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井枝尼 理出亜 予告  作者: 赤い公爵
2/9

井枝尼 理出亜 港湾にて

吉松家の倉が燃えてるぞ

早く消せ!


あいつら何が革命だふざけだことしやがって


 土地を分けるとか大言壮語のはてにそれかい。


修道院の鐘がなってやがるなんなんだ一体


なんだあの歌は



主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください。憎しみのある所に、愛を置かせてください。侮辱のある所に、許しを置かせてください。分裂のある所に、和合を置かせてください。誤りのある所に、真実を置かせてください。疑いのある所に、信頼を置かせてください。絶望のある所に、希望を置かせてください。闇のある所に、あなたの光を置かせてください。悲しみのある所に、喜びを置かせてください。主よ、慰められるよりも慰め、理解されるより理解し、愛されるよりも愛することを求めさせてください。なぜならば、与えることで人は受け取り、忘れられることで人は見出し、許すことで人は許され、死ぬことで人は永遠の命に復活するから




************************


派遣された会社の倉庫

いや冷蔵庫


地方から搬入された野菜の箱詰めをたんたんとする。


 カイロも自腹で作業を続ける。


 工場、事務所、私は

様々な場所を転々とする


 しかし、私はどんな場所においても、世界の地図を見る。パンを得、血を流すために。

 

 バッグの中に、聖書と資本論を忍ばせて。


 ****************

 また、あの夢を見た、神も仏も信じないのに。


 児童養護施設に預けられて

形見は、聖書と資本論と鍵つきの木箱。


そして井枝尼(イエナ) 理出亜(リデイア)と言う名前だけ


 私は資本論で聖書を読む

パンと血を得るために、あの繰り返される歌声を粉々にするために

 

 海風に吹かれて私は散乱する。井枝尼 理出亜は何処にでも現れる。

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