表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍と人との相違点  作者: フォレストブック、サイ
5/37

番外編、人狩り一族の始まり

番外編のため投稿します

一つ昔話をしよう…龍はなぜ人狩りをするようになったかを、それは神代のころに遡る


その昔二人の兄妹がいたいわく兄をイザナギ、妹をイザナミと言った…その二人の兄妹は夫婦となりたくさんの神を産んでいった、まずは人々が住む島々を…次に木の神、山の神、風の神…と順番に産んでいった、ある日それに終わりがきた…火の神を産んだ時に妹が火傷を負ったのである


「兄ちゃん…痛いよ、体が熱くて痛い…」


「イザナミ…どうすればいい…俺は…俺は」


ただ兄は悩んでいたどうすれば妻である妹を救えるか…だが別れは突然訪れた


「兄ちゃん…今までありがとね…あたい幸せ…だった…よ?」


「それ以上話すな!イザナミ!?」


そうして兄妹はその死によって別れたのである


ただ兄は妻たる妹を忘れることができずに黄泉の国に赴いたのだった…


「おーい…イザナミー迎えにきたぞー!」


声は響くばかりで届いた気配が無い…だがそれから少しして

あの愛しい妻たる妹の声が聞こえたのだった「兄ちゃん…来たんだね」


「あぁ帰ろう…イザナミ」


兄は一歩前に踏みだそうとしたが…


「待って兄ちゃん!あたいね…汚れちゃったから、汚いからこれ以上来ないで…お願い」


いつもはつらつとした妹とは違う様子から察した兄は足を引いた


「あたいね…食べちゃったの黄泉の国のご飯、だから汚れちゃったし帰れない…よ」


今にも泣きそうな妹を見てなお兄は諦めなかった…だがこの時に諦めていれば龍は生まれなかったといえるのである


「嫌だ!お前以外の女は妻にはしない…だから黄泉の国の神に俺が直談判するから、一緒に帰ろう…な?」


「わかった…あたい一人で行ってくるよ、あたい頑張るからね…兄ちゃん待ってて」そうしていくつもの時間が過ぎただろうか、兄にはわからなかった、ただひとえに言えたことが有るとするならば、それは兄に我慢の限界が来たことであろう…


「もう我慢ならん…な火をつけるか」


カチカチと火打ち石で火をつけた…その瞬間…であった


「兄ちゃんおまた…せ…み た な ? 」


そうであるそこに居たのは妹とは名ばかりの腐乱死体そのものであった


「兄ちゃん…なんで火ぃなんかつけたん?あたいと一緒に黄泉の平坂まで行ってくれたらこの体だって元に戻ったのに…」


「すまん…待てなかった」


「許さない…許さない!絶対許さないんだから!」


こうして国としての歴史が初まって初の夫婦喧嘩…いや追いかけっこが始まったのである


「まてごらぁあぁ糞兄貴!」


「嫌だっつてんだろうが!愛しい妹よ!」


見苦しいのはご勘弁願うとしてここは黄泉の国の出口にあたる黄泉の平坂になる場所である


「ハァハァハァ…ォェ」


「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ…きっつゥェ」


「ハァハァハァ…兄ちゃんなんで…」


「ハァハァハァ…タフすぎだな…さすが俺の妹…だハァハァハァ」


「ハァハァハァ…妹よ岩置いてもいいか?…ハァハァハァ」


「ふぅ…やっと落ち着いた…好きにしたら、そのかわり兄ちゃんの子供を1日1000人殺して肝を食べていいのなら」


「あぁ…やっと落ち着いた…ぞ、わかった…だったら俺は1日に1500人生もう…お前以外の女は嫌だが…我慢することにするよ」こうして夫婦は別れ一人は人間の祖に一人は龍の祖になった

龍の里の鎮守の森の神様ことイザナミは一族に呪いとも言える枷を嵌めたのであるイザナミいわく


「例えまつろわぬ民草と言われようとも人を喰らえ」


「龍として人狩りは絶対」


「肝を忘れれば命は無い」


この三個である


なんか風呂敷広げたかんががが…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