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Milk

作者: tsubasa

 一人暮らしで夕飯作ってたときのことです。

 料理に牛乳使うから冷蔵庫を覗いたら使いかけのものがなくて。新しい牛乳使ったんですよね。しばらく何事もなく料理を続けてたんですけど、後ろからなにやら視線を感じる。こう見えて私、人の視線には鈍感な方だからそんなの感じ取れるわけがない。でも確かに後ろの方から、何て言ったらいいのか分からないが、なにかを感じる。怖いなー怖いなーとは思ったんですが、コンロを使ってるし、チキンだから振り返らないことにして粛々と料理を続けた。

 しばらくそのままやってたんですが、そういえば、レンジで玉ネギを加熱したのをまだ回収してないことを思い出した。私の家のキッチン、コンロを使ってると丁度後ろ側にレンジがある作りになっている。レンジから玉ねぎをだすには振り返らないといけないわけだ。依然としてなんらかの圧みたいなものを背中でひしひしと感じて振り返りたくなかったんだけれども、玉ねぎがないと料理が続けられない。しかたがないので意を決してがばっ!と後ろをふりかえると、なんと!



 料理を始める前にあらかじめだしておいた賞味期限ギリギリのつかいかけの牛乳がレンジの横からこっちを見ている!


 新しいの牛乳をあけてしまって、もう古い牛乳をしまうようなスペースは冷蔵庫にないんだ!飲みかけの牛乳を二本ならべるなんて怖いこと私には絶対にできない!おもわず、ギャーと悲鳴をあげるが早いか、そのレンジの横の牛乳パックを鷲掴みにして、ぐーっと、一気呵成に飲み干した。

 牛乳のイッキ飲みなんて小学生で卒業したと思ってたけど背に腹は変えられない。多分300mlくらい飲んだのかな。空っぽになった牛乳パックを洗って、気を取り直して料理を再開した。

 レンジであたためた玉ねぎを加えて、あと少しで夕飯が完成するって段階でお腹の調子が悪くなってきた。賞味期限ギリギリが悪かったのか、牛乳のイッキ飲みが悪かったのかは定かではないけれど、どんどんお腹の痛みが強くなってきた。

 仕方がないからコンロの火を止めてトイレにいったら、








トイレに知らない人がいる。

ホラーに見せかけたギャグかと思った人がいたらうれしいです。

怪談のその後については蛇足だと思ってる派なので尻切れトンボなのは仕様。

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