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青春語

作者: クロネコ

誰もが通ってきた、またはこれから通るであろう、そして現在進行形で通ってる者もいるだろう。

それが青春である。

そして、この話はもしかしたらこんな青春もあったかもしれないとある高校生3人の青い物語である。


高校生活とは、青春のど真ん中であり、馬鹿なことをしてはしゃいでいる奴らが大半であると思う。

ちなみに、俺もその一人だ。

現在、俺は高校3年であり、世間で言う受験生にあたる。

今、5月と言うことで進路もそろそろ決定しなければならない。


「駿、帰りどっか寄って行かねぇ?」


「あぁ、別にいいけど。その前にちゃっちゃと掃除終わらせようぜ」


「どこ行くん?私も行くー」


現在、俺、佐藤駿は授業が終わり、掃除当番のため教室にいる。


その他に、友達である青橋諒と財部彩がいる。


「え?お前も来んの?」


「当たり前じゃん」


「暇人め」


「諒、あんたも一緒でしょうが」


「俺は忙しいんだよ」


「遊びに行く発言してたやつが何言ってんのよ」


「俺のどっか寄って行くってのは、どっかで勉強して行かねぇ?ってことなんだよ」


「言ったわね?」


「あぁ、男に二言は無い。なぁ?駿」


「勉強頑張れよ。俺は彩と遊んで帰るから」


「なにー!?裏切ったな!!」


「裏切ったも何も俺一言も言ってないし」


「諒、男には二言は無いって言ったわよね?」


「う、うぁぁ……あれ?俺は何をしていたんだ?もしかして、もう一人の俺が……」


「いいから掃除しろ」


「はい…」


まぁ、いつもこんな感じで日々を過ごしているのである。


「ヨッシャー!!じゃあ、最後はゴミ捨てジャンケンするぞ!!」


「まぁ、どうせ諒が負けるんだし」


「何を根拠に!?」


「言い出しっぺだから」


「そんな理由が通るのは俺以外だけだ。行くぞ」


「「「最初はグー、ジャンケンポン」」」」


結果は、俺がパー、彩もパー、諒はグー。


「なぁぁぁぁー!!」


「ほら見なさいよ。言い出しっぺが負けるのは全国共通なのよ。ほらさっさと捨てに行く」


「へーい」


「時間は3秒ね」


「アンタは鬼っすか!?」


「可愛い女の子に向かって鬼発言とは……シバキ回すわよ」


「そんなことを言うやつが可愛い女の子っなわけがない!!本当に可愛らしい女の子は「ゴメンねー。やっぱり私も付いて行こうか?」みたいな感じで言うんだよ」


「わかったからさっさと捨ててこいや!!」


「はいー!!」


ちなみに、これはいつものパターンであり、これが俺らの日常生活である。


「ねぇ、駿」


「あん?」


「進路決めた?」


「まぁ、大まかには」


「そうなんだ。大学?就職?」


「大学行くつもり。この調子だと推薦も取れそうだし」


「アンタ普段ふざけたことしてる割には成績良いもんね」


ちなみに、成績は学年で10位前後である。


「授業を聞いてたらわかるだろ」


「うわぁ。なんかムカつくー」


「そういうお前も悪くないだろ?」


「アンタよりかは下だけどね」


ちなみに、彩は学年で30番目ぐらいである。


俺らの学年は100人ほどいる。


「お前はどうすんだよ」


「私?私、看護士になるのが夢だから看護学科がある大学に行く予定」


「え?お前が看護士?」


「何よ。文句あんの?」


「文句は無いけど意見はある」


「何よ?」


「人を殺すなよ」


「殺すか!!」


「冗談だよ冗談」


「セクハラしてくる患者を殴ったりするなよ」


「う……それは」


「いや、そこも否定してくれ」


