誘拐
第七話はいつもより少し長めの十部構成です。
☆ 主要キャラ紹介 ☆
リンネ……本編主人公。勉強嫌いのお嬢様。
ニルケ……魔法使い。リンネの家庭教師を任されている。
カード……黒い狼の魔獣。リンネのボディガードを自負。
ダルウィン……旅人。リンネが関わる件に自ら巻き込まれる。
シェリルー……腕の悪い魔法使い。ニルケを慕っている。
ルエックの国の南端にある街、コルドナ。
その街の一角にある、サントレーフ家。さらに、その家の一角にある部屋にて。
その部屋の主は、シェリルーといった。二十歳の女性で、器量もいい部類に入る。
ストレートで柔らかい色の金髪は腰近くまで伸び、紫の瞳は優しい色をしている。性格も明るく、近所の人達にも評判がいい。
どこにでもいそうなごく普通の女性だが、彼女はこれでも魔法使いだ。魔法を使うようにはとても見えないのだが、これでもれっきとした魔法使い。
もっとも、失敗の方が多いのが難点である。彼女程の年齢にもなれば、謙遜して、と思われがちなのだが、悲しいかな事実である。本人は一生懸命やっているのだが、結果はどうも、という……。
やたらと魔法書は読み間違えるし、その結果として呪文を唱え間違う。人生の半分以上、魔法の勉強をしてきたが、自分の話をする時に『腕の悪い』という形容詞がついてしまうレベルの魔法使いにしかなれないでいる。
彼女もさすがに自分の不向きを感じ、魔法を勉強するのを断念しようか、と思い始めていた。
そんな矢先、シェリルーは魔物にさらわれてしまう。連れて行かれた先で、彼女は一人の魔法使いと出会った。その魔法使いも同じようにさらわれていたのだ。
彼には師匠というものがなく、独学で魔法を勉強したという。だが、彼の腕はとても高いレベルだった。教えてもらっても魔法が上達しないシェリルーとは雲泥の差だ。
誘拐され、さらに黒幕が魔性とわかれば不安になろうというもの。そんな時にさりげない優しさを見せられ、なおかつ彼は身を挺して魔性からシェリルーをかばってくれた。
何もかもが、彼女の琴線に触れる。全てが解決し、彼と別れる時、また会いたいという気持ちを伝えた。
彼女は、その魔法使いに恋をしたのだ。
あれから、三ヶ月は経っただろうか。
シェリルーは彼にあきれられないように、少しでも魔法が上手くなったとほめられたくて、また魔法の勉強を熱心にするようになった。教えを請うている魔法使いからも、前より筋がよくなってきた、とほめられるようになってきている。気合いが違うと、上達も変わってくるのだ。
最近、シェリルーは移動魔法を練習していた。彼と別れてから手紙を出したりしていたが、実際にまた会いたい、としきりに考えてしまう。彼は手紙でも遊びに来るといい、と言ってくれている。だから……会いに行きたい。
コルドナの街から彼が住んでいるラースの街までは、馬を使って一日もあれば充分に行ける距離ではある。
でも、今すぐに会いたい。そう思うと、一日もかけたくない。
それが、移動魔法なら一瞬だ。
シェリルーはそう考えて勉強し、今から移動魔法を使おうとしていた。かなりドキドキしている。うまくいくか、ということと、会ったらまず初めに何て言おうか、と考えて。
深呼吸を一回し、呪文を唱える。いつもと違い、何度も魔法書を読んで、呪文は完璧に暗記した、はずだ。
呪文が終わると、魔法の力が自分の周りを覆ってゆく感覚がする。うまくいってる、と実感した。目の前の景色が、次第に部屋の中とは違うものにぼんやりと変わってゆく。
ニルケ、あなたに会いたい。
それだけが心を占める。好きな人に早く会いたい、という想いだけが。
やがて、少しぼやけていた景色がはっきりしてくる。そこは完全に部屋の外。どこかの街の中だった。
ここは……どこかしら。ラースなの? でも……海の香りがしないわ。あの街は海のそばだから、香りがしたって……。まさか、違う街とか……?
