少女の旅路と優男の思惑7
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あの遁走事件より二日がたち、鯉太郎たち一行がとある港より海にでる少し前の会話である。
「なぁ鯉太郎さんよ」
忠治が一人荷造りしている、鯉太郎に話かけていた。
「なんだ?忠治」
「そんなに荷物、いるもんなのか?」
たしかに鯉太郎の荷物は少々…とはいえない大量すぎるほどの荷物をまとめていた。
「あぁ…一回徳島によるだろぅ?」
「うん」
「オイラ一応行商人だからな、商売しないと食っていけねぇしなぁ」
そこにクックックと笑う龍之介が一言、言った。
「鯉太郎、お前は楓ちゃんのためにやってるんだろ?いい加減結婚したらどうなんだい?春日の局様も喜ぶよ?」
「…」
さらに龍之介が追い討ちをかけた。
「黙ってないで何か言いなよ…」
「うっせ」
そんなこんなで船に乗り込み今後の話し合いになった。
「なぁ忠治徳島について、義の字のとこに行ったら、その刀を変えとけよ」
忠治が持っていた刀は錆びていたのが原因だった。
「お、おう」
なぜ徳島についたらなのか…というと。
「南部刀っていう刀が徳島にはあるんよ、あれが良いんだよなぁ」
うんうんと一人頷く鯉太郎なのであった。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m