雑談をしているうちに諒が戻って来た。


「なんだよー。人がゴミを捨ててきてやってるうちに俺抜きで何を話してたんだよー」


「お前がジャンケンで負けるのが悪いんだよ。あぁ、進路について」


「進路かぁ。お前らどうすんの?」


「それについてはさっき話したから数行上を見てくれ」


「何すか?そのメタ発言!?てか、俺らの世界って小説だったの!?」


「え?お前知らなかったの?」


「え?知らねぇよ!!俺ってどんなキャラなんだよ」


「アホで馬鹿でクズ」


「何だよその死亡要員は!?」


「感動には死が必要なんだぜ」


「アホで馬鹿でクズな奴が死んでも誰も泣かねぇよ!!」


「でも、一番の仲間のことを大事にしてる奴だ」


「死ぬな青橋諒ー!!」


「アンタ達もういい?」


「「はい」」


「で、諒はどうすんのよ?私と駿は大学だけど」


「じゃあ、俺も大学にすっかなぁ」


「じゃあってそんな適当でいいの?」


「まぁ、就職はまだしたくないしな」


ちなみに諒だが、これだけアホだの馬鹿だの言われているが、これでも学年トップ3に入るほどの秀才である。


「どこの大学とか決めてるのか?」


「いんや、何も決めてない。うーん……駿と一緒でいいや」


「お前ならもっと良いとこいけるだろ」


「別に良い大学出たからって人生上手くいくとは限らねぇよ」


「まぁ、そうだけど。そうだアホ橋」


「誰がアホだ!!俺の名前は青橋だ!!」


「悪い、噛んだ」


「違う!!わざとだ!!」


「噛みまみた」


「わざとじゃない!?」


「飽きました」


「お前が言い出したのに!!」


「化物語ネタはもういいから。というか掃除終わったし行こうよ」


俺は化物語がかなり好きである。

化物語は良いよ本当に。

めちゃめちゃ面白いじゃん。

あと、彩と諒も化物語を知っていて好きである。


「で、どこ行くんだよ」


「え?」


「え?じゃねぇよ。お前がどっか寄るって言い出したんだろうが」


「うーん……そうだ!!今夜、星を見に行こう!!」


「なんだよその君の知らない物語みたいな展開は」


「あれ?バレた?」


「バレバレだよ」


「いいじゃん!!天体観測!!ちょうど明日学校休みだし。たまには良いこと言うじゃん。諒の分際で」


「一言余計なんだよ!!」


「駿、どうすんの?」


「うーん……ま、いっか。じゃあ、行く」


「よしっ決定ー!!じあ、7時に駅に集合で!!」


そうして、天体観測へ行くことになった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


午後6時50分、俺は駅にいた。

てか、何なんだよこのベタ過ぎる展開は。

ベタベタだろ。

そんなことを思いながら待っていると彩がやってきた。


「悪いー待った?」


「いや、俺も今来たとこ」


「諒は?」


「まだだけど」


「自分で言い出したくせに一番遅いじゃん」


「いつものことだろ」


「そうだね」


そんな話をしていると、噂をすればなんとやらって言葉よろしく諒がやってきた。


「悪い悪い。おやつを300円以内に収めるのに時間がかかって」


「「小学生か!!」」


息ぴったりのツッコミだった。

絶対今のシンクロ率400%いったな。


「バナナはおやつに入るの?」


「「入んねぇよ!!」」


うん。これならイスラフェルも倒せそうだ。


「駿、彩ーさっさと行こうぜー」


「お前が言うな」


それから、電車に乗って30分程揺られ、着いたのは灯りが少ない、いかにも田舎といった場所である。

暗い道を歩きながら天文台へと向かった。


そんな都合よく天文台があるかって?

