人狩り少女と優男13
タイトル修正
城で念仏合唱が行われているころ龍の里では混乱が生じていた…
「兄ちゃん!母ちゃん!人間?がきた!起きて」
龍の里の門前に三人の人が立っていた…ただ昨日の酒宴のせいでほとんどの村人が二日酔いで動けないため巽は最悪の状況を考えながら母と兄を起こしに行っていた
「…あんだと?人間?」
「…」
兄は目を覚まし母は眠ったままだった
「うん!なんか門のほうでたのもーとか言ってる」
「爺様呼んで、様子見てこい」
巽は慌てて村長の元へ走って行った
その頃門の前は…というと
「ここが若の言っていた人殺しの里、か」
「普通だな」
「…」
開けて貰うのを待っていた
そして巽が村長の元に着き説明を始めた「それで…人間か」
正直巽は不安だった、今まで人をたくさん殺してきたからこそ復讐にやってきたのかも知れない…とか皆が犠牲になるのは嫌だ!と考えていた…だがそれは結局のところ勘違いで終わってしまうだが今の巽には知る由も無かった…こうして村長の家に行った後巽の兄…こと龍太と爺様こと、村長が来客の相手をする事になってしまった…
この来客により里は慌ただしくなるのだが
「では…お前さん何をしに来なすった?」
「若様より伝言と種を預かって参った所存でござる」
そこはまた別の機会にさせていただこう
そして村長の家で話し合いが始まったころ
巽も少しトラブルに巻き込まれていた…
「姉ちゃん!龍治がいない…」
「え!?何があった?」
「お母ちゃんの病気治すとか言い出して勝手に母様の森に薬草取りに行った…」
ちなみに母様の森とはイザナミを祀る神社の奥に広がる、禁足地の森の事なのだが…
「っく…待ってな、姉ちゃん準備してくるからな」
少しだけのトラブルが続く龍の里、これからどうなるかは
「今行くからな龍治…」
神のみぞしる
失礼いたしました…orz