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俺って正直、弱すぎね?  作者: たつのおとしご。
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第5話 仕事探し


昨日、俺は家に帰るとこの家には案外お金がないということを知った。

そして、すぐにケータイでタ○ンワークを開きよさげなアルバイトを探した。


しかし、俺はアルバイトの経験などないため、どんなものが良いのかいまいち決めかねていた。

俺以外の意見はどんなものかと思い、セシルたちに聞いてみたが俺んちの住民でバイトの経験がある人などいなかった。


もはや、人といって良いのか?

神使というものは神なのか人なのかどっちなんだ。


能力的にいえばもう人間って感じはしないけど、セシルも柊も見た目なんかは普通の女の子なんだよな。


おっと、話がずれてしまったな。


そんな感じで、全く話が進まなかったわけだ。

でも、今後に関わることなのでさすがに後回しにするなんてことは出来ないだろう。


居候も増えたしな……はぁ。


というわけで、俺の数少ない友達に相談してみることにした。


前島隆一だ。


そこ、ユウキじゃないんかい!

と、思った人もいるだろう。


おまえら! 俺の友達がユウキだけなわけないだろっ!



まぁ、友達少ないのは否定出来ないが……



そんなことはどうだっていいんだ!


と、ここまで全く登場しなかったのでこの場をかりて少し隆一の紹介をしようと思う。


隆一とは1年の時に同じクラスだった。


出席番号が前後だったので入学式の席が隣になり、教室での席もすぐ近くだったのでよく喋っていた。


高校に入って1番最初に話をした生徒はこいつだったと記憶している。


俺と隆一は話をしているうちに意気投合し、今ではユウキほどではないが仲のいい友達だ。


そして、隆一は俺の知り合い(ほぼいない)の中では1、2(1位と2位それ以下は存在しない)を争うほどにバイトに詳しいやつだ。


とりあえず、詳しいはずだ。

うん、大丈夫、大丈夫……


てなわけで、今まさに電話をかけている。


『もしもし。どした?』


お、繋がったみたいだな


「おう隆一。ちょっと急で悪いんだけど、今俺アルバイト探してるんだ。

おまえってそういうのに詳しいだろ。なんか、いいの知らないか?」


『うーん、なんかいいアルバイトか……。

……っあ!そういえばいいのあったわ。うちの姉貴がアルバイトを募集してるんだよ、そこてづだってくれよ。』


「ちなみにお前のお姉さん何やってる人なんだ?」


『個人でカフェ経営してるんだけど、最近作ったらしくて人手が全然たりてないんだ。

結構急ぎで従業員が欲しいらしいからちょうどいいかなってな。

初任給はわりと高いらしいし、何よりバイト初めてやるんだったら知り合いの姉貴とかの店の方が気が楽なんじゃないか?』


まぁ、確かに利にかなってるな。

断る理由もないし、そもそも俺から頼んだし喜んで引き受けよう。


「それじゃ、そうさせてもらうよ。助かった、ありがとな。

おまえのお姉さんにもお礼を言っといてくれ。」


『おう、じゃあお礼とかもろもろ姉貴に伝えとくわ。じゃあな』


「おう」


プツンっ。つー、つー、つー


おっしゃぁ! よかった~

でも、さすがに今日すぐってのは迷惑だろうから、明日にでもお姉さんの店に面接行くか。


店までの道順はもうもらってるしなぁ。

今日は学校休みだし、セシルたちも連れて下見がてら客としてお姉さんの店に行ってみようかな。



「いいじゃない! 行きましょ!」


とは、セシルの言葉である。


柊も、もじもじしていたが行きたいということみたいなので、さっそく店に向かおうと思う。


店までは電車で行けるのか。

駅から徒歩5分、片道25分くらいだな。

まあそこまで遠いわけじゃないみたいだ。


俺達は最寄りの駅まで歩いた。


駅の様子は、通勤ラッシュも終わり大分おちついたのだろう、予想よりも人が少ない印象だ。


