08:聖剣と世界樹その1
前回の草むしり回より前。
上げたと思っていたにもかかわらず
すっかり忘れていた「聖剣と世界樹」の話をしよう。
おっとその前に、少し昔話をしようか。
人生に失敗は付き物であるが
「自分の行動が、間接的にとんでもない問題を起こしたことはあるか?」
起きた事件は自分に全く関係が無いにもかかわらず
あの時こうしていれば、こうはならなかった。
その時の話をしよう。
あれは自動車の免許を取りに合宿形式で行った時の話だ。
集中的に・・・・・・ (略)
その話、この間もしなかったかって?
いや、大丈夫違う話だから。
仮免許のための筆記試験を終えた時の事だった。
その頃の私は若かったので、記憶力も良く当然の様に合格となった。
だが、夏の暑さと少し浮かれていたこともあり
「合格者は路上に行く前の車両点検を含めた授業を行います」
と言う重要な情報を聞き逃していたのだった。
元々貰っていた日程表にその記載は無く、
筆記の合格者がそのまま受けるセットの授業だったようで
後で気づいて大問題になりましてね。
だって、日程表に記載されてなかったし、
テスト終わったら「やったーっ!」ってなるっしょ?
あれはホント罠だった。聞き逃した私も悪いけどマジで罠だった。
翌日に急遽授業を開いていただいて、
教習の日程は1日遅れで進む事となりました。
察しの良い方はこの「1日遅れ」が引き起こす問題が気になるでしょう。
そうなんです、この1日遅れがまさかあんなことになるなんて
筆記試験を終え仮免の後なのだから、教習の舞台は公道へ。
路上教習はとても緊張するもの。
教官の指示に「はい」、「わかりました」の応対。
落ち着いて、油断することなく、指定されたルートを走り終え
教習所への入り口に付いたところ。
白と黒が特徴のセダン。
「パトカーですね」
「パトカーですね」
教官の言葉に、同じ言葉で答える。
何かを待つようにフロントを入り口に向け、屋根の赤色灯を回している。
当然ながら、何も思い当たる節は無いし
警察に対して悪い感情は抱いていない。
何か事故でもあったのかな?程度の認識ですれ違い
その日の教習を終える事となった。
翌日になり、高速教習。
本来担当してくれるはずだった教官ではなく
違う教官が担当してくれることになった。
「高速教習を行うわけだけど、制限速度は守るように」
基本的に教習は指示されたことをすれば良い。
高速教習では数台の教習車で走り
お互いの車が交互に追い越し対象となることで
予想外の行動を未然に防ぐような
割と安全な高速での追い越しが出来る。
教官+教習生2~3人で一台の教習車に乗り、途中で交代しながら高速を走る。
もちろん、その日の教習も無難に終わり
順風満帆な教習所ライフを過ごすのであった。
昔話、終わりです。
・・・と言うと、何も事件が起きてないので実際の裏話。
教習生がやらかしました、高速でけっこうな速度超過を。
教習だろ?って思うでしょ?
教官が黙認しちゃったらしいんですよ。
やらかした教習生曰く
「教習車って、どれくらいスピード出るんすか?」
「やってみろ」
みたいな流れだったとのこと。
私はドコに関わっていたかと言うと、
例の1日遅れの部分でして。
ホントは、その速度超過をした教習車に乗る予定だったのですよね。
結果、私の枠が空いてしまい
教官とその教習生が1人で乗り、全行程を一人で走ることになったと。
その中で起きた事件だった・・・と言うわけです。
教習車ってのは、どこの車か宣伝して走ってるようなものですしね。
パトカーが教習所の入り口で待ち構えるという
おもしr・・・いや、ありえない状況が生まれたそうです。
私のうっかりが歯車のズレを呼び
事件を引き起こしたような気がするのですが、
私悪くないよね?と主張させてもらう。
と、教習所の話はもういいや。
このままじゃ本題に入る前に終わってしまう。
ちなみに今日はちょっと素敵な物をいただいた。
やや土が付着しているが、洗えば純白の輝きを取り戻すだろう。
丸く太く、そして長い。身の終わりは薄緑
そこから同色の細くなった薄緑は空を望むように複数伸び
薄緑からは広がるように、やわらかな葉。
ダイコンである。
とても立派な大根。
ちょっぴり萎びているので煮物にしてください
・・・・・と言うことで頂いた。
剣に例えると?
え?ダイコンを剣に例えるの?マジで?無理あるでしょ。
その剣の丸く太い刀身は白く輝き、柄に近い部分は薄い緑を携えていた。
くびれた箇所から、再び大きく広がり、
まるでダイコンの葉の様な持ち手は
本当に剣なのだろうか?と不思議な気分にさせてくれる。
おそらく、レイピアの一種なのかもしれない
そう思い聞かせながら・・・・・・
って、ほらー、持ち手が例えきれずにダイコンになってるじゃんかー
話の流れがとても雑ですけど
今回の生贄はダイコンを使います。
魔法陣に捧げます。決定です。
裏庭の片隅、メインで使う魔法陣じゃない部分。
どちらかと言うと、隠すように
誰にも見つからないように40cmの円を描く。
そしてスコップでその範囲を掘る。深く掘る。
首から丸みを帯びた部分へ
そして太さを感じられる薄緑の肩から白へ変わったあたり。
そこから下を地面に埋めやや土を盛るようにかぶせる。
土を盛った部分より、少し大きめの円を描き
掘り返し盛った関係で柔らかくなった土の円の周囲に
「雷」を意味するらしい模様を描く
角張った∞の様な少し渦を巻いたような模様。
「あぁ、ラーメン食べたい」
確かにそんなことを思いながら描いていたが
ラーメンのドンブリを思わせる模様の魔法陣は完成した。
いつもより、かなり小さいがこういうのも悪くないな。
畑ではないけど、庭に突き刺さるダイコン。
ちなみに、悪ノリで大根を埋めたわけじゃない。
調理している余裕が無いため、観賞用として埋めたのである。
ウチでは以前にもダイコンを埋めたことがありましてね。
すぐに食べない場合は埋めておいた方が長持ちするよ
と言うことで埋めたもののすっかり忘れたのですけど。
そんなこんなで、今日の魔法陣ライフは終了して
埋められたダイコンを見ているわけなのですが
誰も踏み入れることの無い禁断の地 (人の家の庭)
そこで資格あるものが抜くのを待っている聖剣。
そんなネタがふと思い浮かんだ。
そして、これが裏庭魔法陣に聖剣が封印された瞬間である。
大根だけど。
聖剣と書いてダイコンと読むか、
普通にエクスカリバーと読んで絵面が大根か
大根と書いてエクスカリバーにするか・・・
結構迷いますよねぇ。
そんなアホみたいなネタを考えるのは私くらいだって?