人狩り少女と優男5
更新です
「おっらぁ!」
盗賊一味を壊滅に追いやった兄妹は、肝を取る作業に没頭していた
「ん…ならぁあ!」
ちなみに肝と言っても心の臟ではない…なにか、と聞かれたら、肝!としか言いようがない臓器だったりする「なぁ兄ちゃん、もし…さ、肝を食べなくなったら俺たちどうなるんだ?」
正直な話、巽は肝を欠かすことなく食べれていた…なぜなら兄やその仲間(身内)達の頑張りにより子供たちだけは、きちんと肝にありつけていたのだ
「お前…前に自分で言ってなかったか?我慢できないって」
「あれは…なんだろうな、人を殺したくて仕方なかった、てかんじだったんだけど…」
「…はぁ、一旦けぇるぞ巽、肝は何個拾った?」
「ん…俺は四個だけど?」
「上出来だ!」
こうして龍の1日は終わる…だがその前に、今回は兄の語りを聞いて今宵は寝るとしよう…
「良いか?巽」
「うん、いいよ兄ちゃん」
「俺たちが肝を食べなくなると…だな」
「…」
ゴクリと生唾を飲む音が聞こえた
「止まらなくなんだよ…欲求が」
「欲求?」
「あぁ、例えば…殺したい、とか、犯したい…もそうだな、あとは…壊したいもあるな」
「なるほど」
「まぁ地域によっちゃ~とある木になる、木の実の種を飲めば肝の変わりになる…とは言うが、どうだろぅな」
「なるほど…種、か」
こうして龍の変わらない1日は過ぎていくのであった場面は変わってとある街道…一人旅の鯉太郎は今日も行く、荷物を渡しに今日も歩く
「まったくめんどくせぇことになったもんだねぇ」
最近龍が暴れまくってるせいで、船が出なくなってしまった
「まぁあの殿様の事だ…少しは許してくれるだろうしな」
鯉太郎は今日も行く
「面白く無きことも面白く…か」
まだまだ二人が出逢うのは早いらしい…
誤字修正(^_^;)
いつも読んでくださってありがとうございますm(_ _)m