とある珈琲店
本日、執筆のために珈琲店を訪れました。あまりにもそこの珈琲が美味しく、投稿の練習を兼ねて、書いてみました。
店内に入ると、若い男女に迎え入れられる。夫婦であろうか?
席に着いた私はブレンドコーヒーを注文した。
私が席に着くやいなや出された水を飲んでみると、口内がすーっとする。恐らくレモン水なのだろう。ほんのりとした清涼感が心を落ち着けてくれる。
かかっている音楽はクリスマス前だからだろうか、のんびりとした曲調である。音楽は、焦げ茶色で落ち着いている木材の内装と調和し、アットホームな雰囲気を醸し出している。
また各椅子にはブランケットが用意されており、店側の親切心が伝わってくる。
しばらくすると、コーヒーが運ばれてきた。ソーサーにはクッキーが添えられている。
小さな気遣いで、これが何とも言い難いのだが、こちらの気分を良くしてくれる。こういう気配りのできるお店だからこそ常連客が付くというものだ。
コーヒーを味わう前に、まずは香りを嗅ぐ。
気品を感じさせる匂いは鼻腔をくすぐり、早く飲ませてくれと体が急かしてくる。
そこでようやくコーヒーに口をつけた。
……うまい。味は濃く、とても深みのあるものとなっている。マンデリンに誓いだろうか。
一口、またひとくちと飲み進めていく内にこのコーヒーの虜となる。そしてなんと言っても、後味が良い。
口に残る豆の味がもっとコーヒーを飲みたいだろう? と囁きかけてくるのである。至高の一杯であることは間違いない。
量も絶妙である。多すぎず、かと言って少なすぎず、また飲みたいと思わせる量である。ここで二杯目を注文したいという欲求が胸の内から湧き起こるが、そうするにはコーヒーが濃すぎるだろう。この量とコクの深みが次の来店を促すのである。
ここでクッキーに手をつける。どうやらクッキーはベルギー産のようだ。
封を切るとクッキーの甘い香りがほのかにした。少し堅めのそれを一口囓ってみるとシナモンの香りが口の中いっぱいに広がり、思わずぱくり。二口で食べてしまう。
このクッキーの味はここのコーヒーによく合う。
これほど美味しく、かつコーヒーに合うクッキーが果たしてあるのだろうか。
そんなことを考えているうちに、私はこのお店の常連になることを決意したのである。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。