それは大人の事情ってやつだから触れないでくれ。


「うわー暗えー。何にもねぇな!!」


「少しぐらい静かに出来ないのか」


「え?暗闇ってなんかテンション上がらねぇ?」


「まぁ、分からなくもないけど」


「てか、彩は何でさっから黙ってんだよ」


「ふぇ?…あ…いや…別に」


「はぁん。まさか暗いのが怖いんだな」


「そ、そんなわけないじゃない。は、はは、何言っちゃってんの?」


「めちゃめちゃ動揺してんじゃねぇか。何女の子みたいな反応してんだよ」


「女の子だよ!!」


「「何!?」」


「お前らなぁ…どうやら、あの星達と一緒に並びたいみたいだな」


「ヤバイ…逃げろ!!」


「待てー!!」


全力で走りながら、こんなバカなことができるのは今年で終わりなんだなと心のどこかで思っている自分がいた。


「着いたー!!」


俺達以外に誰もいなかったので星空が貸切状態になっていた。

そして、3人が寝転び空を見上げた瞬間、3人共が言葉を失った。

いや、失ったと言うより言葉を出したくなかったのかもしれない。

しばらく、沈黙が続いていたが諒が最初に口を開いた。


「高校生活もあと数ヶ月で終わりなんだな」


「あぁ。早かったな」


「まだ5月だけど、受験とかも考えたらすぐよね」


「そうだな。入試とか受けるなら遊ぶ時間も無くなるしな」


「てか、駿は推薦で行くんでしょ?」


「その予定だけどな」


「んで、諒は駿と一緒の大学行く予定でしょ?」


「おう」


「じゃあ、どっちかが推薦で行けないじゃん」


「あー……そうだな」


「どうすんのよ」


「じゃあ、諒」


「ん?まさかお前が推薦で行け。俺はセンターで入ってやるからとかカッコイイこと言うんじゃねぇだろうな」


「お前は留年して、再来年推薦で俺の大学に来い」


「おかしいくないっすか!?何故、わざわざ留年!?それに留年してたら推薦取りづらいよ!!」


「面白いじゃん。学年トップ3の奴が留年って」


「そんな人生を賭けてまで体を張ったネタはしたくない!!」


「人生が欠けて?」


「欠落してねぇよ!!お前、完全に俺を馬鹿にしてるな?」


「え?馬鹿じゃねぇの?」


「フッ、あまり言いたくなかったが、実はこれでも俺は学年トップ3に入るほどの秀才なんだぜ」


「あぁ、それなら序盤の文章を改ざんするから大丈夫」


「だからなんだよ!!その小説設定は!?」


「だって、諒より頭が悪いって腹立つじゃん。なぁ、彩?」


「うん!!」


「てめぇら……ずっと親友と思っていたけど、卒業した後に次会うのは法廷だ!!」


「え?校庭?いくら卒業生だからって、勝手に入るのはさすがにまずいだろ」


「法廷だよ!!」


「あぁ。お前が勝手に校庭に入って、お前の証人として法廷で会うってことか」


「もう、俺が悪かったから許して下さい」


その後、俺らはひたすら馬鹿な話をして笑いあった。

月日が過ぎ、あっという間に卒業式になった。


「いよいよ卒業式だなぁ」


「あぁ」


「早かったよねー」


「そうだな」


「とりあえず、皆志望校に行けて良かったじゃん」


「そうだな!!てか、駿が他の学校の推薦全て蹴って、俺の大学にセンターで行くって言ったのはビックリだったな」


「しかも、それでセンター試験通るって凄いじゃん」


「そんなに俺と離れたくなかったのか。泣かせるじゃねぇか」


「いや、いじるやつがいた方が楽しいじゃん」


「今言った意味とは別に、泣きそうだよ!!」


「てか、彩も良かったな、受かって」


「うん!!それに全員運良く同じ県だし」


「いつでも会えるな!!」


「いや、ええわ」


「彩姉さん酷くないっすか!?」


「冗談よ冗談」


卒業式では、式の最中に泣いている学生もいた。

彩もその一人であった。


ちなみに、諒はと言うと成績優秀のなんとか賞をもらっていた。


なんか腹立つから帰りになんか奢ってもらおう。


卒業式が終わり、写真を撮る者もいれば、友達とどこかへ遊びに行く者もいた。

俺や諒、彩は別の友達と写真を撮った後、校門で合流した。


「お待たせー」


「あれ?諒は一緒じゃないのか?」


「違うけど」


「最後の最後まであいつらしいな」


「そうだね」


「悪いー。待った?」


「あぁ。待ちすぎて5歳ほど年をとった。今の年齢は23歳だ」


「マジ!?」


「本当だって。だから、俺と彩の方が年上だから敬語を使いやがれ」


「わかりました。すいませんでした………って俺はお前達と同じ様に時間を過ごしたのに、なんでお前達の方が年上なんだよ!!それなら俺も23歳だよ!!」


「ツッコミそこ!?」


「え?違うの?」


「なんかお前が頭良いのを認めたくない理由がやっとわかったような気がした」


「イェーイ!!優秀者の証の賞状」


そう言いながら賞状を見せてきた。


「良かったな。日本の為に戦ってきてくれ」


「これ赤紙なの!?」


「んなわけないだろ。馬鹿紙だよ」


「馬鹿だと!?学年3位なのに!?」


「お前には内緒にしていたんだが、それは下から3番目という意味だ」


「なんだと!?学校全体で俺を辱しめを受けさせようと企んでいたのか。クソっ………ってんなわけあるか!!テストもちゃんと5教科の合計は470点越えてるよ!!」


「よくわかったな。頭良いんだな」


「なんなんだこの敗北感は」


「アホなこと言ってないで行くよ二人共」


「あぁ」


「おう」


「そうだ!!今から卒業祝いでカラオケ寄って帰ろうよ!!」


「ナイス提案だ彩!!駿も行くだろ?」


「もちろん!!」


今日、俺達は高校を卒業した。

馬鹿をしてはしゃいだり、時には喧嘩もしたこともあった。

しかし、それは今だからできることであり、今経験しておくことだと思う。


これからの人生、3人は別々の道を歩んでいく。

歳を重ねるごとに辛いことや悲しい出来事も増えてくるだろう。

ただ、どんなことがあっても俺は忘れない。

コイツらもきっと忘れないと思う。

そう、馬鹿なことを言ったり、はしゃいだりして楽しく、青かった今の俺達を。

以上、初めての短編でした。


いやーあれっすね。

人は何でも適当かつ勢いで書いてはいけないという作品のこれはまさに代表作ですねwww

無理矢理まとめた感が尋常じゃない。



まぁ、ダメ出し待ってますwww

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