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第1話-死亡、そして新しい人生の始まり

物理とか化学の式がいっぱい出てくるので理系オタクにオススメです。読みやすいように高校の範囲で理解できるように書いていこうと思います。初作品なのでお手柔らかに。

 今日は合格発表でT大に来てきた。偏差値45の高校に進学した俺は進学校の奴らとの環境の差を埋めるため3年間平日10時間、休日15時間の勉強を徹底してきた。大丈夫。受かるはず。そう思いながら自分の受験番号を探し…


「あった…受かったんだ。」


 泣きそうになった。というか泣いていた。努力は無駄じゃなかったんだ。そう思って安堵した瞬間だんだん意識が遠のいていく。


『ちょっ……あ………た………ど…たの……!』


 母の声が遠く聞こえる。周りがザワついている。なんだ?瞼が重い。そうか眠いんだ。もう十分やったさ。今はとにかく寝よう。そう思いながら俺は目を閉じ――



 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



「やぁ。」


 目が覚めると真っ白な空間にいた。明らかに現実離れした光景とふわふわした感覚だ。


「夢か。」


 そう言いまた眠りにつこうとすると


「待てぇーい!!!」


 ビクッ!とその声に驚きまた体を起こす。辺りを見渡すと


「夢の中で寝るやつおらんわ!!無視すんやな!」


 声のした方を見るとなんかいる。


「はぁ…。なんですか?疲れたんで寝てたんですけど。」


「え?ほんとに何も疑問に思わないの?まわり真っ白だよ?僕羽生えてるよ?浮かんでるよ?」


「確かに…?じゃあここどこなんですか?」


「君はねぇ…」


 そいつがにやりと口角をあげ言う。


「死んだんだよ。」


「は?」


 俺は絶句する。そりゃそうだ。さっきまでT大にいたのだから。


「分かってないようだから僕が説明してあげるよ。まずここは神の世界。僕は神の1人。君ねぇ、勉強しすぎ&寝なさ過ぎで死んだの。まぁ過労死ってやつだね、ご愁傷さま。」


 そいつは他人事かのように言ってのけた。


「なるほど死んだのね……ってなるか!何言ってんだてめぇ!?納得出来るわけねぇだろ!?もっとちゃんと説明しろ!」


 俺は理解出来ずそいつに怒鳴りつける。とりあえず自称神とでも呼んでおこう。


「分かった、分かったから。怒鳴らないでって。さっき言ったようにまず君は死んだ。ほんとはそこで魂が消滅するんだけどねぇ…僕の親友が君のことを不憫だと思ってね。転生させてあげたら?ってさ。面倒臭いけど親友の頼みだから仕方なーーく転生させてあげることにしたの。それで説明のためにこの場所に呼んできたってわけ。はいパチパチ~」


 自分で言って自分で拍手する自称神。こいつの能天気さを見て逆に冷静になってきた。


「で、俺はどんなとこに転生するんだ?今の世界は嫌だぞ。」


 諦めた俺は肘をつきながら尋ねる。


「剣と魔法の世界。君たちの世界で言うファンタジーってやつだね。」


 人差し指を立てながら得意げに言う。


「魔法…か。」


 理解できない概念に頭を悩ませていると


「嫌だった?」


 神が覗き込んで聞いてくる。


「いや、元の世界よりマシだ。もう大学受験なんて二度としたくねぇからな。」


「そりゃあ良かった。でも前世の記憶持ったままだと常識とか言葉とか分かりにくいと思うから苦労しないように何個かの便利なスキルと僕の加護をあげよう。」


「なら心配はいらねぇな。」


 するとまた意識が遠のいていく。


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


「元気な男の子ですよ!」


「やったな!メリー!」


「ほんとによかった…」


 その言葉で目が覚める。周りには大人が複数名。そうだ、転生したんだった。


「クルス、お前の名前だ!幸せにするからな!」


 男は俺を抱き上げてそう言う。相当舞い上がってるようだ。そんなに振り回されると体が痛い。まぁいいか。ちょっとくらい我慢してやろう。大人の余裕ってやつだ。知らんけど。



第1話どうでしたか?誤字脱字やストーリーの矛盾その他もろもろあればじゃんじゃん指摘してください。

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