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1.プロローグ

こんにゃ!ベルぜです。

友人の状態を見てて思い付きました。

どうぞ、お楽しみくださいw


 最初にいっておこう。俺こと黒野空は、影が薄い。自動ドアが3回中2回反応しない。クラスの話し合いで多数決にカウントされない。挙げ句の果てに呼びにきた奴が俺を呼びに来たことを忘れる。

 どちらかと言うと影が薄いと言うより存在感がない。そのような特徴を持っているのがこの俺だ。

 あれ?これ特徴か?特徴であってるのか?

 「なあ、空、この小説面白くね?」

 「ああ、このダンジョンのやつな。主人公の腹黒さとかがいいよな。」

 「黒さと言うかクズさだったらお前も負けてないよな♪」

 「明、ここの部分、リアルでもできそうだよなぁ?」

 「ん?そうだな。」

 「やってみねぇか?当然お前やられる側で俺やる側な♪」

 「調子のってすいませんでしたっ!」

 今話していたのは天野明。小学生の頃からの付き合いで結構仲がいい。

 イケメンで成績優秀。スポーツがそこそこできると言うハイスペック人間である。……ちっ、べ、別に羨ましくなんてないんだかんな!

 なんで仲がいいかと言うと、小さい頃から遊んでるのもそうだが、趣味がほぼおなじなのである。ゲーム・アニメ・マンガ、こういったものが大好物なのだ。だからこそ、会話も弾んだものになる。

 ……だが、イケメンは死すべし。

 「それにしたって、空、さっきの授業、凄かったよな。」

 「ああ、先生が列で言っていけっていったのに、俺飛ばされたもんな。」

 「さらに剛のやつが爆睡してて先生が切れて説教してたら授業終わったもんな。」

 「面白かったな~。」

 「仮にも友達が怒られてんのに面白いとか言うな(笑)、というか、お前ゲームしてただろ。」

 「な、何をいっているっ!」

 「お前の斜め後ろだからがっつり見えるんだよっ!」

 「ちっ、こうなっては仕方がない、明を黙らせなければ……。」

 「先生の方は!?」

 「知るかっ!どうせばれてねーだろ!」

 そう、俺の影の薄さは尋常ではない。宿題だしていなくても出したことになったり、お腹を壊してトイレにいってて戻ってきたとしても出ていって戻ってきたことすら気づかれていないのである。もはや俺は霊体なのではないかと思うほどだ。ちなみにゲームをしていることがばれていないと言える根拠は成績表だ。真面目にやっていた1年の時と授業中に別のことをやっている2年生とで評価が変わっていないのである。え?だからクズって言われるんだ 、って?うるせぇ、ほっとけ。

 

 そうして、午前の授業が終わり、昼食を食べようとして事件は起きた。

 「うわっ。」

 「えっ!」

 「なんだなんだっ!」

 突然、床が光出したのだ。特徴的な紋章のように……

 「「よっしゃぁっ!異世界来たぁぁぁぁぁぁっ!」」

 どう見たって魔方陣っぽいものを見て、俺と明はそう叫び、視野は真っ白に塗りつぶされた。

 

 

 

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