少女の旅路と優男の思惑
第一部第二章開始です、前書き修正誤字修正失礼いたしましたm(_ _)m
村長の家に着き話が始まった
「それでじゃな…巽よ、龍太と旅をせい…そこの使者殿からだいたいの話は聞いた、ならば今こそ将軍のところへおもむき どうしたいのかを問いただしてこい」
「え?な、なんだって?爺様よ俺に城に行けってか?」
いきなり城に行ってこいと言われ巽の頭は真っ白になっていた
「…そうじゃ」
そうこうしているうちに日が暮れてきたころに巽の兄の龍太がやってきた
「爺様できたから持ってきたぞ…本気なんだな?」
「おぅ…来たか龍太、巽に渡してやれ」
そして龍太は手に持った鉄爪を巽の顔をみた後縁側に置いたのだった
そこに置かれたのは指にはめて使う鉄爪だった
「兄ちゃん、これは?」
「これを左手につけろ右手は今までのでいいから…旅は兄ちゃんもついて行ってやる、一応兄ちゃんも得物を新調してきた!」
と得意気に刀をみせる龍太、その刀は前まで持っていた刀とは別の刀だった
「その刀は?」
「ふふん♪聞いて驚け?なんとこの刀…黒いんだよ前まで持ってた白い刀とは訳が違う!…なんせ、折れにくい、錆びにくい、刃こぼれしない…の三拍子揃ってっからなぁ」
と龍太は子供のような笑顔で自身の得物を見ていた…
そしてなかば強制的に、巽と龍太兄妹の旅立ちが決まってしまった
そして三日が経ち…
「それでは我々と一緒に行きますか?」
「…」
「よろしく~」
「お…おうよろしくお願いします」
「ワクワクするな巽」
こうして人狩り少女の旅が始まったのであった
一方その頃
「なぁお前の名前聞いてなかったよな…先に名乗るぞオイラは鯉太郎ってんだよろしくな」
「おぅ…俺は忠治ってんだ国定村の生まれでさぁ」
鯉太郎は知らないこの後この盗賊が後に大義賊になることを…
その頃幕府のある城では…
「父上…お呼びですか?」
「来たか…そこに座りなさい、今日は不動明王様に祈りを捧げるゆえな…かならず人が一番になるからな、さぁお前も祈れ…竹千代」
「今は家光です…父上」
その頃城では
「隠し持ちしてた種が全部で十万…多いですね父上」
「ふ…将軍くらい出し抜けなければ家臣の意味はないからな」
各々が各々の考えのもと動いていた
「へっくし」
「巽?かぜか?」
「いや…やっぱ冬は寒いな兄ちゃん」
「だな」
この兄妹の旅も始まったばかりの十一月であった
よろしくお願いしますm(_ _)m