第2話 母との外出
義父と住みだしてからもう4年生になっていた。体やココロの変化がすすんでいくなか ある日母が奈々を外出へと誘うが、いつもと感じが違う
「なんだ、奈々! そんなところにつったってないでさっさと飯だ」
…………こんな日々が 私は当たり前。
でも、他の子達は違うってわかる。 だって、友達の家に遊びに行くと、こんなんじゃないもの。怒るときは悪いことをしたときだけ。それ以外は優しく見守っているみたい。
私もそんなふうにされたい‥‥でも叶うはずは、ないのかな。。
「血ガツナガッテナイカラ」
私はもう4年生。微妙にまだコドモなんだけど。。
男子がコドモに見えて仕方ない。…1年生からメンバーは変わらない小さな学校。大好きな男の子と同じクラスはうれしかったけど、だんだん幻滅していくのもさみしかった。
女の子同士で話題になるのが、アイドル話もおしゃれもそうだけど、体とココロの変化。
恋の話も盛んになっていたし、前よりももっとナーバスなキモチとか複雑なココロ模様が増えていく。
ある子は胸が大きくなって、ある子は生理がきたと話していた。
私は実はまだきていなかった。体はやせてて胸もないし、発育が遅いみたいだ。
…もし生理が来たら、義父には絶対ばれたくないし、胸が大きくなってブラをするようになったら干す場所も考えなくちゃ。
もやもやとしたいやなキモチがうざったい。。
ある日曜日、母が、
「2人ででかけよっか」
と、こそこそと私に行った。
とゆうか、義父はどこかに行って既にいないし、祖母ぐらいだった、家にいるのは。普通に買い物に行くにも2人で行ってるし、何をこそこそしなきゃならないんだろう…………
「お義母さん、ちょっと実家から電話が来まして、母の手伝いを頼まれましたので行ってきますね。少しいつもより帰りがゆっくりになりますが、夕ご飯前には戻りますから」
…そんな電話いつきたんだろう??
「…あら、たまにはゆっくりしてきたら良いじゃない」
祖母の声は優しかったが、蜜柑を含みながらテレビを見たまんま、顔をこっちには向けずに言った。
「…さ、行こうか」
なんのおかまいなしに明るく母が行った。
母の運転する車で賑やかな街方面に車を走らせていた。
ゆらゆらゆられながら
「いつ電話きたの、おばあちゃんから‥」
「…うーん、奈々ちゃんと出掛けたいから嘘いっちゃったかなー」
なんか変だ。いつも買い物で出掛けてるのに。
母はなんか怪しいとなんとなく変になる。。。キモチと言ってることが違うってゆうか……
「いつも出掛けるし、別に嘘つかなくても……」 「そうねぇ。ふふふ。女同士の話し合いがあるからかなぁ」
「何それ?」
「まぁ、まずは美味しいものでもたべようね」
そう言うとあまり話さなくなった。
私と母は、映画館から食品や服やら色々あるショッピングモールのカフェでケーキとパフェを食べて、それから私のスカートを1つ買い車に乗った。
なんだ、いつもとかわんない。何があったんだろう。
それから車は家とは逆の少し街の外れにある自然公園のほうに向かっていた。
どうしたの、と聞こうと思ったけど、なんかいけないような気がしてきて話し掛けなかった。