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真打登場!

バスに乗り込み、席に座りながら小声で雄大に話しかける。


「あ、雄大。ちゃんと同意書持ってきた?おじさんとおばさん仕事だろ?」

「もちもちー!でも、大地と一緒じゃないと駄目ってなんか狡くね!?」


「ずるもなにも、おじさんとおばさんからよろしくねって何度も言われてるよ、危なかっしぃからよくよく見ててね!って」

「おかんー、、、何で信用ないかな!?」

「日頃の行いだろうに・・・」


雄大は調子に乗りすぎてケガしそうなんだよなー、多分それが心配なんだろうけど。


二人でたわいのない話で盛り上がりながら市役所に向かう。


【ダンジョン探索者】通称ダイバーになるためには、15歳から申請が可能だか、保護者とプロダイバーの許可がないと受付すらしてくれない制度になっている。


なので現役プロダイバーである祖父 一徹じいちゃんにお願いして市役所で待ち合わせをしている。


申請後に適正検査や身体測定、体力測定などを計り、合格すれば、仮ダイバーとして浅い階層を回れるようになる。


まぁ、これが一般的な場合だろうけど。俺らはちょっと特殊だからそんなことしなくても、潜れるんだけど・・・なんて考えていると、バスが市役所に近づく。


「さーて、適性検査でいいスキルとか覚えないかなー!」

「また、そんなこと言ってるから・・・」

「誰だってバーーンっと!強くなりたいだろう!?常識的に考えて!!」

「ハイハイ、あ、降りるよ」

「うぇーい、大地にギャフンと言わせるスキルを発現させたる!!」


[乗車中はお静かにお願い致します。]


「「すみません」すいませーん」


怒られた・・・・・。

雄大の頭をパシパシ叩きながら降りて、市役所内の受付付近を通ると・・・。


「おっそーーい!!もうすぐ市役所しまるよ!!」といきなり怒られる。


声の主は三國 茜(みくに あかね)。中学から別の私立学校に入ったが、度々我が家に遊びにくる俺ら二人の幼馴染みだ。


雄大が「げっ!?」と滅茶苦茶顔に出しながら、俺の後ろに隠れる。


「なんでお前いるんだよ!」

「居ちゃ悪い!?」

「悪い。」


「殴るよ?」

「・・・暴力女 (ボソッ)」


無言でローキックを雄大に決める茜。

脚を押さえて踞る雄大。


「このゴリ「ゴリなに?」・・・何でもないです、はい」


雄大がんばれ!!


「・・・私だけ置いてきぼりとか酷いんじゃないの?・・・・あのね、大地にも怒ってるからね!!」


「えーと、いや申請するのには、保護者の同意がね・・・必要だし、おばさんは絶対同意しないでしょ?」


「でも、声くらいかけるべきでしょ!!誰があんたたちの面倒見るのよ!」


「いやいや、な?大丈夫だよな雄大!」

「お、おう!俺がしっかりと大地の面倒みてやるぜ!?」

「あんたが一番危なげじゃない!!」


「まぁまぁ、茜ちゃんは優しいから心配なんだよね、許してあげてよ」

とヒートする茜の後ろから声をかけてきたのは、一徹じぃちゃん!!

助かった。


「おぉ、本当ゴメンって!!でもそろそろに行かないと申請できないしまたあとでな!」


雄大がじぃちゃんを見つけると、引きずって茜から離れようとするが、茜から衝撃発言がとびたす。


「私も一緒に受けるから!」


「「へ?」」


「ほら、同意書。ちゃんとお母さんからも許可とったし」


「ウソだろ!?あの人が許すわけないって!」


「ほんとーーに、ホント!お父さんと一徹さんとさほりさんと三人がかりで説得してもらったもん!」


「一徹さぁぁん」

「いやー、あれだけ頼まれたら断れんったかったよ、それに茜ちゃんがいたらいいブレーキになるだろうさ」


「むしろ暴走アクセル全開しますって!」

「なら雄ちゃんがブレーキ頼むね、くっく」


じぃちゃん楽しんでるなー。


「ほれ、そろそろ行かんと!」と受付に向かうじいちゃん。


茜は雄大の隣に行きよろしくね!とにこやかに微笑む。


雄大は・・・あ、目が死んでる。


二人で雄大を引きずって受付に向かう。




三國茜(みくにあかり)

15歳 女性

スリーサイズ 諸事情に削除されました。

男勝りな1面もあるが、お洒落にも気を付けたいと思っている。意中の男性はいるが前途多難。


大地とは小学校から、雄大とは幼稚園からの付き合い。

現在は私立のお嬢様学校に通っているが、交友は続けている。

母親が教育者で、大地と雄大との交友に難を示しているが、泣きに泣いた茜と夫と一徹夫婦の説得により、同意書にサインをした。

体を動かす事は得意で、運動神経は三人のなかで一番良い。

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