「そういえば、セシルと柊は電車とか乗ったことあるのか?」


「電車? それってさっき動いてたやつのこと?」


「そうそれ」


「あ、あるわよ! 天界の列車だけど……」


「あ天界にもあるんだなぁ、知らなかった。」


「あ、でも、あの列車……煙突とかありませんでしたよね。

煙とかどうするんでしょうか?」


「確かに! あれじゃあ車内に煙が充満してしまうわ!」



「あぁ、あれば電気で動いてるんだよ。だから、煙が出ない、煙突も要らないってことだな。」


「電気で? そんなの動くわけないじゃない。 ぷぷっ」


なんだこいつムカつくな。

そもそも列車とか煙とかいつの時代の話してんだよ。

それに、ほとんど電気で動いてるんだよこの世界の物は、

まぁ、いいか。



「あぁ、はいはい。とりあえずもう乗るぞ。」


俺がそういうと柊がいいずらそうな顔でいった。


「あの、切符は……その、買わなくていいんでしょうか?」


「そういえばおまえらSuica持って無いよな。」


「す、スイカの話ではなく、あの……切符を……」


柊が困った顔でそう尋ねてきた。


「そうよ! 人間界では列車乗るのにスイカがいるの? そんなわけないでしょ、なにいってんのよ」


セシルがそういって、おバカさんね、なんて顔をしている


「あのな、スイカじゃなくてSuicaだよ。切符を買わなくてもSuicaにお金をチャージすれば切符みたいに何度も使えるんだ。」


「あ、そうなんですか……す、すみません。知りませんでした。」


「ふっ、ふ~ん、まぁ! 食べ物のスイカじゃないことくらい、私はわかってたけどね」


なにいっとん、こいつ。

強がってるのがみえみえだ。


というわけでSuicaを二人分新しく買った。

そして二人にそれを渡した。


「これがSuica……ですか。」


「へぇ、本当にこの中にお金が入ってるのね。」


二人が物珍しそうにSuicaを見ていた。

俺がセシルにしってたんじゃないのかぁ? という視線を送るとあわてて目を逸らされ、べっ別に知ってるわよ。というようなばつの悪そうな顔をしていた。


ふっ、面白いやつだぜ……


そんなこんなで俺達は電車に乗り込んだ。


「で、でも本当に石炭で動いてる訳じゃないんですね……」


「あぁ、さっきも言ったけど電車っていって、これは電気で動いてるんだよ」


「まさか人間も魔法を使えるようになったなんて……恐るべしね。」


こいつ耳ついてないのかな。


「おまえ、話聞いてたか?」


思わずそんな問が出てきてしまった。

とセシルたちと会話をしているうちにそろそろ目的の駅に着きそうだ。


「あと何分かでつくから降りる準備しとけよ」


「はい。」

「わかったわ」


目的の駅に到着したので、俺達は電車を降りて早々に隆一のお姉さんが経営しているというカフェを目指した。


この駅は電車を使うときよく通過するから、名前は知っていた。

しかし、今思えば1度も降りたことがなく、俺はここがどういう町なのかわからなかった。


初めて降りたけどなかなかに活気があるいい町だな。


休日の昼間ということもあって子供連れの家族が和気あいあいとしているのが伺える。


えーと、ここを右で真っ直ぐ行ってからそこの角を左に曲がって右側に見えるカフェっと……


て、ことはここが隆一のお姉さんの店か。


クリーム色を基調する壁、こげちゃ色の屋根に扉のとてもいい色合いのお店だ。


よし、さっそく入ろうか。


カランコロン


「いらっしゃいませ。」


店からは黒髪のロングヘアをポニーテールに結った、スタイル抜群の長身クールビューティーな女性が出てきた。


歳は20代前半くらいだろうか。

可愛いというよりも綺麗という言葉がよく似合う女性だった。


服装は黒いスキニーパンツに、上はワイシャツを着ていた。

腰に巻くタイプの黒いエプロンをつけていた。

左胸元には、前島という名札がついていた。


このクールビューティーさんが隆一のお姉さんなのか!?


