表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/28

プロローグ


 白い雲のうかぶ空は高く、どこまでも澄んでいた。


 果てしなく広がる海は深みのある青に映え、空との境界をなだらかに描いている。


 騒ぎ立てるものはなにもない。静かで穏やかな、永遠に変わることのないような世界。


 それでも、動くものはある。


 生きているものたちが、いる。


 空を渡る風が雲を運び、波のうねりが大海を揺らす。


 大きく傾いた二つの太陽が空と海とを濁った血のような、翳りのある朱色に染め、空と海との狭間に沈もうとしている。


 太陽を追うようにして天から下りる紫色の帳。はりついた星々は徐々にその数を増し、波の響きが絶えることなく囁きあう。


 ゆるやかに----


 そして、確実に----


 時は、止まることなく流れていく……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