ep.6 その神童、親バカになる
え、俺の娘可愛すぎんか。それに、めっちゃ頭いいな。将来はきっと世界的にも有名な大物になるに違いない!
はい、紫音です。どうらや、あの「子供が欲しい」発言から3日目二人目の子供ができました。
たしかに、3日待てば孤児院から、子供を引き取れると言っていたが。いや、息子一人で十分じゃん。なんか、連れてきて当然みたいな顔でメアリーは連れてきましたって言うもんんだから、ついつい受け入れてしまった。
改めて、今の俺の立場と発言には注意しようと思う様になった。
それにしても、見た目は6歳児くらいだろうか。あまりの可愛さに天使を連想させられそうだ。
おっと、俺は決して、決してロリコンではないからな。そこだけは勘違いしないで欲しい。世間一般的に、可愛い女の子がいるから、可愛いと思っただけだ。それも、自分の娘ともなれば、世界で一番可愛いと思うのも致し方ないことだ
「メアリーさんや、うちの娘かわえすぎんか」
「ですね」
思わずため息が出てしまう俺とメアリーであった。
「ちょっと、あなたがおわしのパパ? 明らかに私より年下じゃない」
パパ。パパ!? なんという破壊力だ。思わずキュン死にするところだった。うちの娘が世界で一番可愛い。間違いないな。
「そうだよ〜 パパだよ〜 えっと、娘ちゃん。」
「えぇ。はあ、まあいいわ。ちゃんと育ててくれるならこんな状況だって受け入れてあげる。」
「ありがと」
「沙良」
「え」
「だから、私の名前。沙良よ」
「え、あ。沙良ちゃんだね。とっても可愛い。」
もう、語彙力がどんどんなくなっていく勢いである
「ふん、ありがと」
少しだけ、耳が赤くなり顔を逸らす沙良をよそに
か、かわいい。
そんなことを思うのであった