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カタログを持って異世界に行こう!  作者: 天野 洋
三章 ダンジョン放浪編
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半魚人の洞窟 3

「ひゃっはー、行くぜ!」


 俺は勢いよく道の真ん中に躍り出る。

 俺が水面に囲まれた道の真ん中に立っていると水面から魔物たちが続々と出てくる。

 前にはカエル型の魔物が数体、後ろには半魚人たちが水面から上がって来た。

 

「さぁ、戦いを始めようじゃないか!」


 俺はこの多勢に無勢の囲まれた状況にテンションを上げつつ、カエル型の魔物に向かって走る。


「グェエエ」


 カエルは何か叫びながら口から何かを飛ばして来た。

 

 俺は飛んできたそれを簡単に避けると後ろの方でべちゃっと何かに当たる音がした。

 後ろを向いてみると後ろに居た半魚人たちに何か白い塊がくっ付いている。

 半魚人たちはその白い塊を除けようとしているがくっ付いて離れないようだ。

 なるほど粘着液を飛ばして来ているわけだ。


 三級ダンジョンと違ってこの手の特殊攻撃をしてくる魔物もいるのかと俺は笑みを深めつつ、カエルどもの所まで走って行きカエルたちを惨殺していく。

 こいつらやっぱ遅いな。

 特殊攻撃しか能がないのだろう。

 俺の攻撃に何もできずに死んでいく。


 俺がカエルどもを殺している間にも新たに水中から道へと魔物たちが続々と出てくる。

 そうこなくっちゃな!

 

 俺は蛍丸を構え一気に新たに出て来た半魚人を切り裂いていく。


「おいおい、この程度かよ! 手応えが全くないぞ!」


 俺はもっと強いのを出して来いと叫びながら次々と上がって来る魔物たちを切り裂いていく。


 そして、次の瞬間にシックスセンススキルが危険を察知した。


「ちっ」


 俺は素早く後方と飛びつつ、着地地点にいる魔物どもを蹴り倒し水面に落としていく。

 

 俺は着地しつつ思考加速を使う。


 今のは水面から何かが物凄い勢いで飛んできた。

 水面からの攻撃だが、残念ながら俺は魔法を使えないし、この蛍丸にできることは炎魔法と幻影魔法だから有効だとは言えない。

 倒せないことはないが俺がやるには非常にめんどくさい。

 ここはコンに任せた方が良いだろう。


「コン! あの水中にいる俺に向かって何かを撃って来る魔物を倒してくれ、俺じゃああれはやりにくい」


「分かりました」


 そう言ってコンはこの広い部屋というか道の入り口で待っていたが、こちらへと歩いてくる。

 近づいて来たコンに対して道に居た半魚人たちが襲いかかって来る。


「どきなさい、邪魔です」


 そう言ったコンからかまいたちが放たれ次々と魔物たちを切り裂いて行き、その延長線上に居る俺に向かってくる。


「ちょ!」


 俺はそのかまいたちをなんとか上空に飛んでかわす。


 コンの方を睨むと『あ、やっちゃった』みたいな顔で俺の方を向いている。

 たく、フレンドリーファイアとか止めてれよ。

 普通の冒険者なら今ので両断されていたぞ。

 俺は攻める様な目でコンのことを睨むと気まずそうにあらぬ方向を向いている。

 

「たく、気を付けてくれよ」


 俺はそれだけ言うと一掃された道にさらに上がってきて俺たちに向かって襲ってくる魔物たちを切り裂き始める。

 一体こいつらどれだけいるのかね。

 召喚トラップの方が効率が良いとか思っていたがここのダンジョンはその比じゃないくらい魔物がどんどん出てくるぞ。

 もうすでに俺とコンの倒した魔物の数は20を超えているが水中にはまだまだ魔物の影が見受けられる。


 こんなダンジョンなら冒険者が来ないのも納得だな。

 これほどまで戦いにくい場所でさらに大量の魔物に出てこられては余程強い人じゃないと死亡コースだ。

 というかこんなダンジョンを放置しておいていいのだろうか?

