プロローグ
地球が滅んで、約1000年が経っていた。
宇宙のホシを総て巻き込み、起きた大規模な戦争…
フィニア大戦争。
剣を持った勇気ある者共は地球の為に戦った。そして人間はついに。
あの禁断の石を使ってしまった…
フィニア石を…
フィニア石はまたたくまにに世界を崩していった。
それから…
フィニア石の結晶は、大きな星を作る…。
『ネロジェサス』を。そして新しい生命が現れる…。
「セイスぅ〜!!」
ある女…なんてのはすぐ分かる。
その女の名は、ロディア。
ヤケにとがった耳、紅の髪、蒼い眼…特徴が有りすぎてホント、俺らと同じ種族だと思えない。
でもコイツも一応ニンゲンらしい。
「どぉしたんだよ…そんなに焦って…。」
俺は眠そうに目を擦る。特に眠いってワケでも無いが、仕方がないクセだ。
「ちょっとセイス!!今日は式典があるの、忘れてナイ??」
「なんの式典だよ…。」
「皇女様誕生式典!!」
「お前…式典の名を変えてねぇか?」
「だって、本来の名前なんて分からないもの!!とりあえずね、セイス、もう始まるのよ!!早く行かなきゃ!!」
「俺、行くなんていつ言った?」
「むぅ!!私が決めたの!!」
からかうと楽しいなぁ〜コイツ。
なんて考えていると。
「セイス!!早く行きましょ!!」
はいはい…と俺は頷いた。
この曖昧な返事が、俺を悲しい道に引きずり込んでいったコト…
知るよしもなかった。
悲しい、悲しい
その
「みち」
に…