こんな綺麗な人と働けるなんて、俺ってツイてるぜ。てか、隆一からは想像も出来ないな。

そんなことはどうでもいいか、この人が俺の職場の店長ということだ。


挨拶しておこう。


「あの、俺は隆一君にこのお店でのアルバイトを紹介してもらった本間燵玖です。」


「あぁ、君が燵玖くんか。君のことは弟から聞いている。

私はこのお店のオーナーをしている前島薫だ。よろしく燵玖くん。

ところで、アルバイトは明日からときいていたのだけれど、今日からシフトいれられるのか?」


「あ、いえ、今日は客として来たんです。

自分がどんなところで働くのかきになってしまって……

でも! 今日から働けと言われればすぐにでも働かせてもらいます!」


「そうか、ありがとう。」


薫さんはそういってやわらかい笑みを浮かべた。


なんかすげぇ、頼りになりそうだ!


「と、ところで君の後ろにいる二人は隆一からは聞いていないのだが、二人も働いたりしてくれるのだろうか!」


な、なんだろう。

ふんがふんが、いっているし少し様子が変だな……

さっきまでクールビューティーだったと思ったんだが。


いや、きっと俺の勘違いだろう。

薫さんはクールビューティーなままだ。うん、そのはずだ。


「えと、逆に雇ってもらえるんですか?」


そう俺が聞くと


「それはもちろん! 二人のように可愛……じゃなく、頼りになりそうな人なら大歓迎だ! それに人手が足りてないからな。」


今可愛いとかなんとかいったか?

しかも、やけにテンションが高いような……


「働けるんだったら、私もアルバイト……とやらをするわ」


とセシルが答えると


「あ、あの……私もやります。」


柊もそう答えた。


ん~、まぁ確かに今店を見ても従業員の数はキッチンの方は見えないから薫さんを含めて2、3人ほどだろうか。


これは、二人もやりたいと言ってるし断る理由もないな。


「私たち居候させてもらってるわけだしちからになりたいもの。」


「わ、私も同意見です。」


セシルと柊はそれぞれ言った。

否定しようって考えはなかったんだけど、俺が少し考えていたから断ると思ったのだろうか。


「では、3人とも働かせてもらいます。」


「なんと、君はこの二人と一緒に住んでいるのか?

羨まし……ゴホンっ、けしからんな。二人はう、うちに来るといい。」


またふんがふんが、言っている。

てか、俺の話はスルーか……


ははは……


それに、様子がおかしいのもどうやら勘違いではなかったようだ。


この人綺麗だし初めは頼りになりそうな人だと思っていたんだが、なかなかにクセが強そうだな。


ちゃっかり二人をうちに誘っているようだし。


「いや、心配いりません。ありがとうございます。」


「そ、そうか……」


セシルが薫さんの提案を拒否すると、残念そうに言った。


セシルと柊は薫さんの異常さに気づいていないようだ。


「それでは、私はまだ仕事があるのでここで失礼させてもらうよ。

3人とも今日はゆっくりしていってくれ。」


ふぅ、とりあえずは今のが面接みたいなものなのか?

明日から張り切って働こう!


なかなかに店内の雰囲気もいいな。

席はテーブル席とカウンター席があるようだ。

レトロな感じでとてもゆったりできそうな、そんな雰囲気だ。


今日俺はセシルと柊と3人で来ているのでテーブル席を使うことにした。


席順はセシルの隣に柊が座り、その向かい側に俺が座っている。

俺の隣には荷物が積んであった。


頭上には、百合をモチーフにしたガラスのライトがあった。

ライトが昼間太陽の光とともに俺らをあたたかく照らした。


このカフェ最近オープンしたって隆一から聞いていたから、もっとファミレスみたいな店を想像していたのだが……


実はこのカフェ、以前は山城という仲のいい老夫婦が経営していたそうだ。

薫さんはその店のアルバイトをしていたらしく、その人柄と働きぶりに『薫ちゃんみたいな人がこのカフェを引き継いでくれればたすかるんだがねぇ』とその老夫婦に常々言われていたみたいだ。


