表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
だーれだ  作者: 化化怖幽魔
2/5

ことの始まり 浜路の場合

 この作品は、優しさとか、生き方を考えるとか、読んでもらって身に付くものとか何もない、ただ理不尽な恐怖を描いた純粋ホラーです。

 「ねえ、浜路はまじ、知ってる?だーっれだの恐怖の噂。」 始業のベルが鳴って、もうすぐ授業始まるってのに、隣の席のうざい女が話かけて来た。

 「知らねえって、そんなくだらない噂。」 その一言だけで、後は無視するつもりだった。

 「そんなこと云ってる場合じゃないって、これはまじでやばいよ。」 普段あまり喋らない間柄なのに、どうしたっていうのか?

 「もう授業始まるし、あんたの英語の成績の方がよっぽどやばいじゃないの?」

 「松島なら、どうせ来るの3分は遅れて来るって。」 確かに英語の松島は来るのは遅いが、

 「興味ないって。」 今度こそと思い、前向いて授業の準備をした。

 「だーれだって、後ろから目隠しされたら、絶対に身近に知ってる人の名前云っちゃ駄目だって。云ったら刺殺されるってよ。」 しつこい上に、案の定くだらない。

 「はいはい、そうですか。」 そう云ったところで、松島が来た。


 放課後になって、2年2組の教室を出て、3年3組の雄作ゆうさくを迎えに行った。雄作は元野球部のキャプテンのイケメンで、夏の大会が終わってすぐに引退した。だから、私もマネージャーを辞めて、今は仲良く帰宅部だ。

 「暑いね。」 学校を出ると、半端ない日差しだ。

 「そりゃまだ9月なったばっかだしな。」

 「あの頃はもっと暑かったはずなのに、ちっともそうは思わなかったな。」 大会中のことだ。

 「気持ちがそれより熱かったからな。」

 「まじで惜しかったね。あそこで鷺岡さぎおかがエラーしなかったら、勝ってた試合なのに。」

 「もうあんま責めんなよ。あいつにはまだもう1年あるんだし、頑張ってもらわねえと。」

 「元キャプとしてはそうだね。」

 「でもまさか、浜路まで辞めるとはな。」

 「雄作がいない部にいたって、しょうがないじゃん。」

 「優秀なマネージャーがいなくなって、あいつら可哀想。」

 「あいつらじゃあ、誰がマネージャーにいたって全然無理だよ。あんなのに付き合ってるほど、私だって進路のこともっと考えないとさあ。」

 「はああ、俺と一緒にいたいからじゃあなかったのか。」

 「もう、意地悪。まあそれは確かだけどね。」

 「で、勉強の方はどうなんだ。英語苦手なんだろ?」

 「ああー、そうだあ。」 雄作の一言で、英語の宿題を机の中に忘れて来たことを思い出した。

 「何だよ、急に。」

 「ごめん、忘れ物。ちょっとここで待ってて。急いで取りに行って来るから。」 そう云って、もう駈け出していた。

 「気を付けて行けよ。」 雄作の声が聴こえる。

 急いで教室に戻ってみると、誰もいなかった。すぐに机の中の忘れ物を取り出している時だ。突然誰かに後ろから目隠しされた。その瞬間、絵里香えりか=隣の席のうざい女の言葉が頭をよぎった。

 「だーれだ。」 少し声を変えてる気がしたけど、雄作だ! 雄作は、2年の教室に来たら必ずって云っていいほどこれをするんだ。そう云えば絵里香が雄作のことを好きだと聞いたことがある。この瞬間、あれは絵里香の嫉妬による戯言だと思った。だから、迷わずいつもの様に、

 「雄作!」と答えた。 その瞬間、右の目だけが開けられ、右側に振り向こうとした時、背中に鋭い痛みを感じた。そっちの方に右手を持って行こうとすると、熱い液体が流れているのを感じて、その手をさっと目の前に持って来る。


 ❝血!❞


 「残念、はずれえ。」 その声と共に又別の場所=腰や背中に次々に痛みが走った。


 ❝嫌ー!❞ 痛い! 苦しい! 目が暗くなる。 頭が!


 強い衝撃が、身体が床に倒れて打ちつけた痛みと感じて、何もかも消えて行く・・・・






 きっと、この手のただ恐怖だけを描くみたいなのは、最初で最後だと思いますが、この作品だけは全力で恐怖ばかりを描きたいと思ってます。まだまだ深みに入って行きます。ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