シェリルーの心は、一気に不安に覆われた。目的地の街はラース。あの街は近くに海があるから、潮の香りがするはずなのだ。でも、ここにそんな香りはない。
シェリルーはここがどこかわかるものがないか、探しに歩いた。でも、街の名前を教えてくれるものがない。
「どうかしました?」
きょろきょろしながらどんどん不安げな顔になってきたシェリルーに、誰かが声をかけてきた。見ると、太った中年の男性がそこにいる。
「あの……」
少し恥ずかしい気もしたが、このままだと現在地がどこなのかわからないままだ。
「ここは何て街なんでしょうか」
「ここ? ダーズの街ですよ、ワドスの国の」
「ワドス?」
それを聞いたシェリルーは、くらっとめまいがした。
ワドスはルエックから南へ一つ国を超えた所にある国だ。ルエックの南側にすぐ隣接しているジェスタの国をさらに南下すると、ワドスの国がある。
シェリルーが行きたかったのは、ルエックの北にあるラースの街。全く方向が逆だ。
「ああ……南に飛んじゃった。失敗だわ……」
がっかりして、シェリルーは肩を落とした。
「飛ぶ? 魔法でも使って何かしようとしてたんですか?」
「いえ、あの……そうです」
嘘をついても仕方がない。シェリルーは正直に頷いた。
「まぁ、何をされたか知りませんが、そんなに気落ちしないで。よければわしの屋敷で、お茶でも飲んだらどうですか」
ぽんぽんとシェリルーの肩をたたき、男性は慰めてくれた。
「わしも失敗はしゅっちゅうですよ。でも、何とかなるもんです」
☆☆☆
ラースの街にある、エクサール家。
その屋敷の自分の部屋で、リンネは勉強をしていた。
珍しい、などと言ってはいけない。彼女もやりたくてやっているのではないのだ。本当なら、街で買ってきた雑誌でも読んで時間を過ごしたいのだが。
勉強があまり……全然好きではないリンネがどうして勉強しているのかと言えば、明日テストがあるから。どこぞの世界の学生が一夜漬けとやらをするように、リンネも同じことをやっているのだ。
テストをするのはもちろん、リンネの家庭教師をしているニルケ。優しげな顔をしてるくせに、やることは厳しい先生なのである。
本当なら、エクサール家のお嬢様がテストなんてすることはない。それをあえてニルケがするのは、ひとえにリンネが真面目に勉強せずに遊んでばかりいるからだ。
リンネも頭は悪くないのだから、普通にやっていればいくらでも知識は詰め込める。でも、彼女にとっては机で勉強するより、街へ出て「社会勉強」する方がずっと楽しい。
という訳で、ニルケの授業をよくエスケープしてしまう。テストはニルケがリンネに勉強させるための、最後の(?)手段なのである。
エスケープばかりするなら、テストもエスケープすればいいのだが、そういう日は先生も本気を出してリンネを逃がさないようにする。ニルケは魔法使いだから、その気になれば、いくらでも結界を張ってリンネを家から出さないようにできるのだ。それはリンネも長い経験からしてわかっている。
昔、無理をして塀を上って抜け出そうとしたことがあった。行けると思って飛び下りようとしたら、見えない壁に跳ね返されて逆の方向へ落ちてしまったのだ。
幸い、ニルケがこんなこともあろうかと仕掛けておいた魔法で、地面に落ちる寸前に助けられた。
この日ばかりは逃げ切れないと、リンネもあきらめている。いくらリンネが元気でおてんばで活発でも、魔法相手に素手では対処できない。
明日はここ二週間に勉強した部分をテストする、と言われている。地理や歴史、教養や計算……。範囲はそんなに広くはないし、真面目に勉強していればわかるものばかりですよ、と言われても、リンネにとっては頭が痛い。範囲が無限に感じる。