薫さんはそんな時はいつも決まって『そんな事はないです、でも、私も山城さん夫婦のようないい人たちと働けて幸せです。』と言っていたそうだ。


そして今年、山城さん夫婦はこの店を薫さんに引き継いでもらいたいと頼んできたらしい。


薫さんは山城さん夫婦たってのお願いならば断る理由などありませんと承諾した。


そして、ここの土地を譲り受けた薫さんは、山城さん夫婦と、自分たちの思い出のつまったこの店を取り壊してしまうのは心苦しいということで、このまま使っているということなのだ。


別に店の内装とかに詳しいわけではないが、俺もここを取り壊してしまうのはもったいないと思うので、それはとても良いことだなと感じた。


この店が最近オープンしたのにも関わらずこのような内装、外装なのはそれが理由なのだ。


さて、飲み物でも頼もうか。


俺はさっとメニューを見てからセシルに渡した。


「なんか飲みたいものとかあるか?」


「まだ決めてないわ」

「私も……いっぱいあって迷っちゃいます……」


二人はまだ決まっていないようだな。


ん、俺か?

俺はもちろん決まってるさ!


俺が頼むものはエスプレッソだ。


ふふっ、


やはり、こういったカフェに来たときはブラックコーヒーが映えるぜ。


お、セシルたちも飲み物が決まったようだ。


「私はオレンジジュースにするわ!」


いや、子供かよ。

まぁ、美味しいけどなっ! オレンジジュース!


「えと、私は……アイスミルクティーにします。」


よし決まったか。じゃあさっそく


「注文、お願いします!」


「お待たせしました、ご注文をどうぞ」


カウンターの方からめっさイケメンな青年が歩いてきた。


歳は俺と同じくらいか?

大学生くらいにも見えなくもない。

とても印象がいい、爽やか男子だ。

身長は……180センチありそうだな。

髪はそと跳ねでいかにもイケメンがしてそうな髪型だ。

一目見ただけでわかる。正真正銘、爽やかイケメンだ。


だって、この人の周り少しキラキラして見えるもん。

俺の気のせいか?


そ、そうだ頼まなきゃいけなかった。


「え、えーと……エスプレッソと オ、オレンジジュースとアイスミルクティーを1つずつください。」


くっ、イケメンオーラに負けちゃダメだ!!


「エスプレッソ1つ、オレンジジュース1つ、アイスミルクティー1つですね。少々お待ちください」


くっ、注文を繰り返しただけなのにこのイケメンオーラ……眩しすぎる。


明日から俺はあの人と働くのかぁ。


と、そういえば、グラトニーが今日から頻繁に出現するとか言ってたな。


「なぁ、そういえばグラトニーって今日の何時ごろに出現するって言ってたんだ?」


「『予言』のことね」


俺が質問すると、セシルが顔をキリッとさせていった。


「まだ大丈夫よ。予言のグラトニー出現の時刻は夕方の5時頃になっているから」


「そ、そうですね……でも、何か作戦なども練った方がいいかもしれませんね……」


昨日はlevel1だから簡単に倒せると言っていたが、それでも作戦を練ろうという慎重な姿勢。


柊は用意周到って感じで頼りがいがありそうだ。

それに、弓の才能もあるとか言ってたな。


柊って普段からおどおどしてるし、何かと、すみませんとか言ってるからなんか頼りないとか思ってたけどすげぇやつなんじゃねか?


「そうだな! いくらlevel1だからって油断してかかったら、痛い目みるかもしれないしな」


「それもそうね。時間もあるしそうしましょ」


よし、じゃあ早速作戦たてるかっ!

とは、言ったものの作戦どうたてればいいんだ?