 こんなダンジョンなら誰もボスを倒しに来ないだろうから、放置されて当然だ。

 そうなって放置され続けるとダンジョンのボスが魔物を率いて外に出てきて近くの街を襲うらしいからな……。

 でも、さすがにそんなことが分かっているのなら、ここのダンジョン程度なら簡単に攻略できるパーティーが呼ばれて定期的にボスの討伐が行われるはずか。


「さてようやく全部捕えましたよ!」


 コンがそう言った瞬間水中からたくさんの1メートルほどの魚が浮かんできた。

 おそらくシーサーペントを水中から引きずり出した能力だろう。

 魚たちはじたばたしながら口から水を高速で撃ち出している。


 なるほどあれがさっきの攻撃の正体か。

 元の世界で言うとテッポウウオって奴だな。

 しかし、あの攻撃けっこう威力があったよな、当たっていたら痛かっただろうな。

 俺はそんなことを考えながら次々と上がって来る魔物たちを返り討ちにしていく。


「死になさい!」


 そう言った瞬間コンが空中に浮かべていたテッポウウオ(仮)は破裂して水中へと落ちて行った。


 いやあ、コンさんその殺し方はけっこうグロいですよ。

 それに体液やら身が飛び散って汚いですし。

 コンの方を見てみると服に体液などが付いていない。

 おそらくなんらかの方法で防いだのだろう。

 でも、俺はそれを防ぐ方法なんてないわけで……多少服が汚れてしまった。

 これで体液に毒とか酸とかだったらOUTじゃん。

 まあ、毒は効かないとは思うけど。


 そんな取りとめもないことを考えながら俺とコンは水中からうじゃうじゃ出てくる魔物どもを次々と切り裂いて行く。

 



「ふぅ、やっと終わったか……長かったな」


「確かに数は相当居ましたね」


 あの後も水中からどんどん敵が出てきて俺とコンはひたすら敵を倒しまくった。

 ちゃんと数えてはいないが100匹は優に超えていただろう。

 道の上には戦闘に邪魔なので積み上がった死体はどんどん水中に蹴り落としていたから、そんなに死体の数はない。

 死体が全部水底に沈んでいるけど物納でちゃんと死体を納品できるのか?と疑問を抱きつつ、とりあえず物納を使ってみる。


「物納!」


 俺がそう言った瞬間光の渦が現れ次々と周辺にある死体を飲み込んでいく。

 だが水底にある死体は浮き上がって来る気配が無い。

 大丈夫かなと水中を覗き込んで見ると――。

 大量の何かが水中から上がって来るのが見えた。


「うお」


 俺は大量に水中から上がって来るものを避けるために大きく後ろに飛ぶ。


 水中からは俺とコンが倒して邪魔とばかりに水中に捨てた死体がどんどん上がってきて、光の渦に飲み込まれていく。


 さすがと言うべきかな。

 物納は思った以上に優秀だった。

 どういう仕組か分からないが次々と死体を水中から浮き上がらせて吸い込んでいく。

 

 カタログの力?って怖いなあ。

 こういう場合は神魔商会が怖いと言っておくべきか。


「大斗これで沢山のポイントが手に入りましたね」


「ああ、そうだな、色々買いたいものがあるし何を買うか……かなり悩めるな」


「そうですね、至急必要なスキルは買いましたし既存のスキルを徐々に上げて行き、他のスキルが必要になればその都度買うということで」


「まあ、そうなるかな」


 俺としては今はこの前思いついた魔物使いみたいなスキルがあれば取りたいがコンが何て言うか……。

 それにスキルとしてもそんなに強さそうじゃないけどな……ここの魔物とか仲間にしても使えなさそうだし、ここの魔物可愛くないし、できれば黒猫の庭で会ったあの二股の黒猫を仲間にしたいものだが。

 まあ、俺としては仲間(獣)増えるだけで嬉しいから可愛ければなんでもいいんだけどな!

 後で強くすれば良いだけだしな。


 俺は新たな仲間(獣)を夢見しつつ、今はここの魔物を倒してポイントを集めることに専念することにする。


現在のカタログポイントは75543となっています。


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