「あー、もう。地理はこれから役に立つかもしれないけど、昔の話なんかを勉強して何の得になるのよ。人間、前向きに生きるべきだわ」
昔があるから今がある。以前の積み重ねが現在をつくっている。過去にあったできごとが、現在に影響しているということもある。これまでにあったよい部分はさらに高め、悪い部分は改善してゆく。そのために昔を知るということは必要で……。
リンネが不平を言うと、ニルケはそんなことを言った。
でも、リンネにすれば、過去は過去。自分に影響がなさすぎる事象について、そこまで真剣になれない。
が、テストはそんなリンネの気持ちをわかってくれようとはしないのだ。かわいくない奴である。
とにかく、勉強はしなければ。あまり点数が悪いと、本当に遊びに行けなくなってしまう。テストの日のように、ニルケはリンネが絶対出られないようにしてしまうだろう。
リンネが勉強するのは、ひとえにこの先遊びに行くため。
働かなくてもいいリンネクラスのお嬢様は、お友達同士でお茶を飲みながらおしゃべりに興じるそうだが、元気の有り余っているリンネにはあまりにも物足りない時間の過ごし方だ。
一つの場所に座っているより、あちこち歩き回って色々なものを見る方がずっと面白いのに。こういう物がある、場所がある、と聞けば、実際に自分の目でしっかり見たいではないか。だいたい、おしとやか、という単語はリンネには似合わない。
「疲れたぁ。もういいや。後は勘で勝負に出よう」
勉強に関しては、リンネもあきらめがよかった。
ずっと机に向かっていたので、肩が凝る。ほぐしながら、リンネは部屋を出た。
廊下は空気が冷たい。北に位置するラースの街は、初秋でもかなり夜は冷える。だが、その冷たさが心地好かった。
リンネは軽くショールを引っ掛けて、庭へ出た。夜の散歩としゃれこもう、と思ったのではないが、座ったままだったので身体を少し動かしたかったのだ。
空には、満ちるまであと数日の月が浮かんでいた。雲はなく、その姿がはっきりしている。空気が澄んでいて、とてもきれいだ。
それを眺めているのも風流だが、すぐに身体が冷えてきた。
風邪をひいてテストはなし、になればいいけど。そうなると、遊びに行くのも禁止されちゃうもんなぁ。まぁ、明日はどうにかなるでしょ。
リンネは自分の部屋へ戻ろうとした。その時、庭で枝が折れるぱきんという音が響く。
風もないのに枝が折れるはずはないし、あれは風が折った音じゃない。動物、もしくは人間が力を入れたために折れた音。
「誰かいるの?」
少し身構えながら、リンネは闇の中に声をかけた。これで泥棒でも現れたら、蹴るか殴るかしてやろうと思いながら。
やがて、闇の中からのそっと影が動いた。動物ではなさそうだ。動物だとしたら、熊くらいの大きさ。でも、ラースに熊はいない。少なくとも、街の中には。
廊下の明かりで照らされた影が、リンネの前に姿を現した。
「何、あなた?」
人間でも、動物でもない。これは……魔物だろう。一言で表すならば、太った半魚人か。
手足に水かきらしきものがあり、耳も魚のヒレみたいだ。頭には角が二本あるが、顔が大きいのに角は小さいものだからちょっと笑える。大きさとしては、ねこの耳程度だろう。背中にはコーモリのような羽があるが、あれでこの太った身体が宙に浮くのか疑問だ。
「ごめんね、お嬢さん。わしと一緒に来てもらうよ」
言葉の内容の割に、気の弱そうな口調である。本当ならここで悲鳴の一つも上げるべきなのだろうが、幸か不幸かリンネはもっと恐ろしげな顔の魔物を何度か見たことがあるので、どちらかと言えば笑える容姿をしているこの魔物相手では怖がれなかった。
