01:自分のアピールポイントとは?
「一人暮らしというのも悪くは無いが、
家事を全部自分でやらなきゃいけないんだよな」
口には出さず心の中でそう思いながら
夕食前に洗濯した物をハンガーにかける。
最近の楽しみは3日に1度の炊飯。
炊き立てのご飯が1日、残り2日はパックに詰め冷蔵庫といった具合で
だいたい茶碗3杯分になる2合を炊いている。
親が同居していた頃は、毎日炊き立てのご飯を食べられたものだが
一人分の料理となるとそうもいかないものだ。
「仕事は頑張るので、家事やってくれる人いないかな」
婚活がしたいが40代も中盤になると、なんか色々メンドクサイ。
仕事一筋だったし、出会いも無いし色々諦めモード。
でも昔に一度だけ街コンに行ったことがあったけど、
普段話す機会が無い相手と会話ができ、あれはあれで楽しかった。
今ならばわかるが、私は街コンに参加しただけで
相手に対するこだわりが何も無かった。
カードゲームで例えるなら、最初から役を揃える気が無かった。
キープしたいカードも無く、自分のターンに来たカードを片っ端から切っていっただけ。
自分にも問題があった
自己紹介シートに何を書くかである。
仕事は割と好き、ゲームも好き。
ゆえに趣味は仕事とゲームである。
つまり、趣味の欄に仕事とゲームと書いちゃうあたり
ダメな人間であると証明しているわけで、興味を持ってもらえるわけもない。
良い出会いに繋がらなかったのは当然の結果である。
美味しい料理とソフトドリンクを頂いて
バケツをひっくり返したような雨の中、早々に立ち去った
それが私にとって唯一の街コンの思い出。
「趣味とかアピールポイントとか見直そうかな」
仕事は楽しい、ゲームも楽しい。
けどそれは一人でやるものであって、共有できるものではない。
極端な話、つけ入る隙が無いのである。
仕事の話は2手で、ゲームの話は相手に「?」マークを浮かべるレベルの回答で終わらせる自信がある。
Q:どんなお仕事をされているのですか?
A:〇〇とか、例えばこういうものを作っております
Q:どんなゲームをされるのですか?
A:アイドルやクリッカーに属するものを好みます
今更気づくのも遅すぎるが、そこからどうやって話を伸ばせと
相手からの「そうですか」で終わる
自分のしたい事にまっすぐ過ぎたのがいけない。
そもそも相手は私に興味があるわけじゃないんだ。
「アピールと言ってもなぁ、アレはどうだろう」
私にとっては負の遺産とも言えるし、早い段階で入手出来てラッキーだったとも言える。
それはローンがまだまだ残っている家である。
都市部からやや離れた住宅街、庭の広い一戸建て。
この広さがあれば、家庭菜園やガーデニングもできる。
とは言え、去年の秋に大まかな草むしりをして以来、庭は放置されている。
季節の雑草が楽しめる素敵な庭ですとか言って誤魔化したいところだが
家庭菜園やガーデニングが出来ることをアピールするためには
陽当たりの良さと、荒れた感じの無い綺麗な庭を演出しなければならない
つまりは土が見えるくらいまでの徹底した草むしりが必要だ。
そうしよう!というわけで、明日からガンバルっ!
初めての投稿なので、色々と実験要素が強いデス。
期待するような展開は一切なく、
心の中で思った事をつぶやきながら、
適当に図形を庭に描いて自己満足する
そんなおっさんの日々をお楽しみくだ・・・楽しくねぇよ・・・絶対楽しくないやつだよコレ。
文章になれる為の練習的な要素も強いし、おっさんVerと書いてあるのは
いずれ裏庭で魔法陣を描いてトラブルを巻き起こすラノベ的な物の原型作りなのかもしれません。