まあの物語
掲載日:2016/10/22
だれでもヒーロー&ヒロイン。ありふれてなんかいないはず。だってあなた自身空想の中に住んでいるのだから・・
どれほどのときが流れたろう・・僕は「とうちゃん」声を振り絞って、そうつぶやいた。その時からその人は僕の「とうちゃん」になった。
そのひとは、時々僕の前に現れた。盆や正月。
僕のいたのは、その人の故郷だった。その人の母親がいたのだ。
潮風の薫るそこは「じげ」という小さな集落だった。小さな集落とはいっても豆腐屋をはじめ小さな商店が4軒もあったのだけど・・
「ものごころがつく」とよく人は言うけど、そのとき僕は「じげ」にいた。
幼稚園に上がる前だったか、実際には、もう少し前なのかもしれないが、そんなものだ。おぼろげであいまいなのが幼い日の記憶。だろ・・