しかし、今の言葉は聞き捨てならない。今から誘拐するぞ、と宣言しているのだ。
「悪いけど、あたしは疲れてるからもう寝るの。夜更かしは美容に悪いのよ。明日にでも出直して。もっとも、行く場所によってはお断りだけど」
魔物相手に、これだけ言えれば十分である。
魔物も人間の少女がこれだけぽんぽん言うなど、思ってもいなかっただろう。目を丸くしてポカンとしている。
「あなたもこの家でそんな格好でうろついていたら、どうなるか知らないわよ。早く帰った方がいいわ」
「え……あの」
魔物にすれば「さっさと帰れ」と冷たく言われているように感じるだろうが、リンネにすれば親切な忠告である。この家には狼の魔獣であるカードがいるし、魔法使いのニルケもいる。彼らに見付かったら、この魔物の行動次第ではどうなるかわからない。
「じゃ、おやすみ」
リンネは魔物を気にするでもなく、部屋へ帰ろうとした。
「ああっ、ちょっと待って」
魔物は慌ててリンネを追い掛けようとする。が、慌てたせいで足がもつれたらしく、前のめりに転んでしまう。ドタッという、結構派手な音がした。
「……大丈夫?」
攻撃された訳でもないのに、無様に転ぶ魔物なんて初めて見た。笑っていいのか、あきれていいのか……。
「あたた……うん、まぁ、大丈夫」
魔物は律儀に返事をする。暗いからはっきりしないが、足から血が出ている。そばの地面には、わずかに光るもの。どうやらそばにあった植木に引っ掛かり、ウロコがめくれてしまったようだ。
「手当てした方がいいんじゃない?」
リンネは魔物の方へ近付く。リンネはウロコがないからわからないが、皮膚の一部がはがれたようなものだろうから、きっと痛いはずだ。
「うん……でもね」
魔物の手が伸びた。リンネがはっとする間もなく、眠りが流れ込む。
「連れて帰らないと、こんな傷じゃ済まなくなるんだ。ごめんね」
魔物は意識を失ったリンネを大事そうに抱えると、空へとぎこちなく羽ばたいた。
☆☆☆
何かの気配を感じ、カードは立ち上がった。その横では、リンネの弟ラグアードが不思議そうな顔をしてカードを見ている。
いつもはリンネの部屋にいるカードだが、リンネが勉強をするというので、邪魔にならないようにラグアードの部屋にいたのだ。
姉のリンネとは違い、ラグアードは本を読むのが好きだし、勉強も嫌いじゃない。苦手なものもあるが、全体的に真面目に勉強する模範生だ。
今も遊び感覚で勉強できる算数の本を、ベッドの上に広げて読んでいた。黒い狼姿のカードがそれを横で眺めて。
静かな夜で、本を見ながらラグアードが「えーと、これはこうだから……」とつぶやく声だけが聞こえる。時々、マス目を埋めるペンが走る音。
それだけだったのが、どこからか普通でない気配を感じた。音がはっきり聞こえた訳ではない。だが、音より確かだ。力はあまり感じないものの、これは魔物の気配。
敏感にそれを察知したカードははっとして扉を振り向き、立ち上がった。
「どうしたの、カード」
「ラグ、ここにいて。部屋から出るなよ」
「……うん」
何だかよくわからないが、ラグアードは返事した。
カードは急いで部屋を出た。冷えた空気が漂う暗い廊下が伸びている。一見、何でもないようだが、勘の鋭い者ならいつもと違うものがあることに気付くだろう。カードは気配を感じる方向へ走った。
庭の方からだ。スピードを上げたいが、いくら広い家でも速度を上げ過ぎると曲がる時に曲がり切れなくなり、結局は遅くなってしまう。カードは可能な限り、速く走った。
一緒にリンのにおいもする。まさか、魔物と向き合ってる状態なんじゃ……。
