暗号
感想で頂いたアドバイスを参考にして、この1話目と5話目だけ少し改変しました。2016年8月14日13時35分以前に読んで頂いた内容とは、ほんの少しだけ変わっております。<m(__)m>
「だーれだ?」 お昼休みの教室の中、突然後ろから誰かに目隠しされて、女子の声。
教室内には20人ほどのクラスメートがいたが、菜摘には、その声の主に見当がつかない。20人のうち女子は半分の10人くらいだったと思うが、外に出ている人も含めて13人のクラスの女子や、クラスの違う友達にも、その声に該当するものはいない。作った声でもなさそうだ。
菜摘は次第に焦りを感じていた。額からは冷や汗が流れ、その得体の知れない手のすぐ横を滑り落ちて行くのを感じていた。その時だ。朝の始業前に解いた暗号文が、ふと頭に浮かんだ。
❝はるいろにしきのうらら❞
左目を隠していた手が右側にずれていき、手首から腕で左目を塞がれ、その手は右目をも覆う。菜摘の目の前は真っ暗なままで、右手がはずされたかと思ったら、突然身を寄せて来て、次の瞬間右腕の圧力を首に感じた。
❝殺される!❞
ぐいぐい絞めつけられると、たちまち苦しくなり、恐怖は絶頂に達する。
「〇〇〇!」
おおまかに、ラストまでの筋が出来上がっています。だいたい10話くらい、6000字くらいで完結予定です。見て頂き、ありがとうございました。