もう少し話すことあると思うけど、ガルパンのことしか話していない
陽介「昨日、ガルパン(戦車少女)劇場版見てきたよ」
修三「おお、ひとりで?」
「ああ、ひとりで」
「面白かった?」
「うん、面白かったよ」
「どんなあらすじなの?」
「テレビ版見てないとわからないなあ」
「見たよ、ガルパンのスロットの演出で見たよ」
「それは見たとは言わないよ」
「でもまあ、話してみてよ。わかるかもしれん」
「無駄だな」
「そんなあ♪ってテレビ版っていつやってたの?」
「確か、二年くらい前だったかな」
「また!俺に内緒でこっそりと!」
「はっはっは」
「ところでさ、戦車バトルでやられても死ぬわけじゃないんでしょ」
「そうだよ。多分戦車の中で待ってる」
「やられた人は、試合終わるまで暇だからスマホのゲームでもしてるのかな?」
「また夢が無いことを」
「映画館は客多かった?」
「五人くらいだったな。俺と同じようなおっさんたちが」
「やったね、君もその仲間入り」
「カスが」
「まあまあ、ガルパンって可愛いよね」
「はあ?何がガルパンティーだよ、変態め」
「え、そんなこと一言も言って無いよ。ガルパンって、て言っただけ。誰もガルパンティーなんて言ってないのに」
「あっはっはっは」
「聞き間違いだな。まったく、普段そんなことばかり考えているから聞き間違うんだよ」
「むきー!」
「あっはっはっは、今何してるの?」
「ゴロゴロしてるけど、朝、ジョギングしてたら犬に吠えられたよ」
「ぷっ、また?」
「もう、噛まれるかと思ったよ。繋いでないから」
「ワンワンだね♪君は本当に犬と相性悪いなあ、野良犬?」
「いや、飼い主のババアがやって来て、やめなさい、ってやってたよ」
「ばあちゃんか、再現すると・・・『やめなさい、ぷっ、やめなさい、ぷぶ、いくら格下でうまそうだからって、そんな吠えちゃ駄目、ぷぷぷっ』」
「あはは、まあそんな感じだったよ。確かに少し笑ってた」
「君は、『ひっひいい~た、助けてくれー!』」
「あっはっはっは、カスが!」
「そして愛が芽生えたと」
「芽生えないよ!ゲス野郎」
「ところで、犬ってさ。天敵ならしっぽ丸めるけど、吠えるのはライバルか獲物相手だよ」
「ふん」
「何年か前には噛まれるし、今回は吠えられるし、もう、うぎゃー!だね」
「はああ、もういいよ。君は何してるの?」
「俺もゴロゴロしてる。オンラインゲームとかしてるよ」
「ひとりぼっちのオンラインゲームでしょ、別にオンラインでする必要ないよ」
「はっはっは、まあ、協力プレイは無いけど対戦はあるよ」
「早く(スロット)打ちに行こうよー。ガルパン打ちに」
「君が行くなら行こうかな」
「行くよ行く!」
「嘘だな」
「嘘じゃないよ、早く来てケーン!(世紀末覇者)」
「はっは、やっぱ嘘だな。てっちゃんと行けば?」
「やだよ。たかられるのがオチだから」
「まったく、互いの足の指を組み合わせるほど仲良かったのにね」
「そんな気持ち悪いのしたことないよ!カスが」
「はっはっは、あの素晴らしい愛をもう一度♪」
「愛など要らぬわ!(世紀末覇者)だから打ちに行こうぜ♪」