人狩り少女と優男14
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人狩り少女こと、巽は走っていた禁足地であるイザナミの森を…
「ハァハァ…ん、ハァハァ」
この森の奥にある洞窟に万病に効く泉と薬草が自生している場所が有るのだが子供一人では太刀打ちできない場所となっている
「龍治!どこ行ったー!」
なぜなら泉のある洞窟は森の奥にある崖の下にあり薬草は上にあるからだ
「龍治ー!」
そしてそこは野生動物園と言ってもいいくらい
「どけ熊!」
「うがぁあぁ」
動物が多い場所でもある…
それでも巽は奥へ奥へと子供を探して走っていた
最奥までは、だいたい大人の足で歩いて三時間三十分くらいかかるイザナミの森…先は長い、だが行かねばならない…それが年長者の在り方だからであったりもする…
まだ巽は熊と戦っていた…
「おらぁ!」
熊が出れば首の頸動脈を狙い首を斬る…その時に血が噴水を上げるようにするためかならず正面から斬っていくそして、左胸に爪を突き刺し心の臓を引きずり出し、殺す…こんなことは人間にもしたことが無かったが、だが人狩り一族故に、成功してしまう自分に驚いていた
まだ走る
だがそれももう少しで終わりを迎えるの
であったそして
「…ハァハァ」
後に巽は語る、こんな走ることはもう二度と無いだろうと
「龍治ー!どこだー?!」
その次の瞬間の出来事であった
「あ、巽姉ちゃん…」
捕まえた
「何してるんだ!?こんな奥まできて…」
「母ちゃんが…病気で、だから母様に病気を治してもらおうと思って…」
だがこの少年は知らない、イザナミは死者の国の神であると…
「わかったから、先帰ってな…それがお前の身のためだ、母様を祀るあの洞窟には俺が行ってくるから…な?」
「うん!」
と少年が返事をし帰ったのを見送って巽はさらに奥へと今度は歩いて行った…
よろしくお願いいたします<(_ _)>