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花言葉

作者: Haruto

1年前に私が住んでいるアパートに女性が引っ越してきた。


すれ違う度に「おはようございます」と笑顔で挨拶をしてくれ、愛想も良く時には食べ物をくれたりする良い人だ。


その女性は花が好きで玄関周りには花が飾られており、春にはナノハナ、夏になるとひまわりと季節によって違う花を飾るのだが、花によっては蜜を取りに来る蜂や虫がアパートの周辺に湧いてくるので他の住人は迷惑しており管理会社にクレームを言ったり彼女に直接文句を言ったりしている。

私も一度彼女に迷惑していると伝えたが彼女は謝るばかりで、一向に止める事はしない。


私含め住人達と彼女のやり取りが続いて約一年が経った頃、ついに彼女に管理会社から『強制退去』の通達が来た。

しかし彼女はこのアパートを気に入っているらしく管理会社に直接出向き『強制退去』の撤回を申し出たが叶わず、通達が来た翌週に引っ越す事になった。


引っ越し当日彼女から花束をもらった。その花は白く花びらは三つに分かれていてスイセンに見えるけど花は常に下を向いていて、不気味に見えるが折角もらった花なので枯れるまでは育てることにした。





彼女が引っ越して1ヶ月が過ぎた頃アパートの管理会社が放火される事件が発生した。犯人は1ヶ月前に引っ越した彼女だった。

警察の取り調べによると『私を強制退去に陥れた人たちを全員殺害するつもりだった。最初は管理会社を燃やし、後に私が住んでいた住人達を殺すつもりだった。殺す人には花言葉に則ってスノードロップを渡した。』と彼女は話している。


私が貰った花を調べるとスノードロップだった。スノードロップの花言葉を調べるとその花の言葉は「あなたの死を望みます。」と書いてあった。


彼女が捕まってなければ次に殺されてたのは私だったかもしれない。


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