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どうやら勇者になり損ないそうです?

俺の名前はコン=トラ=プンクトゥスという次期の勇者候補筆頭にして勇者学校の古株だ。

筆頭になれたのは2つ理由がある。簡単な話で自分より上の実力者は全て勇者になっているからだ。

そして大きく変わったのは今の勇者学校に於ける体制がガラリと一変したせいであった。

この国の王であるアスラン・フリングス陛下が崩御したのが始まりで、長年に渡り変化の見られなかった勇者選抜の項目に幾つかの要素が加わった。


それは幻術・召喚術・魔導工学と言った本来戦闘にはあまり不向きであるものだった。 

幻術は話にならない、召喚術は低位魔獣を従えればいいほうで技術の進歩があまりみられていなかった。

又、召喚術自体は魔族のお手の物という印象で忌み嫌われるところから来ている。

魔導工学は生活に根差していた為に戦闘に用いるという発想が存在しておらずそこまでの技術が確立されていなかった。


以上から、勝手なる尺度を持って自分たちの可能性を狭めていたこの国は大きな侵略行為も行うこともなくある意味では平和に過ごしてきていたのだった。

この国は現皇帝の頭文字を取って国名にするため今は旧・アスラン帝国としておく。

コン=トラ=プンクトゥスという名前は長過ぎるために通称はコンと呼ばれているのだが今日も悪友たちが何か訪ねてきたようだ。


「コンはいるか~?」 

「コンなら、ほらいつもの席にいるぞ」

「おう ありがとよ!」


この声の正体は俺の2つ上の最古株にして筋肉バカのアレスだ

そしてアレスの後方から黙ってついてくるおとなしそうな女の子はマリン=コー=ニコという。

通称はマリンだ。

いつもこの3人でチームを組み勇者学校で成績を残してきた。

遂に念願叶い勇者学校筆頭のチームとして選出され宮廷試験を明日に控える身となったのだ。

最初に3人の特性を説明すると俺は後方支援と前衛両方できる器用貧乏というやつで悪く言えば中途半端だが、幻術がかなり得意で何回か幻術には助けられている。

アレスは完全な前衛と溢れる体力から盾役になってもらうこともあるただの筋肉バカだ。

マリンは完全な後衛で得意な物は回復魔法と召喚術だ。攻撃魔法は基本のみで基本は回復役といった感じだ。

中々バランスは取れている方であった。


「おい、明日は宮廷試験らしいぜ。なんでも宮廷試験には宮廷騎士とやりあうらしい。

俺たちはこれでも勇者候補だ。絶対にボコボコにしてやろうぜ。」


「アレスいい加減にしろ。お前はすぐそうやって調子に乗るよな。宮廷騎士様に失礼な物言いをするな。

俺はお前の保護者じゃないんだぞ。こないだだってお前が余計な因縁をつけたせいで生徒会長やら学長やらとアロガン伯爵の元まで詫びに行ってきたんだ。これ以上は問題を起こすな。王家に目を付けられるぞ!」


「なんだ?騎士様だと?お前はどこかの深窓のお嬢様かなんかかよ?大体彼処の宮廷騎士なんかに様付けすることはないな。あいつらは勇者学校を出ていながら勇者としての誇りを忘れたただの犬だぞ?命令がなければ目の前で子供が魔獣に襲われていようと助けようとしないんだからな。お前のその背中の傷を俺は絶対に許さない。あいつらが動いてさえいればお前にあの呪いがかけられることも無かったんだからな。」


「アレス君。その話はちょっと・・・それに明日は大事な宮廷試験だし二人とも熱くならないで。」


「ごめんマリン。 アレスありがとうな。お前も物言いは乱暴だけどやっぱり勇者っぽいとこあるよな。」


「なんだよ?俺とお前はダチだろ?とにかく明日は目にもの見せてやる。」


こんな風に基本は俺がアレスを制御する形になっているが、熱くなりすぎるとお互いに暴走する。

そこでマリンが収めるというのがよくある流れだった。


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       ~宮廷試験当日~

いよいよ今日だな。アレスは完全に乗り気のようだし俺は基本的に後方からマリンとサポートに回ることにするか。


宮廷試験の行われる場所は観客を多数収める古戦場である。宮廷試験は勇者を決める試験でもあることから様々な貴族や民衆が押し寄せる習わしとなっていた。そして今回の宮廷試験が完全に今までの物とは完全に異質な事に観客もコン達も気づいていないようだった。


勇者学校よりチーム~テトラ~ の登場です!

歓声を浴びながら俺たちは登場した。


宮廷騎士団 メツトリ パイナル テオヤオムクイ の登場です。


まずどよめきが起こった。主要宮廷騎士団の2つ テオヤオムクイ メツトリの参戦

そしてパイナル からなる3つの騎士団の参戦決定に対してテトラの人員は3人


あまりにも理不尽な試験であるのは誰の目から見ても明らかであった。

しかしそれもすぐに収まってしまうのである。それはなぜか?

そもそも勇者という存在を選別するのは神にしか出来ないと言われ神託の下った者が勇者となる

習わしであった。しかしその神託も近年言い渡されなくなり人の手自らで勇者を育成し始めた。

その際、宮廷試験の是正は皇帝の意向によって決まると定められ、如何なる試験であれまかり通る

事になっている。今回の急な変更も前皇帝の弟であるシウテクトリ=フリングスの意向である可能性が高かった。 



「どうなってやがるんだ。いつもの宮廷試験とまるで違うじゃねえか。3騎士団とやりあえとか今回の皇帝は頭ぶっ飛んでるらしいな。」


「アレス。いつもなら抑えるように言いたいが今回ばかりはアレスと同意見だ。俺達が何をしたんだろうか?これは公開処刑みたいなものじゃないか。」


「・・・・私もぶっ飛んでると思う」


「ビビるなよお前ら。数が多かろうと関係はないボッコボコにするのはもう決めてんだ。おい!コンどうやったらあいつら全員ボッコボコにできるんだ?」


「ちょっと待て・・・・今回はあの策で行こうと思う。最早今回は対魔王戦を想定し動こう。」


「分かった。私もとっておきの召喚する。」


これより偉大なる前皇帝の弟君であるシウテクトリ=フリングス様からの御言葉を頂く。皆心して拝聴せよ!


「親愛なるわが国民たちよ。最高の試合を用意した。最早、勇者などというのは不必要になる時代が来るであろう。我らが騎士団の大いなる威光の元に彼らには悪いが今回の宮廷試験は勝たせてもらう。

不甲斐ない兄に変わってこの私がこの国を治め更なる国力増加に励むことをここに宣言する。

メツトリ パイナル テオヤオムクイ騎士団達よ 思う存分に力を振るい威光を示せ!」


偉大なる御言葉ありがとうございました。

それでは試合を始め・・・・・・ます。


司会の人間は観客たちの冷たい視線を受けて気まずい中、何とか声を振り絞り試合を開始させた。


「アレス!マリン!まずはあの小高い丘に向かうぞ!そこで一度幻影陣を俺が張るそこからはプラン通りに動いてくれ!」

「おうよ!

 分かった。」




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