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帝国に不当解雇された俺達はセカンドライフ返上して復讐する。  作者: まるいマル
第1章 セカンドライフ返上して故郷へ
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第3話 決意をここに宣言

「これからどうするのよ。違う国でも行くの?」

「とりあえずこの帝国の外を目指そう!」



 俺達は帝国の外に向けて歩き始めた。


 この歩き慣れた道も最後なのか。

 でもこの5人がいるからそれも心配ないことなのかもしれないけど。



「なんだか涙が出そうだ。こんな気持になるなんてな」

「ダントがそんなこと言うなんて珍しいわね。でも確かに少し悲しくなるわね。ここの人達いい人ばっかだったし」



 すると周りで俺達のことをヒソヒソ話してる声が聞こえてきた。



「あのオルトリア様達、解雇されたらしいですよ」

「え? どうしてですか?! あんなにいい人達だったのに」

「何かあったんですよ。きっと」



 このままだったら変な噂が立ちそうだな。

 まぁ、もうここからいなくなるし別にいいか。



「リシア様!!」

「アルトくん! どうしたんですか?」

「みんなこの街からいなくなっちゃうの?」

「そうなんです....」

「いやだよ! いなくならないで!! 僕もついていく!!」



 俺達をこんなに好いてくれてる人がいることを知れて嬉しいな。

 そんなことを思ってる時俺はポケットからあるものを取り出した。



「アルトくん、これをあげるよ」

「これは?」

「これはな、騎士団に採用された時にもらったメダルだ。もしどっかでまた会って君が強くなってたらそれを見せてくれ。そしたら君を仲間にしてあげるよ」

「ほんと!? 約束だよ!!」

「約束だ!!」



 アルトは嬉しそうにあげたメダルを抱えてどこかに走っていった。



「本当にあげてよかったのか?」

「あぁ、どうせ使わないしな」

「そうか」

「よし、こんなにゆっくり行ってたら陽が暮れちまう! 急ぐぞ」



俺達は早く出ていくために気を取り直して出発しようとしたがその時....。



「オルトリア様、ほんとに行かれてしまうのですか....!!」

「まだここに居てくださいよ!」

「オルトリア様!!」

「相変わらずオルは街の女性に人気だなー。俺もあんな人生を送りたかったぜ」



 みんなが俺の進む先を阻んできた。



「皆さんもう行かないとなんで。きっと戻ってきますから!」

「でも!!」

「オ、オルから離れてください!!」



 住民に絡まれている俺を見てリシアが助けてくれた。



「あら、ごめんなさいね。でも安心してみんな勝手に取ったりしないから」

「と、ととと、何を言ってるんですか! もう....!!」

「ふふふ。じゃあ私達はもう行くわね。必ず戻ってくるのよ!!」

「わかりました!! 皆さんお元気で!!」


 やっとみんな離れてくれた。

 絡まれるのは今までも何度かあったけどさっきみたいに大人数で来るのは初めてだったな。



「リシア、助けてくれてありがとな!」

「ひゃい!!....」

「ひゃい?」

「な、なんでもない...よ!」



 リシア、さっきからなんだか変だな。

 ここを離れてしまうからか。



「はぁ〜。私今まで気づかなかったのが馬鹿らしくなってきたわ」

「僕もだよ」

「俺もだ」

「何がだよ!!」



 今日はみんなが一段と変な対応をしてくるな。



「も、もう行こ!」



 リシアが少しだけ先行して歩き、俺達はその後ろを追っかけるようについていった。


 はぁ。

 何回も思うがこうして住民の人とも会話するのも最後なのか。

 あそこはいっつも酒場で俺とエルとダントが飲みすぎて酔ってそれを見つけたリシアとマリネアがめっちゃ怒ってきたな。

 でも酒場の人達が二人に嘘の理由を言って誤魔化してくれたり.....。


 それであの宿は俺が初めてこの帝国に来て泊まったところでもあるがあそこは俺達が出会った場所でもある。

 部屋数が足りてなく泊まれなかった俺にエルとダントは「一緒に泊まるか」と言ってくれた。


 それに宿の共有広間で武器屋はどこかと地図を眺めていた時リシアがやってきて「どうしたの?」と声をかけてくれた。


 マリネアは....やっと空いた部屋に俺が入ったら空いてないからとかいって勝手に同じ部屋で泊まってきたな。

 そんな変なことしてきたけど実は優しい...。


 あの服屋は俺に服を「これから国を担う若者」だからと言って無償でくれたり....。

 この帝国は優しさで溢れていた。

 でもそれは国民だけだったらしい。


 やはり上の地位に居るものは考えが変わってしまうのだろうか。

 でもかといって俺も例外ではない。

 不当解雇をされ、俺も考えが変わった。

 俺は決意したのだ。



「もう門に着いちゃった....ね」

「ここに来て名残惜しくなってきたよ」

「そうね」

「あいつとまた戦えるといいな...!!」

「俺はもう未練なんてないぞ」

「え?」



 俺はそんなことを言って門をくぐる。

 それに続いてみんなも門をくぐってきた。



「俺は決めたんだよ」

「また変なこと考えてるんじゃないわよね」

「帝国は今まで大貢献してきた俺達を解雇して来たんだ。それも不当にだぞ。そこの警備」

「!!」

「覚えておくと良い。帝国は大きなものを失った。逃した魚は大きかったんだよ。それもその魚は帝国の脅威となるドラゴンとなって返り咲く」



 俺は王城の方を向いたあと全員の顔を一度確認する。

 そして決意を今ここに宣言する。



【俺達を不当解雇した帝国にセカンドライフ返上して復讐する!!】

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