鳥が先か卵が先か
君は鳥が先か卵が先かという話を聞いたことはあるかい?
親子丼の話は関係ない。進化の話なんだがね。なあに、そんな難しい話なんかじゃあない。鳥が生まれなかったら卵は生まれないし、卵が生まれなかったら鳥が生まれないっていう話だ。
何?分からない?難しい話は嫌いじゃないとか言って………。なるほどそういう話は大嫌い?
分かった。もう少し分かりやすく、校長先生の話くらい長く説明しよう。すまん冗談だ。
この問題はね平たく、簡潔にいえば鳥と卵のどちらが先にできたのかっていう話だ。考えてみよう。昔々、大昔、鳥という生き物がいなかった時、卵が生まれなかったら鳥という生き物はできなかったはずだ。これは当たり前。鳥は卵から生まれるのだから。では、逆に鳥がいなかったら?鳥がいなければ、その種類の卵は生まれることはなくなってしまう。産んでいるのは鳥だからね
だから鳥が先に生まれたのか卵が先に生まれたのか分からないって言う話。
しかし、今話したいのはその世間一般的にいわれてる話じゃあない。ああ、全く関係なくはないから今までの時間は無駄じゃあない。安心してくれ。
早い話、新種の生物が見つかったんだ。名前はそれぞれ「K鳥」「K卵 」これはさすがに聞いたことあるだろう。新聞にもなったからね。K卵はK鳥しか食べることができないんだ。これ自体そこまで問題じゃあない。アリクイなんて文字通りアリしか食べられない。一方、K鳥はとある花の蜜しか食べることができない。これもそこまで問題じゃあない。アリクイなんて文字通り……ああ、これは話したか。
問題なのは、K鳥の主食を生産する花を媒介してくれていた虫がほんの数日前に環境の変化やら人間により野生の物がほとんど絶滅してしまったんだ。そのため、その花が絶滅するんじゃないかと言われた。だけどね、結果的に絶滅しなかった。自然の力ってすごいね。今ある生物で新しい生態系が構築されたんだ。だけど今回は完全にマイナスに働いた。その花の媒介をする役割についたのはK卵になっちゃった。なんでかって、K卵にとってメリットが大きかったからだよ。入れ食いだね。
今では、その花の周りでK卵がほぼ確実に生息しているんだ。
それからね、今までよりK鳥が食べられやすくなってしまった。今までより確実に数が減った。自然の修正力は一朝一夕で働くものじゃあないんだよ。
あと、さっき言ったけど、思い出してほしい。K卵はK鳥しか食べるものがない。
K鳥が食事をしようとすると、K卵に食べられやすくなるし、K鳥の数が減るとK卵は飢えて数が減る。
どちらかが絶滅したら、もう片方も絶滅する。と言う状況になったんだ。
そしてある時、こんな疑問が生じたんだ。もしどちらかが絶滅する時、K鳥が絶滅するのが先か。K卵が絶滅するのが先かというね。
今我々はその問題のことをこう呼んでいるんだ。「鳥が先か卵が先か」っとね




