の傷だけを数えていた


これからは

誰かに差し出すための傘を持とう

受け取った花束を大事に抱えよう

闇に呑み込まれても

傷が痛んでも

息が苦しくなっても

自分じゃない誰かの傷に鈍感にならないように

誰かの背負いすぎた荷物に気付いて

駆けつけてあげられるように

歩け、歩くのだ

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― 新着の感想 ―
うん。そうだと思う(*^^*)
2024/10/12 09:35 退会済み
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