気配はそんなに魔力を含んでいない。だが、いきなり戒めの術を使うかも知れないし、魔力の気配をうまく隠しているだけ、ということもある。油断は禁物だ。
カードは庭へ出た。ほぼ同時に、羽ばたきの音がする。カードが来るのに気付いて逃げたのだろうか。
上を仰いだカードは、やけに幅のある何者かがリンネを抱いて飛んでいるのを見た。正体はわからないが、気配を感じたのはあの魔物からだ。
「リンッ!」
カードは急いでその後を追った。相手はエクサール家の敷地を囲む塀の上をすでに超えており、地上にいるカードは門を通るか塀を跳び越えなくてはならない。
くそぉ。飛ぶ奴を相手にすると、追い掛ける時が困るんだよな。
魔物は門のある方向へと飛んでいる。カードが外へ出ようと門の所まで行くと、後ろから人の走って来る気配がした。
「カード、今おかしな気配を感じたんですが」
走って来たのは、短い金髪の魔法使いニルケだ。彼もカード程ではないが、気配に敏感である。この家に魔物の類が現れたらしいのを感じ、部屋を飛び出して来たのだ。
「ニルケ、大変だ。リンがさらわれた」
「リンネが……何ですって?」
「ほら、あいつだよ」
カードの言う方を見ると、羽のある丸に近い物体が空を飛んでいる。月明かりだけなので暗く、リンネの姿はよくわからない。だが、カードがリンネを見間違うことはまずないだろう。
「カード、追ってください。きみなら追い付けるかも知れません」
「わかった」
カードは門を出ると、魔物の飛んで行く方へダッシュした。今度は家の中ではなく外だから、さっきよりもずっとスピードが出せる。後ろをついて来るニルケがカードを見失ったとしても、彼なら追跡の魔法で追うことができる。普通の人間相手のように気を遣わなくていいので、その点はカードも楽だ。
しかし、追跡劇は長く続かなかった。ある地点まで来ると、魔物の姿がフッと消えてしまったのだ。もちろん、一緒にいたリンネも。
「カード、リンネは?」
息を切らしながら追い付いたニルケが、立ち止まっているカードに声をかけた。
「消えちまった……移動魔法でも使ったのかな。なんだよ、それなら飛ぶ必要なんてないじゃないかっ」
「消えた地点の近くに、移動魔法が使える魔方陣があったのかも知れませんね。そこまで飛ぶ必要があったんでしょう。それにしても……リンネをさらうなんて命知らずな」
「ほんとだよな」
これをリンネ本人が聞かなかったので、今は何も起こらないが……命知らずなのはこのふたりの方かも知れない。
「カード、相手の顔は見ましたか?」
「いや、はっきりとは。やたら丸々とした奴だった。あれ、大きいと言うより、太ってるって言う方が正しいんだろうなぁ。ウロコがあったから、水辺の魔物じゃないかな」
だが、カードも相手を見たのは一瞬でしかなかったし、それもはっきり見えてない。顔までは説明できなかった。
「リンの悲鳴とか、何もなかったよな」
「今まで魔物に遭った時、リンネが悲鳴を上げましたか?」
「……なかったよな」
これまで色々魔物に遭遇したが、リンネが一言でもキャーッと叫んだためしはない。ということは、今回だって悲鳴はなかった、と考えるのが妥当な線だ。
「怖いもの知らずというのは、こういう時に困りますね。エクサール家がパニックにならなかったのはいいですが」
リンネが悲鳴を上げていれば、もっと早く魔物を取り押さえられたかも知れない。
だが、こんなことを言い合っていても仕方がないので、ふたりはそれ以上突っ込むのをやめた。
「ここに突っ立っていても、解決はしませんね。家に戻りましょう。何か手かがりを残しているかも知れませんし」
ふたりは急いでエクサール家へ戻った。