「そういやlevel1とlevel2って見た目で分かったりするのか?」


「分かるわよ」


ふーん判断出来るのか。


「どうやるんだ?」


「基本的level1は全て同じ姿をしているの。体長は約2メートル、大きいぼろ雑巾みたいな感じね」


大きいぼろ雑巾とか、全然怖くねぇーな。


こんなんか?


俺はこの時、おじゃ◯丸に出てくる貧乏神のようなものを想像していた。


はは、案外作戦立てるなんて杞憂だったかも。


まぁ、でも貧乏神様も2メートル級だったらこわいのかもなぁ。(笑)


「level1はそんな感じね。

でも、level2に進化したグラトニーはそれぞれ固有の性質を得るの。

これがなかなか厄介で、まだ全ての性質を観測出来ていないと言われている。」


とセシルはいった。


「お、おそらく……前回のグラトニーは筋力強化の特異体だったと考えられます。」


その後、柊が付け加えるようにいった。


「そうか、それぞれに固有の性質があるのか……見た目とかはどうなんだ?」


「そうね……見た目はそれぞれの特性によって変わるわ。

この前戦ったのは5メートルくらいあったけど、私たちより小さい事だってあるし。」


そうか、変わるんだな。

まだまだ知らない事がたくさんありそうだ。


「そうなんだな。他に分かってる事ってあるのか?」


「今確認されてるlevel2の性質は“絶対零度”触れた相手を低温火傷状態にして人体組織を破壊する。

“針地獄”自身を中心に半径2メートルの範囲に針を自在に具現化できる。

他にもあるけど、これくらいにしときましょう。」


うわぁ、絶対零度ってのも針地獄ってのも絶対に会いたくないな。


「なんかヤバそうなのばっかなんだなlevel2ってのは…」


「そういえば、level3も数回出現したらしいけど強さが尋常じゃないらしいわ。戦いなれた神使10人以上でやっと倒すことが出来たくらいの強さらしいわ」


おいおいマジか。


「私も知ってます……こ、怖いですよね……」


そんな話をしていると、薫さんが先ほど俺たちが頼んだ飲み物を持ってこちらに歩いてきた。


「お待たせいたしました。オレンジジュースとアイスミルクティーでございます」


「お、どっちもウマそうだな」


でも、あれ。俺の頼んだエスプレッソは?


「こちら、エスプレッソです。ごゆっくりどうぞ。」


「ありがとうございま……」


て、ええぇぇぇぇぇええええ!!!

ちっちゃっ!!

何、なに、ナニ!! こんなサイズある?

いや、確かにエスプレッソはどこのカフェでも、小さいイメージあるよ!!

でもさすがにこれはないわぁ~。


お酌か? グビッと一杯いっちゃって下さいってかっ!?


いやいやいや、ないないない!


え、待って確かに100円って安いなぁと思ったよ!


でも、セブ◯イレブンのコーヒーは100円だけどもっとボリューミーだよねっ!!


「ずいぶん小さいのね。」


グサっ!


「あ、あの…私たちだけ普通に飲んでしまって、すみません。」


グサ、グサッ!


ドドメささないでぇ~。

ちょうど俺も思ってたよぉ~。


とほほ……


そういえば今何時なんだろう。


そう思い、手元の腕時計を覗いた。


えっと、14:00か。

まだ、時間大丈夫そうだな。


もうちょいグラトニーの話聞きたいな。


「そういえばlevel3でそんなつぇなら、level4とか5ってどうなんだ?」


「そ、そうですね……もうlevel4や5は伝説みたいなものですからね。書物でそのような書き込みはありましたけど……実際にいるのかどうかもわかりませんね。

なんでも、level4以上は人間に化けられるそうですよ。」


「それは怖いな、意外と身近にいたりしてなぁ~! ははっ……え、こわっ!」




そんな時だった。




町の人が騒がしい。


この感じは…



---ウォ~……---



そう、あいつらが現れたんだ。




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